Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



映画  ドラマ TV
~説明~
主に衛星放送で映画を観ます。時には映画館にも行きます。

チャングムの誓い 第47話「口封じ」

それにしても何と言う展開、ビックリしました。遺書どころかチョン・ユンス医局長自身が現れるなんて、さすがのチョンホと、チャングムでしたね!これですべて解決でしょう。

チラッと観た来週の予告では、オギョモ右議政、チェ・パンスル、チェ女官長などすべて粛清されそうですね。長かった物語もやっと大団円に近づいてきた感があります。宮中と言う特殊世界の中で、次から次へと陰謀策略が、飛び交う様は目まぐるしいほどでした。

今日のチェ女官長が、チャングムの母であるミョンイの墓の前で詫びるシーン、さらにクミョンに決意を迫るシーンは印象的でした。やはり子供の頃から同僚として、料理の修業に励んだ仲間の意識と、権力拡大のため邪魔者を次々と葬り去った心境を語った科白は、まったく嘘でもないような気がしました。悪役ではありますが、名演技で無くてはならない存在です。
チャングムとクミョン、ヨンセンとヨンノもまた、敵味方であっても、一緒に修行した仲間意識がこの物語を、リアルなものにしています。



2005年9月8日(木)23:58 | トラックバック(1) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

「永遠と一日」

「永遠と一日」
1998/ギリシャ=フランス=イタリア
監督:テオ・アンゲロプロス
主演 ブルーノ・ガンツ

   先日に引き続いて、テオ・アンゲロプロスの作品を観ました。じつは「ユリシーズの瞳」も、観かけたのですが、疲れていて途中で寝てしまいました。今回の作品は割りと解り易く、良い作品でした。

  物語は、北ギリシャの港町テサロニキの詩人で作家のアレクサンドレは、 不治の病に犯され、 もう余命が長くないことを自覚していました。
3年前に、 楽しかったけれど、それほど大事にもしなかった妻を失います。娘夫婦とはまったく上手くいかず、入院することになって、彼の愛犬さえ預かれないと言います。彼の思い入れの強い家も、娘夫婦は売ることにしたと言い出す始末です。


 彼は入院する前日に、 最後の旅に出ようと車を走らせた。その途上、 アルバニア系の難民の少年と出会い、 国境まで連れていこうとします。しかし、少年はこの老人に親しみを持ち、アレクサンドレから離れようとしない。さらに国境まで行くと、恐ろしい雰囲気と、少年からアルバニアの地雷原を歩いた話などを聞かされ、国に帰すことを諦めます。
    少年はさらに群れを成して、遠くの国に行くといいます。密入国者である少年達へのさまざまな迫害、そして少年の友人の死、それらは少年ではあるけれど、これからの厳しい旅を暗示しています。
     こんな奇妙な二人の一日が淡々と流れます。娘に託そうとした、妻の手紙の中の一通がアレクサンドレに妻と過ごした夏の日の一日を思い出させ、追憶の部分が、少年と過ごす現実の中で、時折幻想的に現れ、妻に対する愛に気づいたりします。
やがて別れの時、少年も、老人もこれからの先行きに対して、恐怖を確かめあいます。しかし少年はさらに前に進もうとし、外国に向かいます。そして老人も吹っ切れたように・・・

      やや長すぎる映画ですが、映像の美しさ、ロングショットの見事さは格別でした。
この映画でも国境問題、難民問題もひとつのテーマにはなっていますが、死を覚悟している老人と、これから厳しい旅をする少年の、老い、生きることの意味などを考えさせられる、とても良い作品でした。



2005年9月6日(火)23:44 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

「霧の中の風景」

「霧の中の風景」 1988年 (ギリシャ)
監督/テオ・アンゲロプロス 
出演/ミカリス・ゼーケ(アレクサンドロス)
   タニア・パライオログウ(ヴーラ)

変わった映画です。映像的にはショックを受けました。
クローズアップの少ない映像が淡々と続きます。空はいつも曇り空、詩的な映像が素晴らしい。

    物語は姉弟の父親探しの「旅物語」です。奇妙なのは始めからドイツにいると言う父親の存在が無いということです。この姉弟は私生児で、本人たちも父親は居ないと知っているのだが、居心地の悪い母親の元から、家出して、ドイツに居るという父親に会いに、本当に会えるという当ても無い旅をします。

     旅の中で、二人は実にいろんなことに遭遇します。弟のアレクサンドルは動作も実に子供っぽく、見事に描写されていました。「おなかが空いた」とお金が無いのにレストランの店主に訴えるシーンは、特に印象的でした。姉のヴーラはヒッチハイクしたトラックの運転手に暴行を受けたりします。そのシーンも淡々と描かれます。観ていて耐え難いシーンですが、お構いなく物語は進みます。バイクの青年に恋をしたり、危うく売春しそうになったりします。どうにかこうにか、ドイツにたどり着き、最後は絵のような、霧の中で一本の木が生えている風景で、聖書の言葉と共にラストとなります。

    旅芸人の一座との出会い、そしてその一座の解散、死にそうな馬や、海から巨大な手の彫刻が出てくるシーンは何の説明も無く、象徴的に表現されています。説明がまったく無いので、実際には何のことかわかりません。社会主義の瓦解を表しているのでしょうか?国境の問題も大きなテーマのようです。この辺はヨーロッパの国境問題、ベルリンの壁崩壊の前のことですので、そういったことに対する実感が無い日本人には、理解は出来ても、共感が得にくいところです。

    皆が喜ぶような、興行的に成功することを第一義に考えたアメリカ映画とは、まったく対極にある作品です。とにかく映像の美しさは群を抜いています。子供たちの描写も素晴らしい。ただもう少し解りやすくしないと、観ているほうは大変!



2005年9月3日(土)23:34 | トラックバック(1) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

チャングムの誓い 第46話「医局長の遺言」

 チャングムの素晴らしい診断で、内医院(ネイウォン)の皆が感心し、やっとこの所のごたごたが片付いて、ほっとしました。王様の病気が、ベーチェットと、砒素による薬物中毒とは、たぶん現代でもなかなかわかりません。

 医局長の立場は、やはり医療に携わる人として、最後は厳しい立場を貫きました。単なる悪役でなくて、見事な人物設定でしたね。

 チャングムが昔のスラッカンの女官に戻って、クミョンと対峙するところは、感動的でした。一緒に料理の修業をした者どうしの、気持ちのつながりと、敵対関係の立場にある二人。迫るものがありました。

   クミョンの権力争いと、チョンホに対する気持ち、結婚することが許されない女官の悲しい立場。チェ女官長の権力への執着、苦々しげな表情。この二人が、物語を奥行きのあるものにしています。

    王様の微妙な立場も、垣間見え、宮中内の勢力争いはますますエスカレートし、次から次へと話が進みました。
    これから少しずつ、チャングム側の攻勢が始まって、楽しみな展開になりそうです。



2005年9月1日(木)23:50 | トラックバック(4) | コメント(2) | 映画  ドラマ TV | 管理

最高のルームメイト

ROOM MATES(1994・米)
監 督    ピーター・イエーツ  
出演者: ピーター・フォーク、 D・B・スウィーニー、 ジュリアン・ムーア

 このところ、家にばっかりいたので、この映画も見ました。ふと見たのですが、とても良い映画でした。老人と、孫の二人暮らしと言う何のこともない話です。古い映画なので、あらすじを書きます。

 ロッキーはポーランド生まれ。 両親を亡くした後、6才の時にたったひとりでアメリカに渡ってきて、パン屋さんになります。 結婚し、子供たちが生まれますが、妻は病死。 子供たちもそれぞれ結婚します。その後両親を亡くした孫、マイケルをロッキーが引き取ります。
  マイケルは、頑固者のおじいちゃんロッキーと二人暮らしをすることになりケンカしながらも 仲良く暮らしていた。やがて、マイケルは成長し心臓外科医になって独り立ちしました。しかしロッキーが50年暮らしたアパートを追い出された為2人は再び同居するはめになります。恋人とおじいちゃんの間に波乱があったりもしますが 結婚し、5人家族は幸せな時を過ごします。所が妻が交通事故で亡くなり、マイケルは落ち込んで行きます。ロッキーは、おぼつかない年齢ですが、一人でひ孫である子供たちの世話をします。 
   亡くなった妻の母親が、子供たちを引き取ろうとしますが、ロッキーはマイケルと子供たちを妻のお墓に連れて行き、家族が一緒にやっていくことになります。

 単調な話が淡々と続きますが、家族のこまごまとした、描写がリアルで、ピーター・フォークの演技が実に見事でした。家族と言うものを考えさせる素晴らしい映画でした。

   実際に現代の日本で、老人と孫の二人暮らしで、立派な医者になるように教育するのは、かなり難しいと思われますが、まあそこは映画と言うことで・・・(笑)

   マイケルを褒めたりしないロッキーが、最後に「いつもお前のことを誇りに思っていた。」と言う台詞は、感動的でした。頑固で言葉にはしない、ロッキーの優しさを、十分解っていたマイケルなのです。



2005年8月29日(月)23:49 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

サロメ

サロメと言う映画を見た。一寸変わった映画で、フラメンコの舞踊劇をそのまま映像にしたものでした。
踊り手はサロメ役にアイーダ・ゴメス。ソロで踊るところは、すべてフラメンコではなくて、ダンス作品として官能的な踊りでした。舞台のままを映画にしたような作品です。踊りは素晴らしく、ライティングも見事でした。でも踊りばっかし!好きでないと飽きるかもね・・・

    サロメはギュスターヴ・モローの絵などで有名ですが、もともとはキリスト教の新約聖書に登場する女性で、ユダヤのヘロデ大王の息子ヘロデ・アンティパスの姪の子供、かつ義理の娘にあたる人物である。新約聖書によれば、もとはフィリポスとヘロディアの娘であった。ヘロデ・アンティパスが弟フィリポスからヘロディアを奪い妻としたとある。ヘロデ・アンティパスに舞踏の報償として好きなものを求めよといわれ、母ヘロディアの命によって洗礼者ヨハネの斬首を求めた。
    新約聖書に取材して書かれたオスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』では、新約聖書にある洗礼者ヨハネがサロメの母ヘロディアを非難したことによって幽閉され殺される逸話を、ワイルドはサロメの歪んだ恋心から洗礼者ヨハネであるヨカナーンを刎ねさせるという突飛な筋書きに仕立てた。:フリー百科事典『ウィキペディア』より

    スペインの巨匠カルロス・サウラと、世界最高峰の舞踏家アイーダ・ゴメス。二つの才能と魂が共鳴しあい、バレエからフラメンコまで、踊りの集大成とも言うべき舞踏表現によって織り上げられ、今世紀最大の芸術話題作が誕生した。また、世界各国の映画祭で賞を獲得するトマティートがフラメンコ・ギターで、哀しく深みのある独創的なサウンドを奏でだし更なる魅力を加えている。:オフィシャルサイトより



フラメンコの踊りも、ギターも素晴らしい!
フラメンコが好きな人にはたまりません。一般にはどうかな~~~?



2005年8月28日(日)23:31 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

チャングムの誓い 第45話 「失明の危機」

今回のチャングムノ働きはさすがでしたね。一寸良くなるとチャングムにというかと思えば、悪くなると牢獄にと、皇后の短気には、まったくハラハラさせられました。
絶対君主制の王様や、皇后などは、ああいった面があったのでしょう。周りはとにかくご機嫌を損ねないように、いつも気を配っていたようですから、案外リアルなことなのでしょうね。

一直線な性格のチャングムやチェ女官長に比べて、クミョンの女心は微妙で、難しい演技をよく演じていました。ドラマとしても各個人の性格設定が巧みで、感心させられます。

チャングムはこれからどんどん活躍していくようで、楽しみな展開になってきました。

王の病気はベーチェットのようです。
厄介な病気で現代でも原因がわかりません。口内炎、アフタ、関節炎、皮膚症状がでます。針を刺すと、化膿する反応があったりもします。目の症状は特に大変で、これからが心配です。



2005年8月25日(木)23:28 | トラックバック(1) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

チャングムの誓い 第44話「投獄」

話が三つ巴になってきましたね、一体どうなることやら、見当がつきません。

あのヨリがヨンシン元女官長とつながっていたとは、話はややこしくなるばかり。ヨンシン元女官長は、チェ一族の悪行の証拠を握っていて、追い出そうとする。

チャングムノ申し出により、チェ・パンスル、チェ女官長、チェ・グミョンは無罪放免。ヨリの背後のヨンシンに気づくようです。

  一方ミン・ジョンホはチェ・パンスルの悪行の尻尾をつかんだようです。

チャングムは、ついに病気の治療法を発見、そうなると思ってはいたけれど、来週の予告ではまだまだ大変そうです。一筋縄ではいかないようです。一体何の病気でしょうか?気になりますね。来週は診断の違いからチャングムも、もう後へは引けない状況になるようです。
  でもきっと最後には、今度こそチャングムのお手柄になるのでしょうね。

  一般に韓国ドラマは、派手な表現が多い傾向があります。前回もそうでしたが、クミョンの渋い演技は、良いと思いました。



2005年8月19日(金)00:29 | トラックバック(1) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

チャングムの誓い 第43話「皇后の決断」

 最高機密を持ち出したのは、やりすぎと思っていました。案の定大変なこととなって、一体どうなることかと、ハラハラしていました。見事な話の運びで、とにかくチャングムに、チャンスが出来てほっとしました。

 いつもながら、王の身に何か起こると、水剌間(スラッカン)と内医院(ネイウォン)の問題のなすり付けになるようで、まったく大変な事態です。王様の本当の病気は何なのでしょうね。今日の話の中で、王様はある特定の食べ物に反応すると言う言葉を聴いて、やはりアレルギーではないかと思いました。もちろんチャングムは、病気の原因を見つけるのでしょう。
 
 医師団は責任がかからないように、いつも会議を開いて、合議制で診療をしています。昔から王の診察、治療などは医師団で行われていました。合理的なようですが、みんな自分に責任がかかるのを恐れ、無難な治療が選ばれてしまう傾向があったようです。現代でもそういった傾向があります。特に外科手術は、失敗を恐れなかなか踏み切れないようです。昭和天皇の時、凄い決断をして手術に踏み切った、という話をテレビでの解説者が言っていたのを思い出しました。



2005年8月11日(木)23:51 | トラックバック(2) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

チャングムノ誓い 第42話「王の病」

 ヨンセンもチャングムの機転で、何とか良い方向に向かいそうで、ほっとしたのもつかの間、大変なことになりました。
 
 機密文章持ち出しは、いくらなんでもやりすぎ!チャングムが窮地に追い込まれるのは、本人の責任もあるようです。抹殺されそうになりますが、ドラマだからきっと助かるとは思っていても、ハラハラします。

 王様の病気は何でしょうね~。傷寒証とは風邪の重い状態のことを指しますが、どうもそうではないようですね。口内炎が出来るというのは難しいのです。口内炎の本当の原因はなかなかわかりません。口を噛んじゃったような機械的なものが原因であったり、ビタミン不足、特にB、C、葉酸などの不足であったり、自己免疫のような病気でも起こります。なんでもないのに、しょっちゅう出来る人もいますが、本当の原因は現代でもわからないことが多いのです。病歴が問題になるとすると、アレルギーかもしれませんね。

 クミョンがチョンホ様に、料理を出す場面は感動的でした。話が単に敵味方だけでなくて、彼女の存在で、ドラマに厚みを出していると思いました。宮廷の女官の悲しみや、哀れさを実に見事に描いています。



2005年8月5日(金)00:07 | トラックバック(1) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

「星になった少年」

なんといっても、象の映像がすごい。本物の持つすごさを感じた。タイの自然の有無を言わせない迫力はすごかった。音楽もマッチしていました。人とのコミュニュケイションが得意でない少年の純粋な象に対する情熱が、動物を通じて、人とも打ち解けるように成長していくといった筋立てでした。

動物が出てくる映画はややもすると、動物中心になりがちですが、この映画は人間が主役だし、象を飼育、調教するものとして扱っている所はかえって好感が持てました。「かわいそうなぞう」のような話は、誰も逆らえませんが、その辺はさすがに象を扱いなれているタイの協力と、実際象使いの修行に行った少年の本当の言葉などから、あくまで動物として扱っています。

実際象はひとつ間違うと、大変危険な生き物です。ライオンでも象を襲うことは殆どありません。凶暴な象は、サイなどを殺害したり、人間を襲ったりと危ない話はいくらでもあります。かわいいように見える象の鼻も、本気で振り下ろせば、人間の首の骨は、軽く折れます。話によると、象は家族性が強く、子供の時きちんとした群れで育つと、いいのですが、孤児のように育つと凶暴になるそうです。なんだか人間に似ていますね。

映画の中に、象が出演する映画の撮影場面があります。武田哲也が演じていました。この話も実話で、こちらの方がやりきれないくらい悲しい話です。

 空襲時の混乱を避けるとして上野動物園の猛獣27頭が陸軍の命令で殺されました。利口な象は薬殺しようとしても、その餌を食べなかった。毒入りのジャガイモを食べさせようとするのだが、食べないで、放り返すのです。仕方ないので結局は餓死させるのですが、餌をもらえると思って、覚えた芸を何度も何度もしてみせたり、飼育係の人を見ると悲しそうな目で見つめたりと、飼育係の涙を誘いました。・・これが「かわいそうなぞう」という物語になりました。



2005年8月4日(木)00:46 | トラックバック(1) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

「チャングムノ誓い」第41話「ヨンセン懐妊」

 毎回ハラハラする展開でしたが、今回はヨンセンが妊娠し、やっと良い風向きとなってきましたね。

 チェ・グミョンの悔しそうな演技や、チェ長官のチャングムに治療を受ける時の演技もみごとでした。
 
 しかしヨンセンの病気は、妊娠中毒症のようで、現代でもなかなか厄介な病気です。妊娠中毒症は話の中で出てきたように、主として腎臓の症状ですが、高血圧、蛋白尿、浮腫が出現し、胎児は発育不全となり、時に死産となります。
 さらにその特殊型として、胎盤早期剥離、子癇痙攣(しかんけいれん)、肝臓病となることもあります。この場合母体死亡も稀ではありません。
 
 妊娠中毒症は、一般には妊娠中期~後期に起こります。ヨンセンのように妊娠初期~中期の中毒症の出現は、現代でもとても大変な病気です。もともと遺伝的とか、腎臓の機能が悪い方には出やすいのです。現代でも、治療以上に予防が大切な病気なのです。

 これからどうなることやら、その意味で心配ですが、きっとチャングムノ早期発見、早期からの予防で、出産まで上手く行くのでしょうかね?



2005年7月29日(金)00:02 | トラックバック(2) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

ハイビジョン中継 世界遺産 イタリア縦断1200キロ

世界遺産 イタリア縦断

7月17日から24日まで8日間の、イタリア縦断ライブ放送を観た。
NHKの放送時間の中で自然に見せようとする、如才の無さが、やや鼻についたが、落ち着いたゲストを選んで、あわただしさを感じさせないのは、一応の成功でしょう。それ以上に映像の美しさには、スペイン紀行のときと同様に、テレビの持つ同時性という説得力があった。
 あんな所からの、ライブ放送はずいぶんお金がかかっていると思わせもした。それに毎日見るのに苦労した。

民放だったら、売れそうなタレントを起用して、落ち着きの無い話や、あわただしさでまるで内容の無い話になるところだと思った。
 
ローマ、ナポリ、ポンペイくらいしか行ってないけど、ヨーロッパの中ではやはりイタリアが一番、なんと言っても古さが違う。一番好きな町と聞かれたら、治安が悪いから住みたいとは思わないが、躊躇無くローマと答える。

“Which of the cities visited did Your Royal Highness enjoy the most?”
“Each in its own way…“
“Each in its own way was …unforgettable…It would be difficult to…Rome! By all means, Rome. I will cherish my visit here in memory, as long as I live.”
“Despite your indisposition, Your Highness?”
“Despite that“
これはある映画の有名なせりふ、何の映画でしょう?

ヒント:unforgettable の発音が、イギリス語らしくやや舌っ足らずで、可愛く発音していました。Despite your indisposition, Your Highness? と聞いたのは、融通が利かない、ドイツ人記者。



2005年7月25日(月)23:02 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

「チャングムノ誓い」 第40話「疫病発生」

  疫病事件大変でした。

  チャングムは大手柄でしたが、相変わらず苦労の割りに、それほど褒められる事も無くて、来週もまた大変なことになりそうですね。解っていても毎週ハラハラさせますね!

 今回の食中毒は、状況からしてカビ毒ではないかと思われます。古くなった野菜などに、毒性を持つカビが発生し、それを食べたことによる発病ではないかと、勝手に推察しました。
  カビ毒は300種類以上の毒性を持つものが知られていますが、多くは発ガン、肝臓毒など慢性的な物が多いのです。急性の物はアフラトキシンが有名ですが、神経症状がでます。
 
  今回はむしろ寒い地方で起こりうる、麦やトウモロコシによく起こる、トリコテセン系カビ毒(日本では赤カビ)のようなものではないかと思われます。嘔吐、腹痛、下痢の中毒症状が出ます。

 一般にカビの毒は熱にも強く、調理してもその毒素はなくなりません。良い子はカビの生えたものは食べ無い様にしましょう。



2005年7月21日(木)23:47 | トラックバック(1) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

「チャングムの誓」 第39話「ヨリの企み」

 身内と言うか、直属の上司に図られては、ひとたまりも無い。

 まあチャングムも、もう少し事情をはっきりさせないと、一方的に悪者になってしまう。

 何事も積極的に発言するチャングムなのに、こんなときは決まって、大した言い訳しないで、視聴者をはらはらさせる(笑)

 予告編では、もう立ち直ってるような様子、それだけが救い・・・結構疲れる展開。



2005年7月15日(金)22:26 | トラックバック(1) | コメント(1) | 映画  ドラマ TV | 管理

「チャングムの誓い」についての疑問

今日から連続再放送が始まりました。以前から疑問に思っていた事があります。
「チャングムの誓い」についての疑問
チャングムは漬物、野菜、王子の薬中毒事件など、たくさんの手柄を立てているのに、正式に褒められる事もなく、ちょっとした失敗で窮地に立つ。:身分が左右した時代でも、あまりに減点主義過ぎるのでは・・・

簡単に毒殺の嫌疑がかかる。:隣の中国では紀元前より、毒殺には非常に注意を払っており、毒見がたくさん居た。朝鮮王朝でも最高サングン達が毒見役の役目であった。アヒル事件でも、あのような後からの検査をしなくても、必ず毒見役が食べていたはず。

王様に作る料理が一皿ずつしか作ってないように見える。:実際には毒殺を恐れ、毒見のための料理も作る。通常何皿も作って、其の中から無作為に選んで毒見を済ませ、残りを王にさしだすのが普通であった。

取調べがすぐ拷問になる。:暗殺の疑いともなれば、背後関係から徹底的に調べるから、すぐに拷問というような取調べはおかしい。逆に有罪ともなれば、あのようなことで済まないはず。

ミン・ジョンホとチャングムが会いすぎる。:宮中では女官と男性は親しくできないどころか、男子は基本的に入れない。中国と同様、当時でも宦官しか出入りできなかった。髭を生やしていない、ネシブの長官がそれと思われる。二人はよくもまあ、怪しい関係と疑われなかったものだと、まあこれだけは、ドラマだから良いとして(笑)



2005年7月11日(月)21:52 | トラックバック(0) | コメント(2) | 映画  ドラマ TV | 管理

チャングムの誓い撮影秘話

今日放映の撮影秘話を観た。
まず一番に、ミンサングン役のキム・ソイが、大変若くて美人なのにはびっくりした。結構控えめな感じで素敵だった。

ハンサングン役のヤン・ミギョン・・・ドラマの中のとおり実際にも静かな感じの人。

チェサングン役のキョン・ミリ・・・ドラマとはまったく違う感じで、明るくて活発な感じだった。ドラマ中では見せない笑顔がいい感じ。悪役を演じているうち、家でもだんだん怖い顔つきになってしまったそうで、このドラマで非常に重要な役と改めて感心させられた。演技力がすごいと評判らしい。

カンドック役のイム・ヒョンシク・・・ドラマの中と同じ感じの人。アドリブが多くて相手が大変だったそうです。名脇役として有名らしい。

チャングム役のイ・ヨンヘ・・・。インタビューでは飾らない話しぶりが、知性的な人となりを感じさせた。衣装によってかなり感じが変わる。化粧品のコマーシャルはびっくりするほど綺麗!

衣装の話や、主題歌、撮影の苦労を聞くと、韓国ドラマは勢いがあると思った。みんな一生懸命作っている。

最近の日本のドラマは、NHKの大河ドラマでさえ、先日までアイドル歌手だった人が、主役やったりする安易な造りで、韓国ドラマが人気があるのも当然のような気がした。



2005年7月10日(日)23:21 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

チャングムの誓い 第38話「丸薬の秘密」

たまねぎや、にんにく、米糠は確かに脚気によい。今日のドラマの中で、チャングムが食事に気づくと言うのは、ちょっと出来過ぎかな?しかし韓国での医学は中国の影響で、医食同源と言う考えが浸透していて、食事はとても大事に考えられていた。

 脚気は、江戸時代は一般に江戸煩い(わずらい)と言われた。そもそも江戸の食事は、米が中心だった。しかし白米が庶民にまで普及したのは、元禄年間のころからである。江戸初期はほとんど玄米に近いものだった。玄米が中心だったころは、米糠も貴重品だったが、白米にするようになると、米糠が大量に余って、漬物の普及につながった。 米は蛋白も結構あり、主食として味もいいのだが、VB1は米糠に含まれるので、白米にするとVB1欠乏症になりやすいのだった。いわゆる脚気になったのである。地方からやってきた商人や、武士が多く罹患した。江戸時代の江戸で将軍をはじめ、富商等裕福な階層から患者が多く、ビタミンB1を含まない精米された白米が普及し、副食を十分摂らなかったことで非常に多くの患者を出した。

 また庶民の中にも、白米崇拝が強く、「江戸っ子だい!将軍様と同じ様に白い御まんまで育ってるんだ!」と言って、田舎者の食べる麦入りの食事などを馬鹿にしてた。庶民は結構いろんなものを食べていたが、武士や、商人は質素で副食は贅沢として、白い御まんまがいただければありがたいなどをいう風潮があった。しかし誰も脚気の原因が、VB1の不足とは気づかなかった。いつもありがたがって食べていた白米の、つい外側の米糠にVB1が含まれていたのは、実に皮肉な話。

 大正時代以降、ビタミンB1の単離に成功したのが鈴木梅太郎である。一説にはノーベル賞級の発見だった。

 脚気の原因を巡ってはドイツ系の感染症説と、英国系の栄養障害説が対立してた。脚気菌を発見したとかしないとか言う話も出てた。さらに、日本陸軍がドイツ系学派と、海軍が英国系学派と提携するという構図で対立していた。このため、高木兼寛が麦飯の食用で脚気を予防できる旨を発見し海軍で脚気が撲滅された後も、陸軍では森林太郎(森鴎外)、石黒忠悳等が科学的根拠がないとして麦飯の食用に強硬に反対したため、脚気により大きな犠牲を出し続けた。 特に日清戦争で、戦死者より脚気で病死した兵士のほうが多かった。ちなみ日露戦争でも多くの脚気による死者を出した。

 解らなかったとはいえ、あの有名な森鴎外はこのことでは大変な失敗をした。彼はことごとく海軍のやり方に反対した。

 高木兼寛は脚気の本当の原因は発見できなかったが、チャングムのように、食事の大胆な工夫をしてこの事実をつかんだ。はじめは外人に脚気がないことから、パン食にした。お金もかかるし、みんなが嫌がったので、パンと同じ麦飯を思いついたのであった。



2005年7月7日(木)23:45 | トラックバック(2) | コメント(6) | 映画  ドラマ TV | 管理

チャングムの誓い

 ふと立ち寄った本屋で、「チャングムの誓い 」の本を見た。上、中、下 の三巻で下迄出ていた。

 誘惑に負けてちょっと立ち読み・・・あまり読むとテレビが面白くなくなるから、チラッと見た。テレビの筋立てと若干違うようなところもあった。

 まだこれからいろいろ問題があるようです。


 今日の甲子園、スカイAで見続けた。雨の中でも観客は帰ろうともしないで、応援し続けていた。すばらしい試合だった。

今日も阪神は勝って、独走態勢
    \(^_^)/ばんざーい.. きっと優勝!



2005年7月5日(火)23:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

チャングムの誓い 第36話「誤診」 その2

医女(いじょ)下級階層の役職のひとつ。 簡単な医術を学び、医者の手伝いをする女性。

 韓国では女性が病気になっても男性に身体を診せることは、大変恥ずかしい事とされていたので、医者に診せないで病気を悪化させる人も多く、女医制度が作られました。人の身体に触れることは卑しい仕事とみなされ、医女は下層階級の仕事でした。もちろん正式な医者もいたのですが、女性の診察は医女がしていました。
 
 当時の医療は中国の影響を受け、漢方医療でした。診察は問診、顔色、触診など西洋医学と同じ所もありますが、特徴は脈診と舌の診察です。特に脈診は強い脈、普通の脈、弱い脈を区別し、細分化されてます。その習得は実に困難でした。患者を実症、間症、虚症と大まかに分類し、同じ症状でもそれぞれに違う漢方薬を処方します。その他の治療は針灸です。中でも漢方薬と針による治療は、現代の医学から見ても、素晴らしいものがありました。当時の世界の医学水準からすると、漢方は世界一でした。
 
 例えば経口のホルモン剤が可能になったのは、ごく最近です。所が漢方薬には服用すると血中のホルモンが上昇する物があります。これはとても凄いことで、現代でも解明されていません。
 現在では漢方薬が、西洋医学が苦手とする、比較的慢性の疾患に使われているためと、作用が穏やかな薬が使われているため、漢方薬は副作用が無いように思われがちですが、もちろん重大な副作用もあります。また急激な作用の薬もあります。

 針による治療は針麻酔だけが知られていますが、穿刺による排泄など、現代の医療と同じものがたくさんあります。
 
 今回のドラマの中で問題になったのは双胎妊娠、流産でした。

 病気の中で、妊娠は西洋医学の中でも、特徴的な一般には無い症状を示します。妊娠中は病気でもないのに、熱が上がり、臨床検査でも炎症があるような所見を示します。ですから医師は若い女性(若いと限らない)を診察するときは、必ず妊娠を頭に入れておかないと、診断を誤ることがあるあります。「女性を見たらまず妊娠を疑って」というのは、医師がまず始めに習う言葉です。

 当時世界で女性の医者が活躍したのは珍しいことで、現代にもその傾向は引き継がれ、韓国では女医の活躍が目立ちます。特に産婦人科では、男性医師より女医に診察を受ける方が多いようです。また現在でも韓国では中国と同様、漢方による治療がとても盛んです。
 



2005年6月24日(金)23:50 | トラックバック(1) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理


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