Cat Schroedinger の 部屋
 
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花火大会と雨

花火大会といえば、夕方はまったく晴れ渡っていたのに、大会が終わるころ大雨に降られたことがあります。
 雨乞いと言われる行事には、単にお参りするものもありますが、太鼓を叩いたり、たいまつを燃やしたりします。これはある意味有効で、上昇気流や、大きな音が刺激になって、さらに煙の細かい粉塵が、雨の核になって、雨が降りやすくなります。

 お隣中国では、人降雨の研究が盛んです。現にロケットを、雲に打ち込んでかなりの確立で、雨を降らせているようです。

 「人工降雨(降雪)」の基本的な考え方は、自然の雲に最小限の人工的刺激を与えることにより、その雲が持っている潜在的降水能力を最大限に引き出すことです。全く雲のない空間に雲を作り、降水をもたらすことはできません。

 人工的に刺激を与える方法として、現在広く用いられているのはシーディング(種蒔き)法と呼ばれるもので、何らかの物質を雲にまくことによって起こる雲の微物理的構造の変化を利用するものです。0℃でも凍らない微水滴(雲水)を豊富に含んだ過冷却の雲にドライアイスやヨウ化銀などのシーディング物質をまいて人工的に氷晶を発生させる方法が用いられています。

 2001年の夏には東京でも人工降雨実験をしました。沃化銀、アセトン溶液を燃焼させて、それを煙にして上昇気流に乗せて、そして待ったのでした。その人工降雨というのは五年ぶりに降りましたが、そのときの人工降雨作戦の際、小河内貯水池周辺で最高四二・五ミリの大雨が降りました。石原慎太郎知事は、洪水になるかも、画期的だと賞賛しましたが、そのときに大雨洪水警報も出ました。大方、失敗しないように、絶対振りそうな雲があるとき、実験して、いわゆる降り過ぎとなったわけです。(笑)

 そういうわけで、花火大会は、雨に注意です!



2005年8月2日(火)00:01 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理


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