「ホーキング 虚時間の宇宙」その2 |
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| 今日からちょっと格調高い話を!(笑)
クイズ 作者(竹内薫)が気に入っているクイズの話が面白かった。 イギリスの作家C・P・スノーの「二つの文化と科学革命」と言う本に出てくるクイズです。二つの文化とは、理系と文系を指します。 彼の周囲の知識人たちが、理系と文系のあまりにもかけ離れているのに驚いて、次のようなクイズを出しました。とても意地悪なクイズです。まずはレベル1
レベル1 理系向け「質量、加速度とは何か?」 文系向け「君は読むことが出来るか?」(単に読み書きができるか?)
もちろん極端なたとえで、文系の人で字が読めない人はいません。それと同様に、理系の人で質量や加速度を説明できない人はいないと言う話です。理系の人にとっては質量とか加速度は、「いろは」みたいなものだ、と言うことです。文系の人にとっては、説明はなかなか大変でしょう。それこそが理系と文系との溝だそうです。
レベル2となるとぐんと難しくなります。理系、文系ともにある程度専門的に勉強したことがないと答えられません。理系と言っても物理学系といったほうが良いかもしれません。
レベル2 理系向け「あなたは熱力学の第2法則を説明できますか?」 文系向け「あなたはシェークスピアのものを何か読んだことがありますか?」
スノーはイギリス人なので、シェークスピアとしています。 この著者は日本人なら夏目漱石などの文豪なら誰でも良いそうですが、シェークスピアは古い英語で書かれているので、あえて言えば、古文で書かれているものとしたい。「枕草子」、「源氏物語」「徒然草」など何でも良いでしょう。
理系の人で、このような古文を完読したことのある人は少ないでしょうし、文系の人で熱力学の第2法則を説明できる人も少ないでしょう。これが溝だそうです。
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2005年8月16日(火)23:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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