Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



書籍 (短歌、漢詩)
~説明~
万葉集から、俳句、短歌、漢詩なんでもあり。

平成日本タブー大全

平成日本タブー大全

著者:溝口敦/山村明義ほか  宝島sugoi文庫

内容:
 島田紳助と暴力団、創価学会・池田大作名誉会長と「朝鮮半島」の関係、ジャニーズ帝国の?ドン?ジャニー喜多川の?ホモセクハラ裁判?の顛末、ディズニーランドと右翼、警察のパチンコ利権、売春合法地帯「飛田新地」の謎……。

 マスメディアが書けない「タブー」を暴き、多くの読者から熱い指示を得た「平成日本タブー大全」シリーズのベストセレクション! 誰も書けなかった日本の深層が白日の下にさらされる!!

感想:
 衝撃的な題名でしたが、週刊誌よりはまし程度という内容でした。内容的にもつっこみ不足なのは否めません。もっともタブーなのですから、それほどは書けないし、裏付けも取りにくいとか、書けない部分もあるのでしょう。



2011年12月21日(水)23:39 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

落とし物

本を読んでいたら、
 「28年間に8回財布を落とし、そのうち6回は誰かが拾って届けてくれた。日本は良い国だと思う。」という記述がありました。

 ちなみに私の場合、長い人生で財布を落としたことは3回ですが、一度も戻ってきていません。飲み屋さんとか、お店で置き忘れた物は総て戻っています。

逆に拾った話。

 昔電話ボックスの中に、大きな財布が置き忘れてありました。かなりのお金が入っていて、カードも沢山入っていました。夜中だったので届けるにはとても大変だし、途中で職務質問されて、届けようとしていたと言っても疑われたりすると、面倒。
 落とし主もたぶんこの場所なら気がつくと思って、そのままにしたことがあります。

 届けようとしたら、疑われたという話を聞いたこともあります。

 私は貧相で貧乏そうに見え、さらにいつも時計は持たず、着る物はいい加減だから疑われそうで、財布が落ちていても通り過ぎるようにしています。

 今まで何度も落ちている財布を見かけましたが、建物の中の場合は、拾ってそこの人に届けています。しかし道端で財布を見かけてたら総てスルーしています。

  瓜田に沓を入れず、李下に冠を正さず (かでんにくつをいれず、りかにかんむりをたださず):瓜畑で靴をはき直すと、瓜を盗んだように疑われ、李(すもも)の下で冠を直すと、李を盗もうとしていたと疑われるものだから、そのようなまぎらわしい行いは慎むべきである。人に疑われるようなことをしてはいけない。「瓜田不納履、李下不正冠」:古楽府「君子行」から

 



2011年11月30日(水)23:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

江戸切絵図散歩

江戸切絵図散歩
(新潮文庫) [文庫]
池波 正太郎 (著)

 「江戸切絵図」は現代の東京区分地図にあたる。
 切絵図を片手に散歩に出れば、いたるところで江戸の名残りに出会い、剣客親子や火付盗賊改方の活躍の場所を彷彿とすることができる。
 浅草生まれの著者が、失われゆくものを惜しみつつ、子供の頃に目に焼き付けた情景を練達の文と得意の絵筆で再現して、江戸と東京の橋渡しをしてくれるユニークな本。
 切絵図や浮世絵、写真など多数収録。

感想:
 江戸期明暦の大火(1657年)後江戸市街が必要になり、幕府の命により西洋流の測量術により制作されました。
 文庫本のため図が小さく、見にくいのが欠点です。単行本で購入すべきでした。
 文章は軽いタッチで書かれていて、読みやすくなっています。一騎打ちの話が出てきます。映画と違いとてもリアルな話が書かれていました。

 私もよく行った連尺町(淡路町)の藪蕎麦話なども出てきます。

 昔本郷に住んでいたことがあったので、その辺りの記述も懐かしく読めました。



2011年11月20日(日)23:24 | トラックバック(0) | コメント(2) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

絶対に必要な物か?

 雑誌を見ていてふと考えました。
 一体この中で、
 1.絶対に必要な物。
 2.無くても済むが、無いと生活に著しく不便をもたらす物。
 3.有れば便利、無くてもそれほどは困らない物。  
 4.殆ど必要としないか、こだわりたい物。
 5.全く必要のない物。
   と分けてみるとどうだろうと。

 たとえば食べ物は1.絶対に必要な物ですが、雑誌に出てくる物は総てこだわりの嗜好品です。

 冷静に分類してみると、多くの家で1.と2.は殆どあると思われます。3.は既にかなりあります。雑誌で紹介されている物は、殆ど4.か5.つまり絶対に必要ではなく、無くてもそれほど困らない物、あるいは全く必要のない物ばかりです。必要でもこれでなくても、普通のなら家にある物です。でも雑誌を見ていると、欲しいなと思うのです。



2011年11月17日(木)23:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

江戸の裏長屋

 杉浦向日子の本の中に、江戸の裏長屋の記載がありました。

 裏長屋にも種類がありましたが、最も安い長屋は間口九尺(2.7m)、奥行き二間(3.7m)
家の広さが6畳です。この中に土間と、小さなかまどの付いた台所がありました。主に独身男性が住んでいました。

 欧米の人々は「このような劣悪な居住環境で、何百年も我慢できたのか?」と不思議がりました。

 それは江戸の長屋の人たちは、町単位で暮らしていました。職人は早朝風呂に行き、仕事が終わればまた銭湯に来ました。銭湯の二階にはパブのような集まり場所があり、世間話をしたり、将棋を指したりできました。
 町には髪結床があり、そこも社交場でした。文化文政の頃には外食産業も盛んになりました。

 町単位で暮らしていたので、長屋はワンルームマンションではなくて、寝室でした。単に寝るだけの部屋でしたから、小さくて構わなかったのです。それにしても隣との仕切りは板壁一枚でした。寝室ですから、単に寝るだけです。それほど騒ぐ必要もありません。

 杉浦氏が住んでいた京橋の長屋も、隣との仕切りは板壁一枚で、隣家の物音がはっきり聞こえたそうです。煩わしくなかったかの問いに、
 「すぐに聞こえなくなります。」と答えたそうです。

 これにはとても驚きました。どんなに本を読んでも、実際江戸の人たちがどんな気配りで暮らしていたのか知る術がありません。実際暮にらしていた人しか判らない感覚が述べられていて、いたく感心し、納得しました。

 もちろんお互いに気は遣ったのでしょうが、昔の人はプライバシーがなかったと単純に考えるのは、少し違うような気がしました。
 



2011年11月12日(土)23:31 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

お江戸でござる

お江戸でござる (新潮文庫)
杉浦 日向子 (監修)

内容(「BOOK」データベースより)

 日本中にお江戸ブームを浸透させたNHK人気番組の名物コーナーがついに文庫化。

 「瓦版」「浮世絵」「花魁」「戯作者」「相撲」「花見」「蕎麦」「豆腐」「富くじ」など、江戸の庶民の日常が手に取るようにわかる。日向子さんは、江戸の街角からこちらに語りかけているからだ。幽霊と共に生き、娯楽を愛し、かかあ天下だった世界都市・お江戸の最良のハンドブック。著者イラスト入り。

感想:
 杉浦日向子氏は、時代考証の大家稲垣史生の弟子です。この本は面白く書かれていますが、江戸時代は300年もあり初期と末期ではずいぶん違います。

 杉浦日向子氏の記述にいつも感じるのですが、本人は判っているのでしょうが、江戸のどの時代かを明記しない傾向があります。

 ある時期はそうであったのですが、その後どんどん変遷して違った形になって行きます。またその時代特有の社会的事情があった場合もあります。
 彼女の記述にはいつもそれが抜けていて、江戸時代すべてを正確に記述していません。

 それと彼女は江戸時代にあこがれすぎていて、美化しているのも気になります。

 面白いけれど単純に読むと、江戸時代が誤解されることにも有りかねないのが残念です。

 



2011年11月2日(水)23:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「酒にまじわれば」

酒にまじわれば (文春文庫) [文庫]
なぎら 健壱 (著)



内容紹介

かねてより著者の居酒屋ガイドや酒食のエッセイには定評がありますが、「朝日新聞」に2年にわたって連載されたこのエッセイの面白さは格別です。もとより酔っ払いの生態は、それぞれの呑み方の流儀にはじまって、酔い方、酔い心地にいたるまで十人十色です。だからこそ、面白い、切ない、哀しい、でもどこかおかしい。そこには、ひとの生き方、おおげさでなく人生の味わいがにじんでいます。それを描きだす著者の筆づかいは絶品です。このエッセイの締切りがある日だけはお酒を遠ざけていたそうです。著者撮影の酒場写真も加わり味わい深い1冊になりました。(NY)

感想:
 とにかく面白い本です。一つ一つの話が短く、事実が多いのでしょう、脚色が少ない感じです。著者は時に飲み過ぎて、いろんな失敗をやったことがあるそうです。この本の面白さは、そのまま本人の面白さでしょう。

 一気に読めてしまいました。超お奨めの本です。



2011年10月30日(日)23:37 | トラックバック(0) | コメント(2) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

秋の漢詩

 昨日の歌も名句ですが、万葉集の「防人の歌」と通じるこの歌を紹介します。

「子夜呉歌」
       李白

長安一片月
万戸擣衣声
秋風吹不尽
総是玉関情
何日平胡虜
良人罷遠征


読み:
長安(ちょうあん)一片の月
万戸(ばんこ)衣(ころも)を擣(打)つの声
秋風(しゅうふう)吹きて尽(つ)くさず
すべてこれ玉関(ぎょくかん)の情
何(いずれ)の日にか胡虜(こりょ)を平(たい)らげ
良人(りょうじん)遠征(えんせい)を罷(や)めん

意味:
「子夜」とは女性の歎きの歌
長安(唐の都)を照らす月明かりの下
どの家からも衣を打つ砧*(きぬた)の音が聞こえてくる
秋風は吹いてやまず
彼女たちは遠くの玉門関*(ぎょくもんかん)で戦う夫の身を案じているのだ
一体いつになったら、胡虜*(こりょ)を平らげてあの人は帰って来るのでしょう。

*砧を打つ:つやを出すため布を木の槌(つち)で打つこと。当時の冬支度で秋の風景。
*玉門関:敦煌の北西にあった関所。この関所の南にあるのが陽関です。共に国の西端で、ここを過ぎると異境の地でした。多くの歌に残されています。
*胡虜:匈奴(きょうど)北方の遊牧民族

 この漢詩は、万葉集の「防人の歌」と通じるところがあります。一片の月は半月で、離れ離れになっていることを暗示しています。



2011年9月30日(金)21:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

月刊名詩メルマガ

 月刊名詩メルマガから白居易の名詩「新秋夕」が送られてきました。

<漢詩原文>
「新秋夕」   白居易
西風飄一葉  
前庭颯已涼  
秋池明月水  
衰蓮白露房  
其奈江南夜  
綿綿自此長  

<読み下し文>
「新秋の夕べ」  白居易

西風一葉を飄し
前庭颯として已て涼し
秋池 明月の水
衰蓮白露の房
其れ江南の夜を奈んせん
綿綿として此より長からん

<日本語読み>
「しんしゅうのゆうべ」     はく きょい
せいふう いちようを ひるがえし
ぜんてい さつとして もってすずし
しゅうち めいげつの みず
すいれん はくろの ぼう
それ こうなんのよを いかんせん
めんめんとして これより ながからん

<通釈>
秋の風が一枚の木の葉をひるがえし、庭先をさっと吹き過ぎ
涼しくなった。秋の池では明月を水に映し、枯れた蓮がその実
に白い露を宿している。これから一体どうやってこの江南の夜
を過ごせと云うのか、これから延々と長い夜が続くと云うに。



2011年9月29日(木)23:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

万葉集

 ちょっと前、万葉集を一首ずつメールで届けてくれるサービスを登録しました。
   http://tmkc.pgq.jp/manyou/index.html

 毎日一首ずつですと、4516首有りますから12年以上かかります。面白いなと思いながら始めましたが、残念なことに、原文に近い漢字が使われて文章なので読めないことが多く、最大の欠点は意味や、解説が全くないことです。

 更に第一巻の初めから送ってくるので、天智天皇・天武天皇・額田王・鏡王女・有間皇子・藤原鎌足の歌が多く、すぐに挫折しました。

 個人的には、詠み人知らずのような民衆的な歌が好きです。

 
 探していたら、ふりがなが付いて解釈も載っているサイトを見つけました。

  http://www.h3.dion.ne.jp/~urutora/kotenpeji.htm

 ここで毎日少しずつ見ようかと思っています。



2011年9月28日(水)23:39 | トラックバック(0) | コメント(2) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

昨日の答え

答え

 しゃれた手紙でした。

 I enjoyed your 5000Ft. I am sorry but I can not send your entire notebook.

 五千フォリント(日本円にして3000円ほど)ありがとう。
ごめんなさい、手紙の中身すべては送れません。



2011年9月12日(月)19:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

嘘みたいな本当の話

「嘘みたいな本当の話」
イースト・プレス
内田 樹 (編集), 高橋 源一郎 (編集), ほし よりこ (イラスト)

内容:普通の人の体験談を集めた「嘘みたいな本当の話」の中から選ばれた話を本にした物です。選出には本当の話であることが、大事な条件だったそうです。


感想:まさに「事実は小説より奇なり」です。実際にあった話は作り話より遙かに面白いと実感しました。
 選者のセンスも光ります。お勧めな一冊です。


本の紹介にも出ていた話
 外国でスリに手帳の中に入っていた3000円ほどと、大事な妹の写真を取られました。
帰国して郵便物を見ると、妹の写真と洒落た手紙が届いていました。



 ここで問題です。 
 何て書いてあったでしょうか?



2011年9月11日(日)23:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

白露 (はくろ)

 今日は24節気の白露 (はくろ)です。

 秋の趣が一段と感じられる頃。秋めいて朝、夕には涼しい風を感じる頃です。この所のお天気は丁度そんな感じです。


 白露は露(つゆ)が玉のように白く輝いている様子です。


 「秋萩の上に白露(しらつゆ)置くごとに見つつぞ偲ふ君が姿を」  巻10-2259


 万葉集では多くの植物・花が詠い込まれていますが、萩の歌は142首を数え、最も多く詠われています。



2011年9月8日(木)23:55 | トラックバック(0) | コメント(2) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

夕立を歌った漢詩

 昨夜から雷がひどく、今日も怪しい天気でした。夕立を詠った漢詩の代表作の一つです。

六月二十七日*、望湖樓*酔書  蘇軾*

黑雲翻墨未遮山,
白雨跳珠亂入船。
卷地風來忽吹散,
望湖樓下水如天。


六月二十七日、望湖楼に酔(よ)いて書す

黒雲墨(すみ)を翻(ひるがえして)して 未だ山を遮(さえぎ)らず
白雨珠(たま)を跳(おど)らせ 乱れて船に入る
地を巻き風来(きた)って 忽(たちま)ち吹き散じ
望湖楼(ぼうころう)下 水天の如し


詩の意味
黒い雲が墨をこぼしたように広がってきて、山を覆わないうちに、
夕立の白い雨粒が真珠の玉が跳ねるような勢いで船に乱れこんで来た。
そのうち地面を巻き上げるような風が吹いてきて、あっという間に雲を吹き飛ばした。
望湖楼の下の水は、空の青さのように青く、平坦になった。

*6月は旧暦で夏の終わり頃です。
*望湖楼:杭州の西湖畔の建物
*蘇軾(Su Shi):北宋の詩人、号は東坡 (1036~1101年)「赤壁賦」が代表作です。兄弟で進士合格し、その後科挙にも合格し役職に就きますが、政変があり流罪になったり、再び役職に就いたり、浮き沈みの多い人生でした。流罪になったときその地を東坡と名付け、みずから「東坡居士」と号しました。



2011年8月7日(日)23:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

SL復元

 新幹線の中の雑誌を読んでいたら、SL復元の記事がありました。
C61 は1947年から1949年にかけて製造が始まって、たったの33両しか作られませんでした。C61 は旅客用のSLで、貨物用のD51から作られました。最強のC62はD52からほぼ同時期に作られました。どちらも最後の旅客用SLでした。

 復元されたC61 20は群馬県伊勢崎市の華蔵寺(けぞうじ)公園遊園地で静態保存されていた物で、廃車から38年、屋外で36年風雨にさらされていた物です。
 記事によると1年以上かけて殆どバラバラに解体し、使えない部品は新しく作って補充し、ボイラーのリベット工法などもう消えようとしている技術を駆使し完成となったそうです。

 そんなことが出来ることに驚きました。SLは当時最高の素材、最高の技術で作られているので、30年以上屋外に展示されていた物でも復元出来たのでしょう。

 C61 20は今年の6月から運転されています。復元の様子を山田洋次監督が映画化するともありました。



2011年8月4日(木)23:58 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「夏意」

 井上洸霊さんからメルマガが来ました。今まで知らなかった漢詩ですが、素晴らしいので転写しました。

人生に役立つ名詩メルマガ

 今回は北宋の詩人、蘇舜欽の名詩「夏意」をお届けします。
昼寝をしようと涼しい離れにゴザを敷いて、ごろりと寝転がると
すだれ越しに今は盛りと咲くざくろの花が見える。庭には涼しげ
な木陰が出来ている。そんな庭の風景を楽しんでいる中にいつの
間にか寝入ってしまった。夢から覚めた丁度その時、庭に遊ぶ
鶯がひと声美しい声で鳴いた、という最高に贅沢で羨ましい詩です。

「夏意」      蘇舜欽

別院深深夏簟清 
石榴開遍透簾明 
樹陰満地日当午 
夢覚流鶯時一声 

<読み下し文>
夏意        蘇舜欽

別院は深深として夏箪清く
石榴開くこと遍く簾を透して明らかなり
樹陰地に満ちて日は午に当たる
夢覚むれば流鶯時に一声

<日本語読み>
夏意(かい)             蘇舜欽(そしゅんきん)

べついんは しんしんとして かたん すずしく
せきりゅう ひらくことあまねく れんをすかして あきらかなり
じゅいん ちにみちて ひは みなみにあたる
ゆめ さむれば りゅうおう ときにいっせい

<語釈>
夏意:夏の気配、の意。
夏箪:竹皮や葦などで編んだ夏用のゴザ、の意。
石榴:ざくろ

<通釈>
屋敷の離れはひっそりとしていて、敷かれたゴザはひんやりして実に
涼しい。庭一面に咲いたざくろの花が、すだれ越しによく見える。
木陰が庭いっぱいに広がり、おりしも太陽は真南にかかっている。 
午睡の夢から覚めた時、枝を渡る鶯がひと声鳴いた。

<蘇舜欽一口メモ>
(1008~1048)・・北宋の詩人。、開封(河南省)の人。
進士及第後、県令、大理評事等となる。梅堯臣と並び称せられ「蘇梅」
といわれる。



2011年7月2日(土)22:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

都電荒川線2

 東京に住むと車が無くても殆ど困りません。特に昼間は車より電車の方が圧倒的に速いし、駐車場の心配もありません。
 規模は小さくても地方でも町の真ん中なら、歩いて外食に行けます。お買い物も徒歩で済みます。ただ東京ほど交通機関が発達していないので、かなり歩く必要がある場合もあります。最近市内循環のバスが整備されてる所も多くなり、老人の方はよく利用されています。

 都電荒川線の本を読むと、老人でも若者でもつくづく都会の方が便利だと感じます。東京は一見物価が高いようですが、外食も安く済まそうと思えば低価格な店は、幾らでもあります。
 特に下町は、生活に密着した便利な商店街が健在です。私鉄沿線の駅前の商店街の賑わいはとても好きです。

 今度東京に行ったら、都電を使って探訪しようと楽しみにしています。「ジョイフル三ノ輪」「町屋駅」前、「王子駅」周辺、おなじみ「巣鴨地蔵通り」などのお店を中心に調べています。

 便利そうなサイトも見つけました。「とでんぶらぶらMAP」
       http://www2a.biglobe.ne.jp/poko/

 「都電」
       http://www.toshima.ne.jp/~b2on/td/
携帯に登録しておいてと・・・

 一日乗り放題切符が400円なのも魅力です。(笑)



2011年6月16日(木)23:57 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

MEDIAS (できるポケット+)

 できるポケット+ MEDIAS (できるポケット+)

 法林 岳之 (著), 橋本 保 (著), 清水 理史 (著), 白根 雅彦 (著), できるシリーズ編集部 (著


内容紹介
 NTTドコモから発売されたNEC カシオモバイルコミュニケーションズ製スマートフォン「MEDIAS N-04C」は、
ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信というケータイの標準機能を搭載しながら、世界最薄となる7.7mmの極薄、約105gの超軽量ボディを実現しています。

 約510万画素カメラやBluetooth、Wi-Fiなど、ハイスペックを凝縮させた日本のユーザーのためのスマートフォンです。

 本書は、そんなMEDIAS N-04Cのために執筆した書籍です。

感想
 使い方が十分でないので、買ってみました。読んでみるとなるほどという部分は確かにあります。この手の物のは読まなくても使えますが、人に習うか読むかすれば、遠回りしなくてすみます。

 本の内容ですが比較的基本的なことが多く、読まなくても使っていく内に何となく覚えられることも多い内容のような気がしました。

やや初心者向きかな?



2011年5月9日(月)23:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

胄佛伝説

胄佛伝説 [単行本]

河村 隆夫 (著)
出版社: 静岡新聞社

 先祖代々伝えられてきた冑仏と出会い、歴史の闇に埋もれていたこの「小さきもの」を白日の下に呼び戻すまでの経緯を綴る。小さな歴史と大きな歴史の交錯の中から生まれた、切ない思いと深い祈りが託された物語。

 茂木健一郎先生序文

 小さな歴史と大きな歴史の交錯の中から 
          茂木健一郎 (脳科学者)

脳科学者 茂木健一郎氏推薦

 河村隆夫さんがふとしたきっかけで先祖代々伝えられてきた冑佛(かぶとぼとけ)と出会い、歴史の闇に埋もれていたこの「小さきもの」を白日の下に呼び戻すまでの経緯は、それ自体が一つの見事な物語のようです。

「冑佛など、見たことも聞いたこともありません」 という専門家たちの頑ななまでの否認から、ついにはNHKの大河ドラマの一シーンに姿を現すまで、その紆余曲折に満ちたストーリーは、「冑佛」という存在のかわいらしさや切なさと相まって、人々の心に深く訴えかけるものがあるのではないでしょうか。

 河村さんは静岡の旧家の出身で、若くして作家を志し、将来を嘱望されましたが、ご家庭の事情で故郷に帰り、その後は学習塾を経営しながら、独自の研究と文章修業に励まれてきました。私は機会あって親しくさせていただいておりますが、その温厚でしかし一本筋の通ったお人柄は、渡辺京二さんの名著『逝きし世の面影』のごとく、忘れていた大切な何かを思い起こさせます。

 歴史の転換点を迎えた今日の状況の中、切ない思いと深い祈りが託された「冑佛」の物語が、世に出ることを願ってやみません。

感想
 昨日寿司屋で作者本人に会いました。この手の本は超苦手なので、強く固辞したのですが、進められました。 
 作者本人のプレゼントを断るのも何ですから、一応読みました。

 それで感想は・・・う~~ん何というか、無いと言うことで。                



2011年3月7日(月)22:20 | トラックバック(0) | コメント(1) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

1両とは・・・

 江戸時代のお金のことですが、1両が現代のお金にすると、一体幾らになるかはとても難しいことです。

 よく使われるのは米の値段です。江戸時代米一石がだいたい1両でした。この価格は江戸時代を通じて長く続きました。米一石は2.5俵で150㎏です。現代の米価、これがまた難しのです。日本では米価は高めに設定されています。仮に1㎏300円台とすると1両は5万円くらいです。

 掛け蕎麦は長い間1杯16文でした。天ぷら蕎麦は32文でした。駅などの立ち食い蕎麦が、何も入らなくて160円位、天ぷら蕎麦が320円だと1文が10円です。1両は4000~6000文でしたから、やはり1両は6万円くらいになります。

 しかし江戸時代蕎麦は16文が続きましたが、インフレでだんだん量が少なくなり一人で4~5杯は食べられたと言います。だとすると1文は40円くらいとなります。酒1升は200文でした。駕籠に乗るのは贅沢とされていました。何しろ二人で一人を運ぶのですから間抜けな交通手段でした。日本橋から吉原まで200文でした。この計算だと1両は20万ほどとなります。

 江戸時代は食べ物は格段に安くて、贅沢をしなければ少しの収入でも食べるには困りませんでした。人々はやたらと米ばかり食べていました。現代では1年で米は1俵つまり60㎏がせいぜいですが、当時は1年で1石つまり150㎏食べていました。1両有れば1年間米だけなら食べられたのでした。

 一方賃金から計算してみると、棒手振(ぼてふり)と呼ばれた最下層の行商の記録があります。朝野菜駕籠を持って仕入れに行き、600文~700文の元手で野菜を仕入れ一日中売り歩いて、1200文~1300文になりました。
 翌日の仕入れ代と日割りの店賃をのぞき、奥さんに米代200文、味噌醤油代50文、子供に菓子代12~13文を渡しました。手元には100~200文残ったようです。

 大工はエリートの職業で、一流の大工は月収2両2分になりました。文にすると15000文です。この計算だと1両は10万円~20万円くらいとなります。エリート大工は年収270~540万円くらいとなります。

 江戸時代は食べ物から考えると、1両は30万円くらいの価値があり、ちょっと贅沢な暮らしをしようとすると、1両は6万円くらいの価値となります。

 江戸時代犯罪も少なく、平和が続いたのは、とにかく貧乏でも食べるには困らなかったことがあります。庶民はそれほど貯蓄をしようとはせず、収入に応じて生活を楽しんでいました。



2011年2月6日(日)02:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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