Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



書籍 (短歌、漢詩)
~説明~
万葉集から、俳句、短歌、漢詩なんでもあり。

万葉集を読む

「万葉集を読む」
 著者 古橋 信孝 吉川弘文館

内容
日本に現存する最古の歌集、万葉集。収載歌の数かずを、歴史研究者と文学研究者が縦横無尽に語り合う。また東アジア世界との関わりや、後世に与えた影響にも触れ、律令国家が確立していく時代の「人々の関心」を探る。

目次
万葉集とその時代
1 万葉集の歴史(前期—古代天皇制の確立期
中期—都市文化の成立
後期—国家と仏教)
2 外国文化と万葉集(遣唐使と文物の移入
道教・神仙思想と仏教)
3 万葉集以後(文字—仮名の発現
その後の万葉集—源実朝を例にして)

 感想
 まだ全部読んでいませんが、とても良い本です。単に収集歌を解説するだけでなく、中国、朝鮮との関わりなど、歴史研究家と、文学者が語り合っていて素晴らしい内容です。

 内容は高度で、読むのに大変ですが、お薦めの本です。



2008年9月6日(土)00:22 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

万葉集を

 先日NHKの番組を見てから、万葉集の本読んでいます。

 3冊ほど購入したのですが、なかなか読み進めません。
 
 普通に読むのは簡単ですが、当時の人達の感覚などが、今一つ理解できません。

 やはり古典は大変です。

 



2008年9月3日(水)22:18 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

大名屋敷の謎

「大名屋敷の謎」:安藤優一郎 著 出版社:集英社

集英社の書籍「大名屋敷の謎」試し読みより

まえがき
 最近、しきりに江戸ブームという言葉がメディアで躍っているが、そもそも江戸と言うと、どんなイメージが浮かぶのだろうか。
 江戸を知るメディアと言えば、何と言っても時代小説とテレビ・映画の時代劇だろう。そこでは、将軍の住む江戸城、女性たちの熾烈な戦いが繰り広げられた大奥、大岡越前や遠山の金さんが活躍する町奉行所の御白洲、江戸っ子の住む長屋、あるいは、幕府が唯一公認する遊廓・吉原が舞台として主に選ばれる。恐らく、これらの場所が現代人の頭に浮かぶ江戸の姿に違いない。

 しかし、時代劇の世界で描かれる光景は、面積で言うと、実は江戸のほんの一部にすぎない。百万都市江戸の大半は、諸大名と家来が住む広大な大名屋敷の敷地で占められていたからだ。

 例えば、現代の官庁街の霞が関は、安芸広島藩浅野家(四十二万石)、筑前福岡藩黒田家(四十七万石)などの屋敷跡地だった。ビジネス街の丸の内は、備前岡山藩池田家(三十一万石)、肥後熊本藩細川家(五十四万石)などの屋敷跡地。都市再開発の象徴たる六本木ヒルズも、本を正せば、長門萩(長州)藩毛利家(三十六万石)の分家・長門長府(豊浦)藩毛利家(五万石)の屋敷跡地なのである。

 官庁街やビジネス街、そして住宅街だけではない。日比谷公園をはじめ、後楽園、六義園、清澄庭園など東京の庭園も、その起源を辿っていくと、大名屋敷に行き着く。日比谷公園は肥前佐賀藩鍋島家(三十五万石)や毛利家の屋敷だった。江戸の遺産が公園の敷地として残った貴重な事例なのである。

 出入りした業者の視点から、江戸の大名屋敷を舞台にした当時の消費社会の新たな一面を描出する。尾張徳川家の御用聞きとなった戸塚村(新宿区)の豪農・中村甚右衛門家。1000人以上の藩士が生活する屋敷の食料調達と並んで巨利をもたらした下肥の汲(く)み取りビジネスの実態を、同家に伝わる文書で明かす。

感想
 この窒素の環流が江戸の町をとても綺麗にしていました。下肥を再び肥料として近隣の農家で使用したため、江戸の川は白魚が泳ぐほど綺麗でした。現代よりずーと進んだリサイクルが行われていたのです。

 実際の武家の暮らしぶりがよく解る本です。その様子が現代と殆ど変わらないのに、驚かされます。



2008年8月29日(金)22:35 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

日めくり万葉集

 NHKで放送されている、日めくり万葉集はなかなか良い番組です。
 
 今から千数百年昔に詠まれた、約4500首にも及ぶ「万葉集」の歌の数々。

 その中から「一日一首」、さまざまな分野で活躍する方々が選者となり、それぞれ「わが心の万葉集」を選び、歌への熱い思いを語ります。

 毎朝 “日めくり” のごとく、万葉集を一首ひもとくことで、さわやかな一陣の風に乗って、現代から万葉の時代に誘い、古代の人々の心と営みに触れる、そんなミニ番組のシリーズです。

 月曜日から金曜日まで毎日放送されています。残念なのは朝5時55分から6時のとても早い時間のため、早起きが苦手な私は滅多に見られません。(_ _)zZzZ

 どんな歌かはこのサイトで紹介されています。

 http://www.nhk.or.jp/manyoushuu/



2008年8月25日(月)20:02 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「奇子」

奇子(あやこ)手塚治虫 著

 を読みました。手塚治虫の漫画の作品は、殆ど見ているつもりでしたが、これは初めてでした。
 手塚治虫の漫画作品。1972年から1973年まで小学館ビッグコミックに連載されたそうです。

 昭和24年、戦争から復員した天外仁朗はGHQの工作員になっていた。ある時、命令で共産主義者の男の殺人(通称 淀山事件)に関与する。その男は、自分の妹の天外志子の恋人であった。

 さらに事件関与後、血のついたシャツを仁朗が洗っているとき、知恵遅れの少女お涼と、自分の父親と兄の嫁との間にできた少女 奇子がそれを見てしまう。仁朗はお涼を口封じのため殺し逃亡する。奇子は一族の体面のために急性肺炎で死亡したことにされ、天外家の土蔵の地下室に幽閉されたまま育てられるが…
               (Wikipedia)より

感想
 いつもの作品とは違って、重い内容でした。画風も全く別人の様な感じがしました。

 作者の作品の多様さに改めて驚かされました。タブーとされている問題を取り上げ淡々と描いています。
 
 ただ後半は良くある映画のようで、ありきたりの筋立てになってしまいます。主人公の天外仁朗の環境は戦後様変わりしますが、成長が見られません。なんだか終わりを急いだような感じさえ受けました。

 やはり手塚治虫は、悪人を冷静に描くのは得意じゃないと思いました。



2008年7月1日(火)23:23 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

危ない世界一周旅行

 「危ない世界一周旅行」
   宮部高明著 彩図社

内容
 世界一周航空券が発売され、数十万円で世界一周の夢がかなうようになった。
 
 それに伴い、世界一周に旅立つ旅行者も増えたが、そこに危険がひそんでいることを忘れてはならない。アジアにふらりと遊びにいくつもりなら、気持ちを改めたほうがいい。

 俺はペルーで首絞め強盗に襲われ、南アフリカの凶悪都市ヨハネスブルグでは黒人集団の「狩り」に遭い、ブラジルでは南米美女に1000ドルを抜き取られた。

 世界では日本の常識は通用しないのだ。
 だが、そんな体験をした俺ですら、世界一周は素晴らしいものだと言える。旅行中、ツラすぎて何度も日本に帰りたくなったが、親切な人との出会いや、雄大な景色、歴史的な建造物に触れることで、もっと旅をしたい、世界を見たいという思いになった。

 本書を読むことで、世界一周の「裏」も「表」も味わうことができるだろう。

感想
 簡単に世界一周が出来ますが、やっぱり危ないことが沢山あるようです。著者は柔道初段だそうですが、あまり強くはなさそうです。その割にはかなり危険なところに無防備で行くので、当然のように危ない目に遭います。

 もちろんそんな所ばっかりではないでしょうが、この本を書く為に行ったかと思われるようなふしもあります。

 準備もあまりしないで、行き当たりばったりなのもトラブルの原因です。それでも憎めない性格と、すぐに回復する気力が、本書を楽しい物にしています。

 交通費に依るトラブルや、泊まるところのトラブルが意外と多いようです。これは事前によく調べておけば、回避できた可能性は十分あります。それとほんの少しランクを上げたホテルにすることも、トラブル回避には重要なようです。

危ないのは乗せて行ってやるという誘い、バスがあるのに、乗せていって貰うのは無料になる可能性もありますが、トラブルになる可能性も大いにあります。

 本の巻末に注意が書かれています。全くその通りです。作者はある程度のトラブルを楽しんでいるようにも思えました。

 その代わり沢山の人との触れ合いがあります。悪い人ばかりでなくて、とても親切な人にお世話になっています。

 文章は拙い所がありますが、却って真実味があります。これから世界一周しようと思う人には、反面教師的な意味でも参考になります。とにかく面白い本でした。



2008年6月14日(土)23:46 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

鉄道員裏物語

鉄道員裏物語
大井 良著
出版 : 彩図社

 第1章 「鉄道員の事件簿」冒頭からいきなり人身事故の話で、やや戸惑いました。「人身事故の処理は誰がやっているのか?」人身事故処理の風景やチカン逮捕の現場、変なお客などを扱っており、総体的に面白い内容になっています。

 第2章「誰も書かなかった鉄道の秘密」では、乗務員のトイレ事情や電車に飛び込んだら幾らかかる?
「電車を停めると、1億円を請求されるというのは本当なのか?」
「コインロッカーの忘れ物にはどんなものがあるのか?」
「駅で放送している声ってなんで変なのか?」
「鉄道員の給料」運転手はやっぱり高給取りのようです。

 第3章「世にも奇妙な鉄道の世界」では、鉄道員の生態や鉄道事故のカラクリ、さらには政治と鉄道の関係、現場と本社の意識の違いなど、問題点も挙げています。

感想
 読み始めは少しわざとらしい文章で、戸惑いました。しかし内容はリアルで、演出っぽいところは微塵もありません。表紙はちょっと下品ですが、実際は内容のある本でした。最後の章は骨太で、現場の気持ちがあふれていました。良い本でお薦めです。

それにしても、鉄道とは専門職人の集団です。実に巧みに細分化されています。世界一正確に運用されているのが日本の鉄道です。そこで働いている人達を尊敬しないではいられません。

 気になるのは、かって日本兵が優秀であったにもかかわらず、効率が上がらなかったように、鉄道の現場の意見が上に行きにくい職場でもあるようです。



2008年6月11日(水)23:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

確率

 Newton という雑誌を読んでいたら、確立の話が出ていました。
 日本シリーズやなど、チームが7戦し先に4勝したほうが勝ちです。

 実力が伯仲していると、多くの人は4勝3敗で優勝が決まる率が高いと思いがちです。ところが実際の確立を調べてみると、実力の伯仲とは、確率的には50%:50%の勝負です。

  4勝0敗で決着がつく確立は、12.5%です。
  4勝1敗で決着がつく確立は、25%です。
  4勝2敗で決着がつく確立は、31,25%です。
  4勝3敗で決着がつく確立も、31.25%なのです。

 4勝0敗で決着がつくと、片方が圧倒的に強かったように見えますが、確率的には同じような7番勝負があれば、1割以上で同じ力があるのにワンサイドの結果となります。

 感覚的には、実力伯仲だと4勝3敗で決着がつく可能性が高いと思いがちですが、4勝2敗で決着がつく可能性とは同じです。

 もちろん試合数を多くすれば、実力の伯仲ですから、どんどん50%に近づきます。数学的には決着つきません。
 優位差検定というのが有ります。7戦くらいでは4勝0敗でも、それほど優位に強いとはいえないわけです。

 逆に勝負事はやってみないと判らない、ともいえます。(笑)



2008年5月23日(金)23:01 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

エジプト(1)

 エジプトについての本を買いました。

 エジプトと言えば、なんと言ってもピラミッド、そしてロゼッタストーンです。ナポレオンが発見し、イギリスに取られちゃって、でもフランスのシャンポリオンが解読したことは、面白い話です。

 アブシンベル神殿がアスワンダムに沈むので、世界中が、特にアメリカがお金を出して移設し、お礼に小さな門(デンドゥール神殿)を貰ったのをとても大事にしていて、メトロポリタン美術館の宝物になっていること、クレオパトラの悲劇など断片的な話くらいしか、殆ど知識がありませんでした。

 スカイパーフェクTVを見ていると、時々吉村教授がエジプトの話が出てきます。面白いのですが、全体像がはっきりしないため、きちんと調べようと思いました。特に年代については、本をみてはっきりしました。

 現代の年表では、初王国期から古王国期、第一中間期、中王国期・・・後期(その間第1王朝~32王朝有ります)。・・・そしてアレキサンダー大王の制服により、プトレマイオス王朝期、そしてクレオパトラがローマに負けて、エジプトは終わります。

 これだけでも話が解りやすくなって、疑問が解けました。これからエジプトについて少し勉強しようと思っています。



2008年5月11日(日)02:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

今は昔しずおか懐かし鉄道

 今は昔しずおか懐かし鉄道

著者名
静岡新聞社/編

出版社名
静岡新聞社 発行年月 2006年6月


BOOKデータベースより
 本書は静岡新聞が昭和五十五年に「鉄道物語」として連載し、翌年に「静岡県鉄道物語」のタイトルで単行本化したものの中から、とうの昔に廃線になった鉄道を中心に「今は昔 しずおか懐かし鉄道」として再構成し、一部書き下ろしを加えた。

目次:
豆相人車鉄道  人が客車を押して走る
富士馬車鉄道  静岡県内の馬車鉄道第一号
御殿場馬車鉄道  頼みは富士登山客と山梨県との物流
南豆馬車鉄道  金山と運命をともに
堀之内軌道  日本最初のディーゼル機関車
中ノ町線  東海道をラッキョウ軽便走る
安倍鉄道  田んぼの中ののどかな軽便
藤相線  中遠線とつなぎ日本一長い軽便鉄道
奥山線  人々に親しまれて半世紀
光明電鉄  わずか七年で消えた幻の鉄道
庵原軽便鉄道  全線開通から二年の短命
蛇松線  静岡県初の鉄道
清水港線  一日一往復の通学列車
静鉄静岡線 (戦前編)初めは静岡茶の大量輸送のため
遠鉄西鹿島線 (戦前編)好調な貨物輸送で基礎築く

感想
 現代の鉄道とは、かなり違います。実に簡単な作りでした。僅かに12人乗りの電車とか、機関士が3人しかいない鉄道会社といった具合です。

 遊園地の電車を延長しただけみたいな物もありました。それでも当時は絶大な人気で、地方の夢と期待を掛けた交通手段でした。

 現在も残っていたらと思うのですが、当時も存続させようと、あらゆる努力をしたようです。地方でちいさな鉄道が、時代の変化に対応しながら生き残ることは、殆ど不可能だったようです。

 ちょうど現代の村おこしだとか、再開発といった感じです。読むほどに懐かしさとか、惜しむ気持ちより、現実の経営の厳しさが、ありありと書かれています。
 
 単に鉄道好きの為の本と言うより、経済の厳しさが伺われるような示唆に富んだ本でした。

 ふと静岡空港開設とか、地方の新幹線誘致などの問題を再考しました。



2008年5月6日(火)23:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

酒に対す

 漢詩名詩メルマガから唐の時代に「短い人生を楽しもうよ」と詠った,白居易の名詩「酒に対す・その四」が送られてきました。
 一部かってに訳を付けました。

酒に対す・その四     白 居易

百歳 多時の壮健無し
一春 能く幾日か晴明
相逢うて且つ酔いを推辞する莫れ
唱うを聴け陽関の第四声
           
<漢詩原文>
対酒・其四     白 居易

百歳無多時壮健
一春能幾日晴明
相逢且莫推辞酔
聴唱陽関第四聲

<語句の解説>
晴明・・・・・・よく晴れた、の意。
推辞・・・・・・断る、辞退する、の意。
陽関の第四声・・王維の名詩「送元二使安西」のこと。
        

     渭城の朝雨 軽塵を裛(うるお)し
     客舎 青青 柳色新たなり
     君に勧む 更に尽くせ一杯の酒
     西のかた 陽関を出ずれば 故人無からん

渭城朝雨裛輕塵,
客舎靑靑柳色新。
勸君更盡一杯酒,
西出陽關無故人。

 これはとても有名な歌で、日本でも別れの席などで、詩吟で歌われたりします。長安から安西に転勤になる友人を送るため、近くの渭城迄送るのが通例でした。

 渭城の朝から降る雨は、町の埃を綺麗にし、旅館の柳も青々として新鮮です。さあもう一杯酒を飲みなよ!西方の陽関より先には知り合いも居ないでしょうに・・・

<通釈>
人生100歳まで生きたとしても、元気な時はそんなに多くないものだ。
ひとたびの春でも、快晴の日というのは幾日もないじゃないか。
今日はこうして、晴れた日に、元気に出逢ったのだから、酔うのを断るなよ。
私が陽関の歌を一曲歌うから聞いてくれたまえ。



2008年4月22日(火)02:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

月は移って花影欄干に上る

 名詩メルマガ/吟遊に乾杯!    2008.3/20  Vol-69 

 漢詩鑑賞メルマガから送られてきた詩ですが、将に春にふさわしい物でした。
後半の二句は特に有名です。

夜直     王 安石

金炉香尽きて漏声残す
剪々たる軽風陣々寒し
春色人を悩まして眠り得ず
月は移って花影欄干に上る

<日本語読み>
やちょく    おう あんせき

きんろ こう つきて ろうせい ざんす
せんせんたる けいふう じんじん さむし
しゅんしょく ひとを なやまして ねむりえず
つきは うつって かえい らんかんに のぼる
             
<漢詩原文>
夜直     王 安石

金炉香尽漏声残
剪剪軽風陣陣寒
春色悩人眠不得
月移花影上欄干

<語句の解説>
夜直・・・宿直、の意。ここでは、宮中に宿泊する、の意。
金炉・・・香を焚くきれいな炉、の意。
漏声・・・水時計の音、の意。
残・・・・小さくなって、の意。
剪剪・・・風がそよぐ、の意。
陣陣・・・ひとしきり、の意。

<通釈>
 金炉で焚いていた香も尽き、水時計の音も次第に小さくなった。
 そこへ微風が吹いて、ひとしきり夜の寒さが感知される。
 春の気配は人を悩ませるもので、なかなか眠りにつけない。
 時間ばかりが過ぎて、月光に照らされた花の影が今や欄干のところまで上がって来た。



2008年3月21日(金)23:16 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

付録のパッシブスピーカー

 今日「DIME」(小学館)と言う雑誌の付録に、パッシブスピーカーが付いてきました。

 アクティブスピーカはアンプが入っていて、大きな音が出せます。それに対してパッシブスピーカーはアンプがないので、小さな音しか出ませんが、電池が要りません。簡単に言えば、メガホンみたいな物です。(笑)

 携帯はとても手軽で、電池いらず、普通のイヤホーンジャックに差すだけで、音が出せます。とても小さなスピーカーだけですから、紙の様に軽いのです。

 たいしたこと無いと思って使ってみましたが、結構便利で、本体の音量を上げれば、かなりの音量で使えます。周りに誰もいない時や、少人数で聞くには便利です。音質は付録にしては・・・と言ったところです。

 もう少し立派なパッシブスピーカーも有ります。値段は総じて安価です。また普通はアクティブスピーカとして使っていて、電池が無くなるとパッシブスピーカーとして使える製品もあります。



2008年3月5日(水)00:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

理科年表

 『理科年表』は、国立天文台が編纂する世界的にもユニークな、科学の全分野を網羅するデータブックです。理科・科学データの原点として幅広く活用されており、研究者・技術者はもとより理系学生、理科教育関係者、サイエンスライター、メディア記事担当者、理科ファンなど、「科学」に携わる多くの方々に愛用され続けています。

 大正 14 年( 1925 )の創刊以来、毎年発行され続け(昭和 19、20、21 年版は発刊できませんでした)、最新の平成 20 年( 2008 )版で第 81 冊になります。

 『理科年表』は、暦部、天文部、気象部、物理/化学部、地学部、生物部、環境部、附録で構成されています。昭和 59 年( 1984 )版に生物部が、そして平成 17 年( 2005 )版に環境部が新設されましたが、基本的な部門構成は創刊当時からほとんど変わっていません。 (理科年表 オフィシャルサイトより)http://www.rikanenpyo.jp/index.html

 あらゆるデータが入っていて、2600円とお徳用です。たとえば地震被害、台風被害など過去のデータが 非常に詳しく書かれています。日本は驚くほど地震が多いのに驚かされます。

 気象などでは、静岡市で過去に一番沢山雪が積もったのは、1945年2月25日で10㎝積もっています。越後高田(雁木で有名なところです)ではこの年、なんと377㎝積もっています。
 東京では1883年2月8日46㎝積もっています。

 最近は雪も降らないけど、たまにはこれくらい積もったら面白いな~と思ったりします。

 と言うようなことが沢山出ています。ネットで調べることもある程度は出来ますが、断然正確で、沢山の資料が瞬時に見られます。

 毎年それほど変わらないから、時々買えば済みますが、最近高いけど、Web版が出来て、過去の物も全てみられるように成りました。
 う~~ん無料になったら良いのにね~~あるいはDVDででも出れば買うかな~~高そうだし考えます。



2008年2月28日(木)23:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「鉄子の旅」の話で・・・

 「鉄子の旅」菊池直恵著 旅の案内人横見浩彦 小学館
を先日知り合いに貸しましたが、大変面白くその話で盛り上がりました。

 漫画ですが、鉄道の面白さもさることながら、主人公の一徹でストイックな面が、面白く描かれています。

 確かに鉄道の詳細だけでは、一般の人にはそれほど面白くないでしょう。変わった人物であることの方が強調されすぎではあります。

 しかし本人は漫画以上に、一般の人とは変わっているのです。彼そのものが、漫画の主人公として素晴らしいのです。
 



2008年2月13日(水)23:57 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

江戸の風景

 先日の「江戸の暮らし」が面白かったので、CG シリーズ 「江戸の風景」双葉社スーパームックをゲットしました。

 題名からして、少し不安だったのですが、どちらも少し似たような所があって、少し重複している感がありました。

 それでもCG による説得力は、理屈抜きに素晴らしい物があります。

 まだ未熟なところもありますが、感心させられます。それ以上に将来を予測できそうです。

 昔の本は字ばっかりでした。ですから読み手が想像するよりありませんでした。落語などもそうですが、こちらの知識がないと、想像しきれないところがあります。

 本には挿し絵が入るようになり、写真が入るようになり、とうとう昔の遺跡などにも、当時の CG 映像が入るようになりました。

 実際本で読んでも、判りにくいところは一目見て理解できます。とても敵いません。

 しかし以前NHKのCGによる大仏を見て、光背がない事を直感的におかしいと思いました。 映像で見てては光背に気がつきません。文字で読んで、光背と有れば調べます。

 映像は理解は簡単で、効率よく学べますが、自分で調べるとか、自分で想像するとか、そういった努力が要りません。

 具象化出来る物は良いのでしょうが、形而上の事は見ることが出来ません。CG 化できません。また詩とか、短歌、俳句なども、具象化できません。

 小説を読んで、映画化されると、随分がっかりすることもあります。逆にそうだったのかと思うこともあります。

 どうなのでしょうかね~~

 そういえば最近字ばっかりの本は、売れないそうです。(笑)


  



2008年2月12日(火)23:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

CG

 最近テレビでも、CG でいろんな再現が行われています。

 少し違いますが、古い教会で外壁の色もない建物から、かって塗られていた色素を採取し、CG で再現しました。

 更にそれに基づいて、夜この教会に、レーザー光線を細かく分けて照射し、まるで建築当時の色を塗ったようにして見せました。とても驚きました。

 ギリシャ、ローマ時代の大理石像は真っ白です。しかし作られた当時は全て色が塗られていました。ミロのビーナスでも、サモトラのニケでもみんな色が付いていました。

 日本でも、仏像の殆どは金色でした。なのにいつの頃からか、色を付けなくなり、金箔も剥がれるままにしました。朱塗りのお寺も、塗らなくなりました。

 神社は元々白木作りです。江戸期には神社と仏閣は融合していく傾向がありました。その影響かも知れません。それに日本人は、中国のお寺のような極彩色の色が嫌いなのかも知れません。



2008年2月9日(土)01:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

江戸の暮らし

CG シリーズ 「江戸の暮らし」双葉社スーパームック

ゲットしました。内容は目新しいことはないのですが、なんと言っても CG にすると、説得力があります。

裏長屋の道幅など、やや疑問もありますが、細かいことはともかく百聞は一見に如かずと言ったところです。

今後名所旧跡も、リアルな CG が普通になるかも知れません。奈良の大仏なども、説明用のモニターを見ると、今の大仏とは顔も、色も全く違った金色に輝く飛鳥仏が見られるのです。

とても判りやすくなるでしょう。



2008年2月8日(金)22:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

昨日の続き

 昨日の本の話を人に話したら、面白がられました。

 面白い本を読んだり、良い映画を観たりすると、人に話したくなります。

 映画などは一人で観る物ですが、鑑賞後に語り合うのはとても楽しいひとときです。



2008年1月29日(火)01:14 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

鉄子の旅

「鉄子の旅」菊池直恵著 旅の案内人横見浩彦 小学館

 鉄関係の方には有名な漫画です。漫画なので控えていましたが、借りたので読んでみました。

 全駅(JR 私鉄)乗車とは直接関係ない旅行記です。とは言ってももちろん乗り鉄なので、観光地などは殆ど関係有りません。ひたすら鉄道に乗った漫画です。

 第一巻の第2話
 130円一都六県大回りはとても面白かった。東京駅から改札を出ないで、最低料金で出来るだけ多くの駅を回ることです。可能なのは知ってはいましたが、実際には乗り換えの関係で、改札を出なければならない駅が少しあるのです。
 その時駅員もとても慣れていて、「ああ大回りですね」といとも簡単に通してくれる様子がとてもリアルで面白く読めました。

 第三巻の代20話
 只見線の、吹雪の中の「柿の木駅」2時間話は本当に笑えました。 乗り鉄の神髄が有ります。
 
 「17分の暖を360円で買う。」??
 これは読んでのお楽しみ

 立ち読みでも良いから、ここだけは読んでほしいと思ったくらいでした。

 



2008年1月28日(月)23:43 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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