Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



2019年11月を表示

倉真赤石温泉

 掛川市にある倉真温泉のその奥にある「倉真赤石温泉」に行ってみました。掛川駅からそれほど遠くありません。新東名高速道路掛川PAの近くです。

 途中迄は普通の山道ですが、最後の取り付け道路は狭くて、大きな車だと怖い感じです。 


 詳細はこの頂いたパンフレットにあります。



 こちらのパンフレットに浴槽の写真が出ていますが、3人でいっぱいになる浴槽です。

 泉質は単純硫黄冷鉱泉で、温めていますが掛け流しです。硫黄と、炭酸が強く細かい泡が見られます。素晴らしい泉質でしたが温度が低くて、も少し温めてもらいたいなと思いました。

 浴槽は二つあるのですが、今日はお客さんの関係で、男女交代でした。



 これが入口ですが、小さい作りです。屋上に露天風呂というか、浴槽が置いてあり夏は野外浴場も入れるそうです。

 お湯の温度が低かったのですが、時間が経てばそれなりに温まってきました。



 温泉の方がこの神様のお告げで温泉を掘り当てたので、今このように祀っているそうです。

 なんだか不思議な温泉ですが、泉質はなかなかのものです。

 小さな和室の待合室から見える景色も良い感じです。



2019年11月30日(土)19:25 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

ゲオ宅配レンタル

 映画は新しいものは映画館、見逃した映画はレンタルビデオ屋、古い映画はHULUです。


 所が音楽となるとジャンルが多すぎて、新しいものはレンタルビデオ屋で借りられますが、それほど有名でない曲や、古い曲はレンタルビデオ屋でも置いてありません。

 最近は特殊なアルバムや、特殊なDVDはもっぱら宅配で借りています。何といっても音楽CDも店頭で探す苦労がありません。

 ただ変に人気が出たりするとなかなか借りられませんが、待っていれば何とかなります。

 
 一時期 QUEEN のCDは全く借りられませんでしたが、この所大丈夫になりました。

 昔のアメリカのTVドラマ、NHKのドラマなどは購入以外何処にもありませんが、宅配レンタルだとシリーズで借りられるので便利しています。

 



2019年11月29日(金)20:39 | トラックバック(0) | コメント(0) | 音楽 | 管理

カップ &ソーサー

 先日常滑の「渡辺章製陶所」の体験陶芸で作ったコーヒーカップとソーサーです。「渡辺章製陶所」は、常滑やきもの散歩道の途中にある大きな登り窯の近くにありました。

 粉引きにしてもらいましたが、なかなか良い感じになりました。写真だと実物以上に綺麗なくらい(笑)

 持ってみると皿が少し重いけれど、手に持たないので合格。カップは軽くて持ちやすく合格です。

 常滑の土は初めてなので、どれくらい伸ばせるか分からなかったので、皿は薄く引けませんでした。

 もちろん裏をもう少し削ればいいのですが、そこは人任せだから。



2019年11月28日(木)17:36 | トラックバック(0) | コメント(0) | 陶芸 | 管理

用宗 PORT SPA

 ご飯を食べに行ったついでに、用宗漁港に出来た「Mochimune Port Spa」に寄りました。

 本当に漁港にある温泉で、通りから見ると看板だけです。

 入口は結構洗練された感じです。入場料金は800円で微妙です。



 温泉自体は加熱、循環の塩泉です。人工的な炭酸湯が快適でした。

 湯上りの後のロビーは新しいので、とても綺麗でした。

 サウナはありますが、割とこじんまりしたお風呂でした。とても綺麗で清潔な感じです。



 受付も良い感じで、照明も温泉にしては洒落ています。


 お食事処はセルフで、ごく一般的なメニューです。外がテラスになっていて漁港が目の前です。

 
 Mochimune Port Spa と英語表示とマッチしたお洒落な温泉です。

 本当の温泉マニアには少し物足りないかも(笑)
 



2019年11月27日(水)15:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理

マクデブルクの半球

 今日TVで鉄の2つの半球を合わせて中を真空にしたものを、二人で引っ張る実験をしていました。

 もちろん外れません。昔理科で習ったマクデブルクの半球です。確か馬車で引っ張ったとか、確かめてみました。



 この実験は公開で行われ、1654年なんとレーゲンスブルクの帝国議事堂前において、神聖ローマ皇帝フェルディナント3世の御前で行われたそうです。

 16頭の馬(両側から2頭立ての馬が各4対)が双方から引っ張り、やっと半球は外れ、この実験により、デカルトが否定した真空の存在を証明しました。

 「マクデブルクの半球」の呼び名は、当時実験を行ったゲーリケがマクデブルク市長であったことに由来するそうです。

 今年の4月の連休にドナウ川クルーズで訪問した街でした。とても小さな町で教会だけが立派な印象を受けました。日曜日だったせいで本当に何も有りませんでした。それに加えて雨模様で、とても寒くて殆どの人が一軒だけ開いている喫茶店で過ごしました。ドイツは日曜日は基本的にほとんどの店が閉まります。

 5月5日日曜日のブログ→   http://catschroedinger.btblog.jp/cl/0/1/2019/5/5/

 古くは由緒ある街だと説明されましたが、ちょっとした驚き。

 旅行の時は英語で説明されたので、はっきり理解できませんでした。調べてみると、1世紀、ローマ帝国軍の駐屯地、カストロ・レギーナがおかれた歴史のある街です。13世紀半ばに「帝国自由都市」としての特権を認められていました。神聖ローマ帝国における帝国議会がこの地で幾度か開催され、1663年以降それまで各地で開かれていた帝国会議は、レーゲンスブルクに常置されたそうです。



2019年11月26日(火)22:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

泥の河

「泥の河」

監督:小栗康平
出演:
板倉晋平:田村高廣
板倉貞子:藤田弓子
板倉信雄:朝原靖貴
松本笙子:加賀まりこ
松本喜一:桜井稔
松本銀子:柴田真生子

あらすじ:
 昭和30年の大阪。河っぷちの食堂に毎日立ち寄っていた荷車のオッチャンが事故で死んだ。

 ある朝、食堂の息子、信雄は置き去りにされた荷車から鉄屑を盗もうとしていた少年、喜一に出会った。

 喜一は、対岸に繋がれているみすぼらしい舟に住んでおり、信雄は銀子という優しい姉にも会った。

 信雄の父、晋平は、夜、あの舟に行ってはいけないという。しかし、父母は姉弟を夕食に呼んで、暖かくもてなした。

 この映画のあらすじはこのサイトにネタバレを含め全て詳細に書かれています。
 https://ftaoki.exblog.jp/24773294/


感想:
  HULUで何気なく観た作品です。そうでもなければ決して観ることが無い映画でした。

 戦後の日本が発展してゆく前の底辺で働く人たちの様子が描かれています。誇張など少しもなく、実にリアルです。

 現在の日本はとても裕福で清潔ですが、60年前には今の発展途上国以下の生活の人も沢山いました。

 松本銀子役の柴田真生子を筆頭に、子役たちの演技も素晴らしく、出演者の現在を調べましたが解りませんでした。

 この映画を見て大変ショックを受けました。最近こんな映画は殆ど無いな~と思いました。



2019年11月25日(月)21:44 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

クオーツが狂わない

 先日ゲットした時計の秒針迄合わせて様子を見ていました。

 何と! 10日経っても秒針が狂いません。時計による個体差もあるし、季節変動もあるのでしょうがあまりにも正確で驚いています。

 一般のクオーツの時間精度は月差±20秒のレベルです。実際には月に15秒以上狂う時計は稀で、たいていは月に5~10秒以内だそうです。シチズンの時計の中には年差1秒以内の物もあります。

 水晶振動子は温度・湿度・気圧・振動変動に敏感ですが、最近はプログラミングで振動数を制御することもできるようです。

 この高くもない時計はどうなのか分かりませんが、今のところ正確に動いています。 

 もちろん正確さを求めるなら、電波時計、更にはGPS時計があります。なのにいまだに機械式の高級ゼンマイ時計は人気があります。

 特にトゥールビヨンの時計はとてつもなく高額です。友人がトゥールビヨンを持っていますが、少なくともその時計はよく狂うそうです。

 時計は機能と値段が相関しない不思議な世界です。



2019年11月24日(日)21:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

ステンドグラス美術館

 掛川市ステンドグラス美術館は19世紀イギリス、ヴィクトリア時代のステンドグラスなどが展示されています。

 掛川市在住の鈴木政昭氏(鈴木耳鼻科の先生)からの寄贈によるものです。

 ちょっと変わった建物ですが、外からの光を取り入れるため入り組んだ作りになっています。

 殆どのステンドグラスは後ろに窓があり、外の光を受けて見られます。教会と違い外側はガラス窓になっているので、ステンドグラスが傷まないようになっています。



 展示物は写真撮影が許されています。正面に展示されていた物ですが、圧倒的な美しさです。

 主に19世紀イギリスの物なのでヨーロッパの古い教会の物に比べて色も鮮やかで、デザインも近代的です。

 古い教会のステンドグラスを見慣れているので、人物の顔や衣装は違和感を感じるほどリアルです。
 
 古い教会のイコンなどはとてもありがたいもののようですが、異教徒の私には、美術的にはあまり感銘を受けません。



 鈴木先生はキリスト教徒かと館内の方に尋ねたら、そうではないそうです。これは趣味として収集したもので、宗教的な気持から収集したものではないそうです。

 凄い趣味だと感心しました。

 



 沢山のステンドグラスが展示されていた中で、9個の円形の物がありました。

 建物の一番奥でした。



 だからこの建物の裏の壁は、このように丸い窓が9個あります。

 ステンドグラスの美しさも凄いけれど、これだけの物を個人で収集したとは驚きです。



2019年11月23日(土)17:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理

素敵な利用者さん

 老人ホームのショートステイを使ったり、デイサービスを利用している女性の方。

 認知症があり介護者に手を引かれて、長い時間施設内の散歩をします。今日手を出されて、握手したらそのまま手を握られ散歩する羽目になりました。

 別の仕事があるので、一緒にいた介護士さんに戻そうとしたのですが、とても嫌がり大変でした。

 手の温かい人が好きなようです。女性の介護士より男性の介護士が好きで、手の冷たい人だと極端に嫌います。

 90歳過ぎなのに色白で、身なりも良く、シミ一つない素敵な方です。皆でどうしてシミが無いのかと話題になりました。

 結論は、持って生れたものということです。



2019年11月22日(金)22:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | 仕事の話 | 管理

ならここの湯

 昨日掛川市の山奥「原谷ダム」の上流に「ならここの里」というキャンプ場と「ならここの湯」があるというので行ってみました。

 掛川駅方面から向かいましたが、とても狭い道で大変でした。帰りは森町へ向かう道で帰りました。こちらの道は所々狭いけれど、普通に走れました。

 山と川以外に何もない所でした。温泉はナトリウム塩化物温泉(等張性・弱アルカリ性・温泉)

 泉温39.8のため100%ですが(循環濾過式、加温)です。
 
 清潔ですが、とても簡素な感じの小さな温泉でした。



 ちょっとした食堂もありました。

 静かで良い所でした。



2019年11月21日(木)22:36 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

いかめし

 宅配で「いかめし」をゲット。一個くらいは非常に美味しいけど、二個目に入るとお腹が膨れて。

 中国から帰ってきてから、寿司、蕎麦、駅弁など和風の食べ物が多くなった感じ。(笑)


 中国の料理が良いとか悪いとかでなく、苦手なだけ。

 けれど中国は凄い国。歴史の長さが違います。長い間日本の先生でした。

 また行きたいな~~と思っています。



2019年11月20日(水)00:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

福田港

 日曜日無性にタコ焼きが食べたくなって、磐田市竜洋の「たこりき屋本店」でたこ焼きを買って、福田港で食べました。

 この店はたこ焼きを作り置きすることはなく、必ず注文を受けたから焼きます。だからいつも熱々です。



 港に沢山の車が止っていますが、魚釣りの人達です。


 小さい子も交じって魚釣りに夢中です。夕方になり釣れ始めたような感じです。


 近くの人が釣りあげました。太刀魚のようです。

 夕方ですが、風もなく穏やかな小春日和!



2019年11月19日(火)21:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理

「考証要集 秘伝! NHK時代考証資料」

「考証要集 秘伝! NHK時代考証資料」 (文春文庫)

大森 洋平 (著)

内容紹介:
 NHKのドラマ、ドキュメンタリー番組で時代考証を担当する大森洋平氏(NHK職員)が書きためた「考証メモ」の集大成。

 番組での誤用例やエピソードをひきながら、間違いだらけの歴史の常識を丹念に覆してゆく。

 あいうえお順に約500項目が並ぶ。NHKの制作現場へ向けて作られた資料だが、著者のサービス精神とあいまって一般読者のニーズに応える作りとなっている。事典としても使うこともできるし、読み物としても面白い。

 織田信長がいくら南蛮かぶれでも、望遠鏡を使わせたらドラマは台無し。「

 花街」を「はなまち」と読ませたり、江戸っ子に鍋料理を食わせようものなら、番組の信用は大失墜。

 斯様に時代考証は難しい。テレビ制作現場のエピソードをひきながら、史実の勘違い、思い込み、単なる誤解を一刀両断。目からウロコの歴史ネタが満載です。



感想:
 とてもまじめに書かれたものです。ただ辞書のようになっていて、読み切るのに苦労しました。



2019年11月18日(月)10:28 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「時代劇の間違い探し」

峰打ちをしたら刀は折れる 時代劇の間違い探し (新人物文庫)

 若桜木 虔 (著), 長野 峻也 (著)

内容紹介:
 長谷川平蔵は「鬼」ではない、江戸時代に「脱藩」という言葉はないーー。テレビ時代劇や時代小説の中に潜む、ヒト・モノ・コトバのウソを時代考証家と武術研究指導家が軽快な筆致で一刀両断します。

 テレビ時代劇や時代小説に潜む、ヒト、モノ、コトバのウソ・ホントを時代考証家と武術研究指導家が軽快な筆致で一刀両断。これまで語られることのなかった時代劇の真実が見えてくる。史実を知ることで、時代劇がますます面白くなること請け合いの一冊。

感想:
 時代考証に少し詳しい人なら、知っていることも沢山ありました。それほど取り立てて言うことでもない感じもしました。

 武道関係についてはかなり詳細で、面白く読めました。

 何より江戸時代は初期を除き、とても平和だったので剣道を真面目に修行する人は極僅かだったようです。



2019年11月17日(日)20:22 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

急に寒くなって

 今年は10月になっても暖かい日が続きました。このところ急に寒くなって晩秋の装いです。

 通りかかった人口湖の周りもかすかに色づいて来ました。空はまさに秋の空です。


 今日は日中は暖かく、小春日和です。

 静岡西部地区は、11月でも殆ど小春日和(笑)

 温暖で裕福な地区は、人の心も温和な気がします。



2019年11月16日(土)13:43 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

時計が壊れた

 先日の旅行で朝食を済まし、まだ時間があったので部屋に戻り荷物を見ていたら、添乗員さんから電話。

 「もう出発の時間ですから、フロントへ来てください!」

 時計を見るとまだ3分ほど前です。ホテルの時計を見ると2分ほど過ぎていました。

 慌ててフロントへ飛んで行くと、もうみんなバスに乗り込んでいました。大謝りしました。団体旅行の一人参加の辛い所です。

 中国は日本との時差が1時間です。時間を直した時にミスをしたと思い、その後注意してみていると1日に1~2分ほど遅れるようです。


 
 いつもはソーラー発電の電波時計を使っています。メンテナンスフリーで、時間はぴったり。残念ながら外国電波に対応していないので、ごく普通の安い時計を持って行きました。止まっていたので電池交換もしました。

 安いクオーツでしたが、機械式と違って壊れても動いているので厄介です。ネットで見ると電池交換代より安い時計が幾らでもあります。

 修理は買うより高くなりそうなのと、「こんな安い時計を直すのですか?」と言われそうで諦めました。



 今回ゲットした時計ですが、極普通のクオーツです。秒針が小さく別の所になっています。

 一瞬見たとき長針と秒針を見間違えることもなく、文字盤も数字です。直感的に時間が解るので気に入っています。



 電波時計は国内旅行に便利です。平常時秒針は気にしませんが、電車に乗るとき、特に新幹線は秒単位です。

 電波時計は発車時間の30秒前でも、階段を駆け上がる必要はありません。


 世界5か国の電波に対応の電波ウオッチもありますが、最近GPS電波を使った時計も現れました。

 GPS時計なら世界中万全です。まだまだ高価で作りもゴツクので諦めました。



2019年11月15日(金)18:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

青龍寺

 今日は午後の飛行機に乗るまで予定がありませんでしたが、添乗員さんの提案で、空海(弘法大使)が修行した「青龍寺」に行く事にしました。

 実は青龍寺は廃墟となっていたのですが、空海の修行した寺なので、日本中の真言宗の寺からの寄付で空海記念碑、恵果・空海記念堂が再建されました。
 



 空海は当時無名でしたが、医薬の知識と中国語の能力を評価され遣唐使の一行に入れました。

 第18次遣唐使は803年博多から出航しましたが、嵐で漂流し漂着したところで海賊の疑いを掛けられました。

 この時遣唐大使の代筆をし、あまりの見事な達筆に疑いが晴れました。現在の中国では空海は宗教家より、能書家として名高いそうです。

 密教の第七祖である唐長安青龍寺の恵果和尚を訪ね、以降約半年にわたって師事することになりました。恵果は空海が過酷な修行をすでに十分積んでいたことを初対面の際見抜いて、即座に密教の奥義伝授を開始し、空海は大悲胎蔵の学法灌頂、7月に金剛界の灌頂を受けました。

 当時長らく修行しているほかの弟子を差し置いての伝授に異論が出ましたが、問答などで他の修行僧を圧倒したそうです。

 一説には中国人はサンスクリット語を学ぶ能力がなく、語学の達人である空海は僅か3カ月でマスターしたことも一因と考えられています。

 その後 20年の留学予定を短縮し2年で留学の滞在費がなくなったことを理由に唐朝の許可を得て、その帰国に便乗する形で、8月に明州を出航して、帰国の途についた。

 早すぎる帰国は朝廷から咎められ、しばらく謹慎となっています。



 御記帳を受ける売店には、住職が書いた掛け軸が沢山ありました。

 葡萄(ぶどう)の美酒夜光(やこう)の杯(はい)、
飲まんと欲すれば  琵琶(びわ)  馬上に催す(もよおす)
酔うて沙場に臥すも  君笑ふ莫かれ(なかれ)
古来征戦(せいせん)  幾人か 回る(かえる)
を見て「上」の字に横線が無いけどと言ったら、これでいいとのことでした。

 漢字のことは中国の人に敵いません。



 そのほかに王維の「元二の安西に使ひするを送る」
【原文】
渭 城 朝 雨 潤 軽 塵
客 舎 青 青 柳 色 新
勧 君 更 尽 一 杯 酒
西 出 陽 関 無 故 人

【訓読】
渭城の朝 軽塵を潤し
客舎青々柳色新たなり
君に勧む 更に尽くせ一杯の酒
西の方陽関を出づれば 故人無からん

の軸がありました。添乗員さんに当時は長安から旅立つに西でなくて、渭水の畔まで行って宴会をするのが常だったと聞いているがその訳を聞きました。



 何と敦煌に向かうに河西回廊を歩くのではなく、船で行ったからだそうです。てっきり江戸時代のお伊勢参りのように、品川の宿まで送りに行って、ドンチャン騒ぎし、遊郭でと思っていました。

 王之渙(おうしかん)「涼州詞」


【原文】
黄河遠上白雲間
一片孤城万仭山
羗笛何須怨楊柳
春光不度玉門関

【訓読】
黄河〈こうが〉 遠〈とお〉く上〈のぼ〉る 白雲〈はくうん〉の間〈かん〉
一片〈いっぺん〉の孤城〈こじょう〉 万仭〈ばんじん〉の山〈やま〉
羌笛〈きょうてき〉何〈なん〉ぞ須〈もち〉ひん 楊柳〈ようりゅう〉を怨〈うら〉むを
春光〈しゅんこう〉度〈わた〉らず 玉門関〈ぎょくもんかん〉

【大意】
黄河の川上へのぼっていくと、雲の間に入っていくように思われる。
高い山々の中には一つのはなれ城がある。
異民族の笛が折楊柳の曲を奏でているが、彼らが楊柳への恨みを訴えても何になろう。
玉門関よりこちらには春の光がやってこないのだ。

などもありました。

 話しているのを聞きつけ、店員の方からかなり強力に掛け軸を進められました。家に床の間が無いからと断りました。



 元四国霊場会会長蓮生善隆(善通寺法主)により四国八十八箇所の零番札所と名付けられました。

 霊場巡りはここから始めるのが、本格的だそうです。全員無料の第0版札所の紙を頂きました。御朱印帳を持って来た方もありました。無い方は御朱印帳に貼ると良いそうです。

 これで今回の旅行も終わりました。食事はほかの方は大丈夫でしたが、八角などが苦手な私は、部屋で焼きそば、カップラーメンなどを食べてました。

 ザクロジュースはなかなか美味でした。



2019年11月10日(日)11:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理

莫高窟(その2)

 もっとも古い仏像で修復も行われていなくて、時代を感じさせます。真っ暗な洞窟の中で、懐中電灯に照らされる仏像は神秘でもあり、不気味な感じもしました。


 第158窟 涅槃像 中唐(8世紀)です。

 中唐期には、当時の流行を反映して巨大な涅槃像も作られた。



 莫高窟のシンボルの楼閣です。中に巨大な大仏がありました。やや平面的で大きいさだけを感じました。

 この建物の前で写真を取るのが定番になっています。

 多くの仏像は後世に修復されています。少し問題のある修復も見られました。

 千年もの長きにわたる絵画は、壁の剥落をどう防ぐかで悩まされています。人が入るだけで風化が進みそうです。

 保存と、展示厄介な問題です。ガイドさんはいつかは無くなってしまうのではと言っていました。



 敦煌市内へ戻るときに、バスの車窓から撮った写真です。

 電気を引くための電柱以外何にもありません。、
 空の青さも一色、それ以上に水平線迄雲が全くありません。

 まさに砂漠!



2019年11月9日(土)11:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理

莫高窟(その1)

 敦煌から東南25Kmにあります。昨日行った鳴沙山の東側の岸壁に掘られた洞窟です。仏像、絵画だけでなく住居のための洞窟も沢山あるようです。

 バスを降りると洞窟の穴が見えます。手前に「大泉河」という川が流れています。こんな砂漠の中でどうやって暮らしていたのかとても疑問でしたが、水があるオアシスでした。

 時期によっては川の水が干上がっても、伏流水があるから井戸を掘れば水は得られるのでしょう。来てこそ分かったことで、これで疑問が解けました。
 



 石窟は砂岩に掘られているので、脆く保存が大変のようです。

 以前はこの写真の3階部分のように、崖のままでしたが改築して柱、通路を作りました。本来の姿が無くなるのは残念ですが、致し方ないのでしょう。
 



 特別の案内人がついて石窟を回りました。各石窟にはドアーがあり施錠されています。石窟の中は照明もなく案内人が懐中電灯で照らしながら説明をします。

 仏像の劣化、絵画の劣化は保てますが、壁自体が崩れて剥奪するのを防ぐのはとても難しいようです。

 高温多湿な日本ならあっという間にカビだらけですが、年間降水量が40mmなので、とても綺麗な保存状態でした。

 



 この第57窟 「説法図」 観音菩薩石窟は、平山郁夫が気に入った絵です。莫高窟屈指の美菩薩として知られています。


 



 平山郁夫画伯をして「敦煌の恋人」と言わしめたそうです。

 まあそれほどかどうかは疑問ですが、現代的な好みからすれば頷けます。中での写真撮影は厳禁なので、絵葉書を買いました。これらの画像は絵葉書からです。

 必ず見られるとは限らないので、貴重な体験でした。



2019年11月9日(土)09:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理

敦煌

 西安から飛行機で1時間半、敦煌に到着しました。

 シルクロードの実際の出発地である敦煌は、西安から河西街道で900Kmの西端です。

 敦煌の北西90Kmには玉門関、南西70Kmには陽関があります。

 「春光不度玉門関」春光〈しゅんこう〉度〈わた〉らず 玉門関とか、

 「西出陽関無故人」西の方陽関を出づれば 故人無からん、など漢詩にもよく歌われました。

 両方とも現在は見る所が少ないそうです。

 ここから西へ進みトルファンから楼蘭を通る天山南路、ウルムチへ向かう天山北路となります。

 敦煌の観光は莫高窟と、月牙泉(げつがせん)・鳴沙山(めいさざん)です。



 今日の午後は月牙泉・鳴沙山で、明日は莫高窟となっています。

 敦煌の南5Kmほどにある月牙泉は背後にある鳴沙山(めいさざん)と共にとても有名な観光地です。思っていたより道は整備されていましたが、周りは圧倒的に砂です。

 



 月牙泉の横には寺院が建てられています。これはのちに建てられてた歴史の浅い寺院でしたが、文化大革命の時破壊され近年再建されました。現在はお寺もなく僧侶は少し離れた寺院にいるそうです。

 中に御土産物店もありました。

 それでもこの建物は、泉にとてもマッチしていました。



 ゴビ砂漠の端にあるオアシスで、2000年以上砂に埋もれることもなく形を保っています。

 実に不思議な光景です。砂漠というものを見たことが無かったので、圧倒されました。とても来たかった所なので感動しました。



 鳴沙山(めいさざん)は 風化が激しくサラサラの砂で、音を立てることから命名されました。この砂山は東西40Km南北20Kmですが、年中風が南北に吹くので、山は決して崩れることがありません。

  砂丘へ登るには簡単な縄はしごのような階段が作られていて、上まで登ることができます。降りる時は有料の木製のソリで降りることもできますが、ガイドから怪我をすることもあるので普通に降りるように言われました。

 砂まみれになりしかも取り除くことが大変なので、有料の黄色い足袋を借りさせられました。小さなものを砂の中に落とすと、絶対に出てこないそうです。

 少しだけ登ってみました。万歳している方はツアーで御一緒の愉快な方です。



 観光客が登った足跡も、すぐに風で消されてしまいます。

 観光用のラクダに乗ることも出来ます。遠くから見ると平山郁夫のようにはなりませんが、まあまあ絵になります。、



2019年11月8日(金)15:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理


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