昨日の答え |
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| 昨日の答えが気になる方へ レベル1 「質量、加速度とは何か?」
学生に対して問題を出した場合だそうですが、
80点~90点くらいの答え。 質量とは物体の本質となる物質の量。物体の重量(重さ)は重力加速度によって変わるが,質量は物体固有の量である。 加速度とは運動する物体の単位時間における速度の変化を表す量。
100点の答え。 質量mと加速度aはニュートンの運動の法則F=maによって力と結びついています。物体に力Fが働くと質量に応じて加速度が生まれます。同じ力の場合質量が大きいほど加速度は小さくなります。質量は「動きにくさ」をという意味を持っています。加速度は速度の時間変化にほかなりません。加速度がゼロならば物体の速度は一定のままです。・・・
著者の授業の試験で、すぐにでも知り合いの物理学者に弟子入りさせるレベルの答えだそうです。 「質量と言う概念は相対性理論では、エネルギーの一種になり、時空の湾曲を作り出す原因になります。」とか、「一般相対性理論では、加速度は重力と区別がつかないことが指摘されます。」
レベル2 「あなたは熱力学の第2法則を説明できますか?」
一般的な答え。 1つの熱源から得られる熱をすべて力学的な仕事に変えることはできない。
優等生の答え。 「孤立系のエントロピーは減少しない」
エントロピーとは簡単に言うと、移動した熱量を、絶対0度で割ったもの。熱は温度の高い物質から温度の低い物質へしか移動しない。移動した熱量は出て行くほうと、入ってくるほうで同じ量ですが、温度の高い物質からの出て行くほうは、出て行った熱量量を高い温度で割り、低い物質は入ってきた熱量を小さい温度で割るから、差し引きエントロピーは増大します。そのように閉鎖された系では常にエントロピーは増大します。
物質系が状態AからBへ等温可逆的な変化をしたとき,変化の途中で微小な熱量dQを受け,絶対温度がTであるとすると,エントロピーの変化dSは,dS=dQ/Tと定義される。
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2005年8月17日(水)23:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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「ホーキング 虚時間の宇宙」その2 |
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| 今日からちょっと格調高い話を!(笑)
クイズ 作者(竹内薫)が気に入っているクイズの話が面白かった。 イギリスの作家C・P・スノーの「二つの文化と科学革命」と言う本に出てくるクイズです。二つの文化とは、理系と文系を指します。 彼の周囲の知識人たちが、理系と文系のあまりにもかけ離れているのに驚いて、次のようなクイズを出しました。とても意地悪なクイズです。まずはレベル1
レベル1 理系向け「質量、加速度とは何か?」 文系向け「君は読むことが出来るか?」(単に読み書きができるか?)
もちろん極端なたとえで、文系の人で字が読めない人はいません。それと同様に、理系の人で質量や加速度を説明できない人はいないと言う話です。理系の人にとっては質量とか加速度は、「いろは」みたいなものだ、と言うことです。文系の人にとっては、説明はなかなか大変でしょう。それこそが理系と文系との溝だそうです。
レベル2となるとぐんと難しくなります。理系、文系ともにある程度専門的に勉強したことがないと答えられません。理系と言っても物理学系といったほうが良いかもしれません。
レベル2 理系向け「あなたは熱力学の第2法則を説明できますか?」 文系向け「あなたはシェークスピアのものを何か読んだことがありますか?」
スノーはイギリス人なので、シェークスピアとしています。 この著者は日本人なら夏目漱石などの文豪なら誰でも良いそうですが、シェークスピアは古い英語で書かれているので、あえて言えば、古文で書かれているものとしたい。「枕草子」、「源氏物語」「徒然草」など何でも良いでしょう。
理系の人で、このような古文を完読したことのある人は少ないでしょうし、文系の人で熱力学の第2法則を説明できる人も少ないでしょう。これが溝だそうです。
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2005年8月16日(火)23:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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「ホーキング 虚時間の宇宙」 |
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| 「ホーキング 虚時間の宇宙」宇宙の特異点をめぐって 竹内薫:著 講談社 を購読した。
宇宙に始まりはあったのか? 始まりの前は、どうなっていたのか? 宇宙はどのように終わるのか? ブラックホールに落ちた物質は消滅するのか? 全ての物理量が無限大に発散してしまう、理論物理学最大の問題「特異点」。ビッグバンとブラックホールが特異点であることが、ペンローズとホーキングによって証明された。どちらも、宇宙を研究するには避けて通れない。この難問に「車いすのニュートン」ホーキングが果敢にチャレンジした。
以上のような内容ですが、難解な話を解りやすく、面白く書いてあって、飽きさせない内容でした。
中でも冒頭ショートショート 天才の子供がブラックホールを作り、時空のひずみを起こすという、異星交遊記はとても面白かった。
それとコラムに面白い記述があった。 天才の天才性が花開くには、それなりの条件が必要。二人とも暇な部署に居たことが、自分の研究に没頭でき、素晴らしい研究成果を挙げられたというもの。つまりアインシュタインは特許庁の審査員、ホーキングはALSのため雑務が押し付けられなかった。大学教授になると、雑務に追われ、研究が出来ないと言う
確かに多くの教授は教授になる前は研究に熱心だが、実際に教授になると、会議、生徒の授業、大学院の生徒の指導、論文の仕事、教官の管理、指導、人事、研究費の算段などなど確かに大変そうです。さらに有名になると講演、いろんなプロジェクトの役員とますます忙しくなる。
教授目指して研究しなくてよかった。あれ!研究はもともと嫌いだった。(笑)
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2005年8月9日(火)23:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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「 張好好詩」 を 依頼 |
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| 杜牧について調べております。杜朴について、詩を内容別でなく、特に揚州赴任当時を中心に年期順に調べています。彼にとってはこのころが一番重要と考えています。文章の構成から、朴牧が当時の女性に対して、どんな気持ちで付き合ってたのかを、知る上でも、どうしてもこの詩が知りたくて、お願いいたしました。 33歳のころ江西の歌姫・張好好と再会し作ったと言われる 「 張好好詩」が探しても分かりませんので、もしご存知でしたらお教えください。
と漢詩の膨大なサイトを載せていられる『詩詞世界』一千二百首詳註 碇豊長さんにメールを入れたら以下のような親切な返事を頂いた。
------------------------------ 「張好好詩」は、分かります。長篇なので、暫くお待ちください
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2005年7月10日(日)03:05 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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「夢 命を懸けたV達成への647日」星野仙一:角川書店 |
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| 星野監督の阪神優勝までのいきさつを書いたもの。
読後感は・・・阪神ファンだから、批判は無し
本当の阪神ファンは勝てればうれしいが、負けたからといって、フロントや、監督を批判しないのです。
負けてばっかりいても、応援し続けるのがほんとの阪神ファンです。負け試合でも、球場に最後まで残って、六甲おろしを歌わないといけません。
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2005年7月6日(水)01:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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晴耕雨読 |
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| 仕事が多くて家にばっかりいる。 仕方ないので一日中本ばっかり読んでいる。
「中国詩境の旅」森本哲郎:PHP文庫 を読み始めた。偉く物を知ってる作者と思ったら、東大文学部卒、朝日新聞学芸部次長、東京女子大教授だそうで、流石の経歴! 内容も素晴らしい、読むのに大変。書き出しが揚州で、大好きな「杜牧」から始まっている。
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2005年6月28日(火)22:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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お江戸の意外な生活事情 |
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| 「お江戸の意外な生活事情」中江克己 PHP 文庫
簡単な本だが、なかなか良くまとまっていて、面白く読んだ。
江戸時代は、今の一つだけ前の時代で、武士については多くの記録も残っているのだが、意外と庶民の生活ぶりは記録が少ない。 江戸の庶民と言っても、裏長屋に住むその日暮らしの野菜籠を天秤棒で担いで売り歩く棒手振(ぼてふり)から、大工などの職人とは随分違っていた。 大工は代表的な職人で、収入も良く、エリートだった。江戸は火事も多くいつでも仕事はあった。
しかし多くの庶民は、収入の多少にかかわらず、貯金などをしようとは思わなくて、収入の殆どを使い切って、愉快に毎日を過ごしていた。
江戸の町は仕事はいくらでもあり、食べていくだけならなんとでもなった。また老後もそれなりに皆が面倒見るようなシステムもあって、とても暮らしやすい世界であった。
とても感心するのは、効率とか、進歩とかを求めないで、物を大事にし、無駄の無い生活をしてた。
世界でも稀なシステムとして、人間の排泄物を近郊の百姓が回収し、肥料としてた。しかも肥料代として、大家にその代金を支払っていた。つまり有機窒素の循環が行われていたのには驚く。
だからその時代世界一の100万人都市であった江戸の大川なども白魚が泳ぐほど綺麗だった。
歌舞伎の「三人吉三廓初買」で、大川端の有名な科白 月も朧に白魚の、かがりも霞む春の空、冷てえ風もほろ酔いに、心持良くうかうかと~~~こんな調子だった。実に上手く環境が保護されていた。
わらじも長く履くと擦り切れるが、みんな一箇所にまとめて捨てて、最後には肥料にしてた。
古着は徹底的にリサイクルし、ぼろ着れになるまで使った。
今の使い捨て文化を見ていると、こんなことが何時までも続くとはとても思えない。最近やっとエコロジーがうるさくなったが、根本で違っているような気がする。経済性を問題にしていてはいつまでたっても、解決しない。特に日本とアメリカ! 便利になっても、豊かになったとは言えない面もあるような気がする。そんな江戸時代の生活にに憧れる。
今でも東南アジアではそのような生活をしているところが随分ある。いつかはバリ島あたりに住みたいと思う今日この頃!
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2005年6月25日(土)23:14 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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自宅サーバー |
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| 知り合いが自宅サーバーを立ち上げたので、サーバーについて勉強してた。かなり内容のある本だったのと、話が難しくてやっと完読した。こういったものは読んでるだけでなくて、実際PC触りながらでないと、なかなか理解できない。
サーバーを立てることは、大規模でなければ出来そうだが、一日中PCを付けっぱなしにしないといけないし、ウイルス攻撃にも配慮し無いと行けなし、その割には普通のレンタルサーバーで良いと思った。
営業の方は現在でも有料レンタルサーバー使ってて、CGIの使用制限はあるが、問題ない。
更に個人的にサーバー立てても、それほど容量使いたい内容が無い!
今回は見送って、何かの機会があったらサーバー立てることにした。
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2005年6月21日(火)23:31 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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杜牧の生涯 |
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| 杜牧 杜牧(803~852)字(あざな)は牧之(ぼくし)、西安生まれ。杜甫と韓愈を尊敬していた。李商隠、温庭筠(いん)、許渾(こん)、韋(い)荘、らと同時代の詩人。晩唐の時代であった。詩だけでなく、韓愈、柳宗元の後を継ぐ散文にも優れていた。
詩聖である杜甫(712~770)が老杜(ろうと)といわれるのに対して、小杜(しょうと)といわれる。名前からも解るように、同じ祖先を持つ。
杜朴は徳宗の貞元19年(803)長安で長男として生まれた。父は杜従郁、祖父は宰相となった杜祐であった。杜朴は宰相を祖父に持つ裕福な家庭に生まれ、幸せな少年時代をすごした。杜牧5歳の時弟杜顗(とぎ)が生まれた。
杜牧10歳の時、祖父が退官、病死し、時を経ずして父の杜従郁も病死した。一家はたちまち困窮、家も売って転々とした。20歳の時受験勉強をはじめ、26歳に科挙に合格した。
杜牧30歳の時、弟の杜顗(とぎ)も4年後に科挙に合格、幸せな日々が続いた。このころから杜朴は毎晩歓楽街に遊ぶようになる。
杜牧35歳の時、弟の杜顗(とぎ)眼病となり失明する。その後杜朴は弟の家族を養うため、苦労することとなった。
杜牧は科挙の進士に及第し、エリート官僚としてスタートしたが、結局地方官吏として、一生各地を転々とした。
若い頃の、奔放な生活の詩は、明るくて爽快。写景詩に優れていて、流麗な詩情の中に、悲しい世の移り変わりを歌う。当時の政局の不安定さも、杜朴の人生に影を落としていた。
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2005年6月13日(月)01:11 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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杜牧 |
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| 漢詩の中でも特に杜牧が好き 今日はそれほど有名でない詩を
遣懷
落魄江南載酒行, 楚腰纖細掌中輕。 十年一覺揚州夢, 占得靑樓薄倖名。
(読み) 懷(おもひ)を 遣(や)る 江南に 落魄(らくはく)し 酒を載せて 行く, 楚腰 纖細(そようせんさい) 掌中に 輕し。 十年 一たび 覺(さ)む 揚州の夢, 占(かち)得たり 靑樓 薄倖(はくこう)の名。
(意味) 江南で放蕩して過ごしていた頃、(杜牧は、名門の出で、遊び回る地位も財産もあった。杜牧が中央政界から離れて、各地で放縦な生活を送っていたことをふり返ってこういう。)
酒を(江南の船旅で、舟で)携帯して
女性の細い腰に、魂も奪われる思いをした。スマートで可愛い女性に、身も心も奪われていた。 十年経って、揚州の夢のような生活から、はじめて目覚めたが
手に入れたのは、妓楼の薄情男、遊冶郎の名だけであった。
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2005年6月12日(日)00:12 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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伊良子半島 |
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| 知り合いが、伊良子半島からフェリーに乗って伊勢のほうに行く話になって、伊良子岬には島崎藤村の有名な碑があると教えてあげました。椰子の実をジャワのほうから流してみて、実際に日本にたどり着くかと言う実験が行われ、見事に何個か流れ着きました。その話を聞いてその人は、びっくりしてました。私が歌おうとしたのですが、一番だけしか覚えてなかった。字で見てみると難しい字を使ってますね。
最近ではゴミも、名も知らぬ遠き島より流れ寄るようで、昔のようにロマンチックな話ではないようです。確かに発泡スチロールを胸に当てても、新たな流離の憂いは湧かないな~(笑) ゴミを分析して、どこの国から流れ着いたか突き止めて、国際問題にするらしい。
椰子の実 名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子(やし)の実(み)一つ 故郷(ふるさと)の岸を離(はな)れて 汝(なれ)はそも波に幾月(いくつき)
旧(もと)の樹(き)は生(お)いや茂(しげ)れる 枝はなお影をやなせる われもまた渚(なぎさ)を枕(まくら) 孤身(ひとりみ)の浮寝(うきね)の旅ぞ
実をとりて胸にあつれば 新(あらた)なり流離(りゆうり)の憂(うれひ) 海の日の沈むを見れば 滾(たぎ)り落(お)つ異郷(いきよう)の涙 思ひやる八重(やへ)の汐々(しほじほ) いづれの日にか国に帰らん
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2005年4月6日(水)00:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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若山牧水 |
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| 海の声 若山牧水
白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
白き鳥ちからなげにも春の日の海をかけれり君よ何おもふ
春の海のみどりうるみぬあめつちに君が髪の香満ちわたる見ゆ
春の海さして船行く山かげの名もなき港昼の鐘鳴る
春の雲しづかにゆけりわがこころ静かに泣けり何をおもふや
別離 若山牧水
別るる日君もかたらずわれ云はず雪ふる午後の停車場にあり
春の日の満てる木の間にうち立たすおそろしきまでひとの美し
君すててわれただひとり木の間より岡にいづれば春の雲見ゆ
病院の玻璃戸に倚れば安房の海のあなたに伊豆の山焼くる見ゆ
安房の国の朝のなぎさのさざなみの音のかなしさや遠き富士見ゆ
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2005年4月6日(水)00:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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