Cat Schroedinger の 部屋
 
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2005年8月9日を表示

「ホーキング 虚時間の宇宙」

「ホーキング 虚時間の宇宙」宇宙の特異点をめぐって 
竹内薫:著 講談社
を購読した。

宇宙に始まりはあったのか?
始まりの前は、どうなっていたのか?
宇宙はどのように終わるのか?
ブラックホールに落ちた物質は消滅するのか?
全ての物理量が無限大に発散してしまう、理論物理学最大の問題「特異点」。ビッグバンとブラックホールが特異点であることが、ペンローズとホーキングによって証明された。どちらも、宇宙を研究するには避けて通れない。この難問に「車いすのニュートン」ホーキングが果敢にチャレンジした。

以上のような内容ですが、難解な話を解りやすく、面白く書いてあって、飽きさせない内容でした。

中でも冒頭ショートショート 天才の子供がブラックホールを作り、時空のひずみを起こすという、異星交遊記はとても面白かった。

それとコラムに面白い記述があった。
天才の天才性が花開くには、それなりの条件が必要。二人とも暇な部署に居たことが、自分の研究に没頭でき、素晴らしい研究成果を挙げられたというもの。つまりアインシュタインは特許庁の審査員、ホーキングはALSのため雑務が押し付けられなかった。大学教授になると、雑務に追われ、研究が出来ないと言う

確かに多くの教授は教授になる前は研究に熱心だが、実際に教授になると、会議、生徒の授業、大学院の生徒の指導、論文の仕事、教官の管理、指導、人事、研究費の算段などなど確かに大変そうです。さらに有名になると講演、いろんなプロジェクトの役員とますます忙しくなる。

 教授目指して研究しなくてよかった。あれ!研究はもともと嫌いだった。(笑)



2005年8月9日(火)23:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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