Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



書籍 (短歌、漢詩)
~説明~
万葉集から、俳句、短歌、漢詩なんでもあり。

歴史のミステリー

 創刊号190円を購入しました。
 
 内容は盛りだくさんですが、突っ込み不足の感が否めません。

 既に言われていたことが多く、大昔の歴史を習ったままの人には、新鮮でしょうが、さほど目新しいことは有りませんでした。

 創刊号でこれですから、次回から高くなる第2号560円は売れるかどうかちょっと心配です。



2008年1月23日(水)23:21 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

すごい駅

「すごい駅!」
 出版 :メディアファクトリー
 横見 浩彦著
 牛山 隆信著

 駅めぐりの達人ふたりが選んだ 「絶対に行くべき100駅」はこれだ!

 日本全国のすごい駅が100駅見られる!
『鉄子の旅』の横見氏と『秘境駅へ行こう!』の牛山氏がタッグを組んだ、駅好きにはたまらない組み合わせ! 彼らが実際に体験した、生の情報が得られる!

 『鉄子の旅』でおなじみ、日本全線全駅下車を達成した横見浩彦氏と秘境駅訪問家の牛山隆信氏による、「すごい駅100選」。全国に約9500ある駅のなかから、「木造駅舎の駅」「一風変わった駅」「オイシイ駅」「終着駅」などのジャンル別に、「グレードの高い駅」を独断と偏見で決定します。駅めぐりや電車の旅を楽しみたくなる1冊!

 横見浩彦:1961年神奈川県生まれ。放浪生活中の92年、安比高原駅で駅めぐりを思い立ち、以降ひたすら駅を降り続ける。悲願の成就は95年10月29日。因美線・美作河井駅の下車をもって、JR線全4636駅(当時)下車を達成した。01年、漫画雑誌「IKKI」で連載スタートした『鉄子の旅』(菊池直恵)に「旅の案内人」として登場。従来の鉄道オタクのイメージを覆すようなキャラクターが評判となり、現在の鉄道ブームを呼び込む一因を作った。05年2月20日には、上信電鉄・上州福島駅にて日本全国全駅下車を実現。その後も鉄道の伝道師として、各メディアで精力的に活動している。

 牛山隆信:1967年東京都生まれ。少年時代から時刻表に親しみ、鉄道ファンとしての素地を固めていたが、99年頃、徒歩ではたどり着けない駅を「秘境駅」と命名。全国にどのような秘境駅が存在するかを調べ上げ、そのすべてを訪問していった。同年、自らが訪れた秘境駅を紹介するウェブサイトを開設、これを基に01年に『秘境駅へ行こう!』を刊行。これによって「秘境駅」という言葉とその魅力は広く世間に知られることとなり、秘境駅訪問ブームも起こった。JR東日本の山田線などでは、しばしば「秘境駅号」という臨時列車を運行するようになったのだから、恐るべき影響力である。


今日入手しました。
 今読んでいます。大変面白いのですが、以前の本と重なる部分がかなりあります。

 とても特殊な分野の専門家の人達だから、仕方ないのかも知れませんが、もう少し違う分野とか、違った見方も必要だと思いました。 



2007年12月7日(金)23:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

鉄道ひとつばなし

『鉄道ひとつばなし』原武史著:講談社現代新書

をゲットしました。

 筆者は明治学院大学国際学部の助教授(日本政治思想史専攻)です。
雑誌にコラムとして書かれていたものを、再編集したもので、一つ一つは比較的短いものです。

 この本は単なる鉄道についてだけでなく、その歴史や、時代背景について書かれています。本業が日本政治思想史だけに、普通の鉄道の読み物とは、内容が違います。

 特に面白いのは、天皇と鉄道という章でした。
 
 東京駅がなぜあの地にあるのか。
 いうまでもなく、“天皇が地方訪問の際に利用する玄関駅として、1914年に開業したものであり、”それが証拠に“当初は宮城(皇居)に面した丸の内口しかなかった”のです。東京駅の正面の通用口は、今でも普通の人は通れません。
 それと原宿にも、大正天皇のお体が悪いのを隠す為もあって、駅が作られたそうです。

 原宿宮廷駅は、今でもきちんと管理されて存在しています。最近は滅多に使われなくなりましたが、山手線から見ることが出来ます。
 ホームには木が植えられ、とても綺麗にしてあります。道路側からは明治通りからちょっと入ったところにあります。何もない駅で、改札口などもありません。



2007年11月5日(月)21:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

秘境駅

 8月29日の続きです。

 秘境駅に行こうをTVで観ています。HPも読みました。

 更に詳しく出版もされています。

 この所その本を読んでいます。次から次へといろんな秘境駅が出てくるだけです。とても興味を持っているので、面白く読んでいます。

 普通の人にはそれほど面白いか疑問です。



 同じく、秘境駅の訪問記です。

秘境と言っても、駅ですから電車は通っています。(笑)

 周りに人家が無いとか、国道から遠いとか、肝心の電車でも、本数が異常に少ないなどが、秘境度のランクが高い駅です。

 最高ランクの駅の中には、三方が山で、海岸に面し、海岸沿いに歩こうにも絶壁で、電車が唯一のアクセス法というのがありました。

 何のために有るのか?
 
 単線の為上下線の交換をする必要があり、一定区間ごとに信号所を作る必要が有るのです。そこが地元の要請もあって、駅になった所が秘境駅に成りやすいようです。

 



2007年9月13日(木)23:23 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

Flip Viewer

 Flip Book と言うサイトhttp://www.flib.jp/ 
からFlip Viewerをダウンロードすると、まるで普通の本を読むように、縦書きでしかもページを普通に捲るように読書が出来ます。

 著作権が切れた青空文庫もこれで読むと、とても読みやすくてお薦めです。

 新美 南吉の作品は以前にも読んだこと有るのですが、ちょっと見るつもりで読み始めたら、ついつい読み耽ってしまいました。

 「飴だま」  「牛をつないだ椿の木」 「落とした一銭銅貨」  「蟹のしょうばい」  「狐 木の祭り」  「ごん狐」  「ごんごろ鐘」  「手袋を買いに」  「二ひきの蛙」  「花のき村と盗人たち」  「花をうめる」 の作品があります。

 この中で「手袋を買いに」は大好きな作品です。



2007年9月1日(土)23:37 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

JR全線全駅下車の旅

 横見浩彦著:KKベストセラーズ
 8月28日に書いたTVの話の続きです。出版されています。

「あちこちの駅で乗り降りしてみたい― そんな想いが高じて、結局は全国すべてのJR駅に足跡を残すこととなったが、駅の「降りつぶし」は時間と時刻表があればだれでも容易にできることである。(中略)この本を通じて、駅を訪ねる楽しさのようなものが伝えられれば本望である」   
……はじめにより

感想
 本数の少ない駅をなるべく無駄な時間をかけないで全て降りるには、電車のダイアと同じように、運行時間と停車駅をグラフにし、行きつ戻りつ乗り降りするのが秘訣なのだそうです。

 秘境駅は、日に3往復くらいしか電車が無くとも、必ず上りと、下りが有るから、綿密な計画を立てて旅行を組むのだそうです。更に近い場合は次の駅まで歩く、そこから乗れば、目的は達成されるのです。

 バスなどで駅にだけ立ち寄るのは、禁止したそうです。

 しかし一日1往復では、計画の立てようがありません。失敗すれば、翌る日まで電車が来ません。たいてい近くに民家など有りません。大変な労力です。感心しました。
 
 実際の体験談は、誇張もなく感激しました。



2007年8月31日(金)23:44 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

漢詩のメルマガ

 漢詩の目メルマガ毎月受けています。今月の名句が素晴らしいので、コピーしました。

 夏の到来と共に繁殖のために南アジアから日本にやって来る夏鳥ホトトギ
スは古くは万葉の時代から良く詠われています。自分では巣を作らず、鶯
などの巣に託卵して鶯に育てさせる、という面白い生態の鳥でもあります。

 そこで今月は、正岡子規の名詩「子規を聞く」をお届け致します。
子規は生前2千首に及ぶ漢詩を作っていますが、中でも最初に作った漢詩
がこの名詩。明治11年、時に子規満11歳の作だそうです。

子規を聞く   正岡 子規
             
一声孤月の下
血に啼いて聞くに堪えず
半夜空しく枕を欹つ
故郷万里の雲

<日本語読み>
ほととぎすをきく    まさおか しき
     
いっせい こげつの もと
ちに ないて きくに たえず
はんや むなしく まくらを そばだつ
こきょう ばんりの くも

<漢詩原文>
聞子規    正岡 子規
             
一声孤月下
啼血不堪聞
半夜空欹枕
故郷万里雲

<注釈>
子規・・・ホトトギスの意。その他、不如帰、時鳥、杜鵑などとも書く。
孤月・・・一輪の月。
啼血・・・ホトトギスの痛切な鳴き声を表した言葉。
半夜・・・夜半、真夜中、の意。
欹枕・・・枕を傾ける、枕を引き寄せる、の意。

<通釈>
 一輪の月の下に、ホトトギスの鳴き声が響き渡る。
血を吐くような、その痛切な鳴き声は聞くに堪えない。
真夜中に、その鳴き声に目を覚まし、空しい気分になって枕を引き寄せて
は遥か遠く離れた故郷のことに思いを致すことであった。

<鑑賞>
 いかがでしたか? お楽しみ頂けましたか?
ホトトギスの鳴き声が悲しく聞こえるのか、空しく聞こえるのか、楽し
 そうに聞こえるかは、聞く側のその時々の心境次第かも知れません。
それにしても11歳の少年の作とは、さすが子規ですね。

<子規メモ>
 1867~1902年。明治時代の俳人、歌人。
子規は号。明治22年に肺病で吐血し「鳴いて血を吐くホトトギス」という句を作って以来、子規(ホトトギス)と号した。
 俳句、短歌、漢詩、随筆などの分野で数々の名作を残している。

 主な著書に、俳論「俳諧大要」、歌集「竹の里歌」、随筆「墨汁一滴」日記「仰臥漫録」、漢詩「漢詩稿」などがある。
 明治35年病魔に勝てず、36歳の若さで没した。

 以前、編集発行元:吟遊詩人(井上洸霊)さんにお便りを出したことがあるのですが、とても素晴らしい御返事でした。


メルマガに入会するにはこのサイトで↓
★漢詩仲間は良い仲間、楽しく交流しましょう♪
この名詩メルマガをご友人知人にお勧め頂ければ嬉しく存じます
http://www.mag2.com/m/0000092482.html 漢詩のメルマガ



2007年6月21日(木)00:33 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

ペットの悪戯

 本を読んでいたら、怖い話という中に、猫がふすまを自分で開けて出ていったそうです。それくらいは出来るねこは一杯居ます。所がその猫はなんと、そのふすまを閉めていったのだそうです。何となく怖い話といえるかも知れません。

 以前我が家で飼っていた猫は、オスのシャム猫で、身体が大きいのでアルミサッシの引き戸を自分で開けました。けれど確かに自分で閉めたことは一度もありませんでした。

 茶箪笥の引き戸もかってに開けて、中の物を食べちゃったりしました。仕方ないので、猫の好物は電子レンジの中に入れるようにしました。昔風の電子レンジで、手前に引き開ける大きなドアーでした。所がいつの間にやらそれが開けたままになっているのです。大人でもある程度力が必要なドアーです。とにかく不思議でした。

 ある時現場を発見しました。お利口な彼は流しの上からドアーの取手に飛び乗って、身体全身の重みを掛けて、ドアーを開けていたのです。でも絶対閉めませんから、すぐ足が着きます。(笑)

 犬は能力があっても、叱られることが判るから、子犬の内は悪戯しても、大きくなるとそれほどのことはしないのが普通です。

 我が家の犬も子犬の頃には、配達された物を勝手に開けて食べたり、えさを入れてある袋を探し出し、袋を破って食べちゃったりしました。

 一番ひどかったのは、お客さんが来ているのに偉く静かだな~と思っていたら、お客さんの靴を囓っちゃって、大変なことになりました。

 悪戯だった彼も、今はもうすっかり老犬になって、大人しい犬になりました。大変だったけれど、懐かしい思い出です。



2007年5月18日(金)23:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

コダワリ人のおもちゃ箱

コダワリ人のおもちゃ箱
エクスナレッジ刊
著者:松浦晋也 コメント
2006/11/27 18:11:37
 
コダワリ人になろう
 本書にご登場願ったのは、単なる趣味人ではない。なにか面白そうなことにと
りつかれ、結果として驚くほど素晴らしい高みに到達した人たちである。
 実際のところ、取材をしてみるまで、これほどまでの人たちが、かくも沢山、
今の日本に生きているとは思っていなかった。
 
彼ら(そう、本書に登場するのは男性ばかりだ。これは私の取材が偏っていた
からであって、分野を選べば女性も当然入ってくるだろう)は、共通点がある。

 気負わない、諦めない、楽しむ――そして突き抜ける。
 彼らには趣味だからという言い訳はなしだ。気が付くと趣味どころではなく、
生活を賭けてしまったりもするが、その場合も悲壮感はない。突き抜けるプロセ
スそのものを楽しむ。その姿には精神的な余裕すら見てとることができる。

 団塊世代の大量定年を控え、あちこちのメディアで趣味の講座が流行してい
る。でも、同じ趣味ならば、突き抜けてみたいと思わないだろうか。自己満足で
はなく、社会が「それはすごい」と言ってくれるほどに。
 「やったぜ」とガッツポーズがとれるぐらいに、「向こう側」突き抜けてみようではないか、もちろん、お涙頂戴も根性物語も男達の逆転ストーリーもなしだ。楽しく、諦めることなく、そして気負わない。コダワリ人は常に朗らかである。

●線路を敷いて本物の蒸気機関車を走らせています!−羅須地人鉄道協会 
●小さな力で楽々走れる自転車を作っています!−織田紀之
●公道を走るバイクやサイドカーを自作しています!−オートスタッフ末広
●学生たちと、本物の人工衛星を作っています!−中須賀真一
●東京の都心で美しい天体写真を撮っています!−岡野邦彦
●自分の全てを記憶させる、自作の電脳住宅に住んでいます!−美崎薫
●リッター4000キロ走る車を作っています!−中根久典
●世界一のプラネタリウムを作っています!−大平貴之



2007年4月16日(月)21:40 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

コダワリ人のおもちゃ箱 その2

感想

 こういった物は得てして、根性物になったり、苦労話になったりしがちです。この本では淡々と、話が進んでいます。あくまで趣味ですから、根性とか、お涙とかは必要なかったのです。どの主人公も喜々として、のめり込んでいます。端から見れば、とんでもないような困難さえも、むしろそれを喜んでいるようにさえ見えます。

 昔、陶芸家の人に聞いたことがあるのですが、「素人でも凄い人がいる。好きでやっている人には、仕事でやっている人では敵わない面がある。」

 之を知るものは、之を好むものに如(し)かず、之を好むものは、之を楽しむものに如かず。

 楽しんでいる人には敵いません。最強です。(笑)
 



2007年4月15日(日)22:22 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

さくらの木

 
 もしも、母さんが叱らなきゃ、
 咲いたさくらのあの枝へ、
 ちょいとのぼってみたいのよ。


 一番目の枝までのぼったら、
 町がかすみのなかにみえ、 
 お伽のくにのようでしょう。

 
 三番目の枝に腰かけて、
 お花のなかにつつまれりゃ、
 私がお花の姫さまで、
 ふしぎな灰でもふりまいて、
 咲かせたような、気がしましょう。

 
 もしも誰かがみつけなきゃ、
 ちょいとのぼってみたいのよ。

          
             「金子みすヾ童謡集」より 



2007年4月14日(土)23:56 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

故事・俗信 ことわざ大辞典

「故事・俗信 ことわざ大辞典」
著者/訳者名 尚学図書/編集 出版社名 小学館
価格 11,214円(税込)

 以前からほしいと思っていたのですが、ちょっと余裕が出来たので、購入しました。
 出典がはっきりしているので、調べるには一番便利な本です。似たような本は沢山ありますが、どれも中途半端でいけません。なんと言ってもこの本が一番です。

 



 サイズがとても大きいので、開くに大変です。


2007年4月11日(水)23:31 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


 去年と同じ所で写真を撮りました。

 「年々歳々花相似たり・・・」の句を思い出しました。

 とても有名な対句ですが、年老いていく人生の悲哀を歌った長い文章の一部です。

 「代悲白頭翁」 白頭を悲しむ翁に代わる       
               劉廷芝(りゅうていし)
 
 洛陽城東桃李花
 飛来飛去落誰家
 洛陽女児惜顔色
 行逢落花長嘆息
 今年花落顔色改
 明年花開復誰在
 巳見松柏摧為薪
 更聞桑田変成海
 古人無復洛城東
 今人還対落花風
 年年歳歳花相似     年年歳歳花あい似たり
 歳歳年年人不同     歳歳年年人同じからず
 寄言全盛紅顔子
 應憐半死白頭翁
 此翁白頭真可憐
 伊昔紅顔美少年
 公子王孫芳樹下
 清歌妙舞落花前
 光禄池台開錦繍
 将軍楼閣画神仙
 一朝臥病無相識
 三春行楽在誰辺
 宛転蛾眉能幾時
 須臾鶴髪乱如糸
 但看古来歌舞地
 惟有黄昏鳥雀悲


洛陽城東 桃李の花 飛び来り飛び去りて誰が家にか落つ
洛陽の女児 顔色を惜しみ 行く落花に逢いて長歎息す
今年花落ちて顔色改まり 明年花開いて復た誰か在る
已に見る 松柏の摧(くだ)かれて薪となるを 更に聞く桑田の変じて海と成るを
古人復洛城の東に無く 今人還って対す 落花の風
年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず
言を寄す 全盛の紅顔の子 応に憐れむべし 半死の白頭翁
此の翁白頭 真に憐れむべし 伊れ昔 紅顔の美少年
公子王孫 芳樹の下 清歌妙舞す 落花の前
光禄の池台 錦繍(きんしゅう)を開き 将軍の楼閣 神仙を画く
一朝 病に臥して相識無く 三春の行楽 誰が辺(ほと)りにか在る
宛転(えんてん)たる娥眉(がび) 能く幾時ぞ 須臾(しゅゆ)にして鶴髪 乱れて糸の如し
但だ看る 古来歌舞の地 惟だ黄昏鳥雀の悲しむ有るのみ  



2007年4月2日(月)23:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

ベストエッセイ2006

ベストエッセイ2006 「意地悪な人」
            日本文芸家協会編


 毎年出ているのエッセイ集です。仕事が忙しくてまだ少し読んだだけです。

今年は「意地悪な人」という、一風変わった題名です。

本の帯に
 林真理子のエッセイが、題名になっています。

 いい人にはエッセイは書けない、というのがかねてからの私の持論である。もちろん、「自宅の庭の桜の木に、小鳥がくるようになった」というほのぼのとしたエッセイは、やさしい人柄のおばさんも書くことが出来る。けれども世の中にインパクトを与え、「そうだ、そうなんだ」という声をあげさせるには、意地の悪い心を持たなくてはならない。林真理子「意地悪な人」

 七十数人のエッセイが載っています。気に入るエッセイもあれば、まあそうかなというエッセイもありますが、どれもそれなりに素晴らしい文章です。
     
 



2007年4月1日(日)01:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

朗読

 先日朗読の放送を聞いていたら、ふと中学の卒業間近の国語の授業のことを思い出しました。

 中学3年生、確か残り2単位くらいしかなかった国語の授業でした。
 国語の教科書は、文章が3つ位残っていました。一番最後に夏目漱石の「ぼっちゃん」が途中まで載っていました。

 授業が始まるやいなや、この所を読むように指名されました。小学校の頃に既に読んだことがあるので、すらすら読み始めました。国語の教科書と言えば、いつもは硬い文章が多いのに、くだけた文章です。

 普通はあるところまで読むと、せんせいが「そこまで!」と止めて、解釈に入ります。所が先生は止めません。今日は面白い話だし、単に朗読するんだと思い、ほんの少し抑揚をつけて、語り言葉の所は少しだけ話すように読みだしました。

 先生は一向に止めません。恥ずかしいので、極端な抑揚はつけないよう注意しながらも、どんどん読みました。30分くらい読んだ頃でしょうか、先生が「疲れたか?」と聞きました。「いえ。」短く答え。とうとう最後まで45分くらいで読み切りました。

 きっと、それほど上手に読んだわけでもないのですが、教室の生徒も初めての経験だったし、話に聞き入ってとても静かでした。

「このあとどうなるか知っているか?」と先生が聞いたので、
「教頭の赤シャツと喧嘩になって、先生を辞めることになります。」と得意げに答えました。

「そうだな、みんなも機会があったらこんな物も読むように・・・」
それで終業の鐘がなりました。

 この時から朗読することに興味を持ちました。気に入った文章などがあると声を出して読んだりしました。

 所が、所がなのです。

 東京に行ったら、訛りがあることに気がつき愕然としました。普通に話すときは相手もそれほど気づかないのですが、朗読となるととたんにアクセントの違いが明確になります。
 それで「アクセント辞典」「アナウンサー読本」などを購入しました。しかし単語のアクセントは直せるのですが、尻上がりの抑揚が治りません。

 一度地方出身の有名なアナウンサーに、質問したことがあります。アナウンサーは私が「アクセント辞典」を持っていることに驚いていました。
 抑揚について治す方法を聞いたら、それは東京出身のアナウンサーなどに、直接治して貰うのだそうです。しかし単語のアクセントが違っていなければ、それほど厳密にしなくても良いと言うことでした。

 そんな慰めを聞いても、何の解決にもなりません。それからかなり努力して、注意すれば何とか読めるようになりました。

 けれど今でも時々尻上がりになって、終止型で話したのに、疑問型と勘違いされることがあります。

 ちょっとした講演は結構得意ですが、朗読するのはとても苦手です。

 石坂浩二や、江守徹、広瀬修子などの朗読を聞くと、内容に関係なく聞き惚れます。



2007年3月29日(木)23:45 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「角田光代」その2

 ほぼ読みました。

 プレゼントにまつわる12話。
「名前」「ランドセル」「初キス」「鍋セット」「うに煎餅」「合い鍵」「ヴェール」「記憶」「絵」「料理」「ぬいぐるみ」「涙」

 それぞれの話に登場する女性は、違う登場人物なのですが、まるで一人の女性の一生を年代順に描いているようです。


 女性的な感性が素晴らしく、とても良い本だと思いました。女性の方にはお薦めです。

 男性には共感できるところもありますが、女性というのはそう考えるのだと、改めて教えられるような所もありました。

 

 



2007年3月24日(土)23:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「角田光代」

 昨日カーラジオを聞いてたら、NHKで朗読の番組がありました。角田光代の「名前」が朗読されました。

 素晴らしい朗読で、著者の角田光代自信も涙ぐみました。朗読した、アナウンサーも涙ぐみ、石坂浩二も自分の妹が春子だそうで、お気に入りのようでした。



 「名前」:春生まれたから春子。親からつけられた、春子という平凡な名前が嫌いだった主人公が妊娠し、夫と名前を考えたりしていたのですが、親から古い名前辞典を送られ、親がいろいろ苦慮して春子と言う名前を選んだことを知ります。
 陣痛が発来し、病院へ急ぐタクシーの中で車に桜の花びらが降りかかりました。全身で春を感じ、この春の中で自分が生まれたことを知ります。
 
 角田光代については、今まで何かのエッセイくらいしか読んだことがなかったのですが、感動して、早速「Presents」を注文しました。



2007年3月22日(木)00:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

金子みすヾ

「金子みすヾ童謡集」を読みました。

 以前からある程度は知っていましたが、改めて読むと
 心に響く詩ばかりです。

 金子みすヾ



2007年3月12日(月)23:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

島田宿 史跡案内

「島田宿 史跡案内」、著者:大塚 勲 発行:島田宿史跡案内保存会編集

という本を入手しました。

 著者の大塚さんとは知り合いで、江戸時代の事を沢山お聞きしました。立派な方で、知り合いなのを誇りに思いました。
 
 70ページ足らずの薄い本ですが、とてもまじめな本です。内容も判りやすくとても感心しました。

 原稿を見せていただいたとき、内容が素晴らしいのですが、映像的に判りやすくするため、現代の町の写真も入れるようにアドバイスしました。今回写真も入っており、良い本になりました。



2007年2月18日(日)23:16 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

革のブックカバー

 革のブックカバーを頂きました。文庫本用のサイズですが、しなやかななめし革で手触りも良く気に入りました。文庫本ですと、読み出すと殆ど一気に読んでしまうので、革の表紙を付けてぼちぼち読むことは少ないのですが、良い気分です。

 最近本屋で本を買ってもカバーを付けてくれなかったり、カバーを付けてもただ巻くだけだったりとか、サイズが合ってなかったりとか、満足できない時がたくさんあります。

 正式には本の表紙と、本来の本のカバーと、更に宣伝文句が書かれた幅の狭い紙、これを「帯」と言いますが、これらを一緒に挟み込むのが正式です。前側だけ挟み、後ろは折り曲げるだけのこともあります。最近ではきっちり掛けられる店員さんも少なくなりました。

 昔東京駅の八重洲側の半地下みたいな本屋さんで、名人芸を見たことがあります。駅ですから電車の中で読んでいるとき、表紙が丸見えにならないようか、殆どの人がカバーを要求します。ドンドン客が来るのに、次から次へと本にカバーを掛けます。

 本を一目見ただけで、適切なサイズの紙をサッと出します。真ん中に置いて、上と下を軽く折って見当を付け、更に表と裏の長さを決め見当を入れます。次に一気に折りすぎないくらいの力具合でカバーを折り、本の表を全部入れ込みます。更に後ろも入れ込みます。
出来上がりは余白も少なく、更に上と下、前と後ろの長さが殆ど同じという素晴らしい仕上がり。感心して少し見ていました。

 最近はブックカバーのサイズが一種類しか置いてないような、レンタルビデオ屋と一緒になった本屋や、置いてあってもろくに掛けられない店員も多くがっかりします。
ある時など自分で掛けますからと、紙だけ貰ったこともあります。

 ブックカバーの利点は、人中で読んでいても他人には本の題名が解らないこと、本が汚れないこと、「帯」が破けたり、無くなったりしないことです。売るときには帯一つでも大変な値段の違いになります。

 ただし欠点があります。カバーを掛けたまま本棚に入れてしまうと、探すとき大変です。殆ど見つけられません。ですからおおよそ読んだ順に本立てに入れるようにしています。



2006年10月18日(水)23:06 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


(12/15ページ)
最初 6 7 8 9 10 11 >12< 13 14 15 最後