Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



映画  ドラマ TV
~説明~
主に衛星放送で映画を観ます。時には映画館にも行きます。

ミッションインポッシブル3

Mission: Impossible III (ミッションインポッシブル3)
 を早々と観ました。

監督
J.J. Abrams (J・J・エイブラムス )

キャスト
Tom Cruise (トム・クルーズ)、Ving Rhames (ヴィング・レームズ)、Keri Russell (ケリー・ラッセル)、Philip Seymour Hoffman (フィリップ・シーモア・ホフマン)、Laurence Fishburne (ローレンス・フィッシュバーン)

ストーリー
 最高機密組織I.M.F.のメンバーとして、数々のミッションを成功に導いてきたイーサン・ハント。
彼は数年前に前線を退き、新人を訓練する教官になっていた。そして、スパイであることを隠して、婚約者と幸せな日々を送っていた……。
 
 しかし、新人のひとりが事件に巻き込まれ、さらには婚約者が囚われるという、絶体絶命の窮地に立たされてしまう!
前線復帰を果たしたイーサンをリーダーに、巨悪な敵に立ち向かうI.M.F.の戦いが始まった。今度のミッションは、まさに成功率0%! しかも、愛する人を救出するためには、正体を明かすしかない……。

 やがて彼は敵の罠に落ち、過去に経験がない衝撃的な計画に翻弄されていく。はたしてミッションを遂行し続けられるのか?

感想
 去年から、何かとお騒がせで人気が落ちているとか言われていますが、相変わらず格好良いトム・クルーズでした。人気シリーズの3作目ですが、なかなかの出来栄えです。
 
 中国の上海のマイナスイメージが強すぎるための上映延期という処置を受けています。それでも海賊版は出回るでしょう。何かと話題が多い作品です。

 始まりは唐突で、イーサン・ハントと婚約者が尋問を受けているシーンから始まりました。そしてさらに唐突に婚約パーティーのシーンに変わりました。

 その後、電話が入り、物語が動き出します。かつての教え子を救出する様子は、実に豪快でした。教え子の頭の中に仕掛けられた時限爆弾・・・

 犯人護送中、橋の上での襲撃は豪快です。しかしあのようなことは、通常の法治国家では、空の管制という物があり、不可能な気がしますが、それすら感じさせないほど、ダイナミックでした。

 上海の高層ビルからの振り子のような進入は、解っていてもどきどきしました。映像も超リアルで、高層ビルの屋上での戦いはそれだけで観客を不安にさせるに十分です。

 最後のドンデン返しもなかなか見事でしたが、初めから組織内部と、繋がっている設定なので・・・
 
 こういった作品は、理屈よりスピードと、スリルです。

 その点、おもしろい作品でした。



2006年6月25日(日)01:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

ピンクパンサー

「ピンクパンサー」を観ました。

監督:ショーン・レヴィ
主演はスティーブ。マーティン、ケビン・クライン、ジャン・レノ、エミリー・モーティマー、ビヨセ・ノウルズ

あらすじ
 世界的に有名なサッカー監督イヴ・グルアンは、中国代表チームを倒してフランス代表チームを勝利に導いた。熱狂的なファンと美しい恋人に囲まれていた時、そのグルアンが世界的に有名なポップ・スター、ザニア(ビヨセ・ノウルズ)の脇で毒の塗られたダートを刺されてしまう。その後のパニックの中で、グルアンの所有する価値がつけられないほど高価なダイヤモンドの指輪「ピンクパンサー」が、謎のように消えた。

 グルアンの死はマスコミに大々的に取り上げられ、国中が注目する事になる。事件の解決を任されたのはドレフェス警視(ケビン・クライン)だった。彼は権威あるメダル・オブ・オナーのノミネイトに7回も輝いておりミスは許されなかった。
 たとえミスするようなことがあっても、その責任がドレフェス警視本人に及ぶようなことはあってはならなかった。そこでドレフェスは、不屈のクルーゾー警部を事件に当たらせることにしたのだ。

 クルーゾーと、彼の新しいアシスタントのジルベール・ポント(ジャン・レノ)は、絡み合った手がかりを追い、パリ全域を回った結果、ニューヨーク市にたどり着いた。2人はまず、タイムズスクエアや、その近くのダイヤモンド店が集まった地域のほか、ニューヨークの粋な五番街や、有名なウォルドーフ・アストリア・ホテルを巡る。

 そして捜査を進めるうちに、ザニア、態度の大きなサッカーのスター選手(ウイリアム・アバディー)、億万長者のカジノ・オーナー(ロジャー・リーズ)、なれなれしいP.Rパブリシスト(キリスティン・チェノウス)など、怪しいと思われる容疑者が絞り込まれた。

 クルーゾーの捜査は、遠回りながらも核心に迫っていた。彼は決して焦点、自分の目的、プライドを失うことはなかった。そして最後にはポントと、ドレフェスの熱心な秘書のニコール(エミリー・モーティマー)の助けによって殺人者の正体を暴き、ドレフェス警視に手柄を横取りされないようにしなければならなかった・・・。


 感想
 今回のクルーゾーは、ハチャメチャな所は似ていますが、最後にはずいぶん賢くなってしまいます。そうしてあっという間に事件解決です。
 話としては今回の方が、以前の不自然な筋立てより納得できて好きです。ジャン・レノ演じるジルベール・ポントは素晴らしい演技で、このコメディーに厚みを加えています。
 馬鹿馬鹿しいようなわざとらしい笑いもたくさんありますが、それも今回の方がかなり洗練されています。

 個人的に残念なのは、大好きな「ケイト」が出てこなかったことです。彼は唯一クルーゾーを尊敬している貴重な役柄なので、大好きです。ジルベール・ポントはもちろん素晴らしくまじめな優秀な刑事でしたが、ややクルーゾーを馬鹿にしているような雰囲気が出る所もあるため、もう少し馬鹿正直な所を強調しても良いような気がしました。

 とてもおもしろい作品でした。



2006年6月19日(月)23:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

フライト・オブ・フェニックス

フライト・オブ・フェニックス

 素晴らしい映画でした。

監督: ジョン・ムーア 
出演:
デニス・クエイド Dennis Quaid フランク
ジョヴァンニ・リビシ Giovanni Ribisi エリオット
タイリース・ギブソン Tyrese Gibson A・J
ミランダ・オットー Miranda Otto ケリー
トニー・カラン Tony Curran ロドニー
ヒュー・ローリー Hugh Laurie イアン
スコット・マイケル・キャンベル Scott Michael Campbell
ジェイコブ・ヴァーガス Jacob Vargas
ジャレッド・パダレッキ Jared Padalecki

あらすじ
 閉鎖された石油採掘所のスタッフと廃材を運ぶ運搬機が、巨大な砂嵐に遭遇し砂漠のど真ん中に不時着する。毎度お決まりの仕事を無難にこなすだけだった貨物機操縦士のフランク(デニス・クエイド)は、自分たちの状況が最悪なのを察し、助けを待つしかないと悟る。

 しかし、コスト削減のため採掘所を閉鎖した本社が、彼らの捜索部隊を出す予算など持っているわけがないことに気付き、彼らは絶望の淵に立たされる。その中で正体不明だったエリオット(ジョヴァンニ・リビシ)が不時着した貨物機の破損していない部分を見つけ、彼らはここから新しい飛行機を造ることを決意する。

 生存者たちはそれぞれの違いに目をつぶり、エリオットの指揮のもと、フェニックス号の組み立てにとりかかる。しかし、新しい飛行機がそれらしい形をとり始めるに至っても、彼らがやろうとしていることは困難で、不可能なものに思えた。極限に追い込まれた精神状態では、仲間内での資源の奪い合いや、権力争いが起きてしまう。

 さらに、砂漠を襲う雷、武装集団の出現など、次々と困難が彼らを襲う。果たして彼らは新たな飛行機を造りだすことができるのか!? そしてその飛行機は無事に飛び立つことができるのか!?

感想
 どの役者もみんな素晴らしい演技です。しかしなんと言っても素晴らしいのが、ジョヴァンニ・リビシ演じる「エリオット」です。 航空機の設計技師と言う触れ込みの彼は、とにかく高圧的で、冷静で、プライドが高い。しかし、どこかおかしいところがあります。

 ちっぽけな虚弱な体付きで、物言いからしてとても生意気です。みんなは内心うんざりしていますが、彼が飛行機を完成させられるただ一人の人なのです。

 この彼のおかしいところは、最後になって判明します。何と、彼は、航空機の設計技師とは言っても、模型飛行機のデザイナーだったのでした。

 それまで、彼の言うことに我慢してきたみんなの怒りが一気に爆発します。 みんなが慌てる中で、彼は平然と言い放ちます。

 「模型飛行機はゴムの動力で飛ぶおもちゃとは違う。ちきんと航空力学を学び、その原理にしたがって、正確に設計しなければ、無人では飛ばない。無人で飛ぶため、実際の飛行機よりいっそう厳しい設計になっているのだと。」

 「絶対飛ぶ!!」彼は、撃ち殺されそうになっても、そう叫びます。

 そこに猛烈な砂嵐が再来する。突風に煽られた機体は、何度も浮き上がるような挙動を見せた。それを見たみんなは彼が天才だと知らされます。

 飛び立とうとすると、盗賊団が襲ってきます。これは必要ないサービスですが、結果はもちろん ・・・・

 
 瀕死の盗賊の生き残りをどうするかで、メンバー間で紛糾した時に、たぶん誰かがやりそうと思ったのですが、エリオットが有無を言わさず、盗賊を撃ち殺します。

 ここに彼の性格の問題点現れます。彼は体制とか、上司などに対しても、全く遠慮無く自分の信じる道を、まっしぐらに行くタイプなのです。いわゆる反体制派です。単なる悪人とか、善人とかではありません、どうにも扱いにくい嫌な奴なのです。

 しかし天才なのです。こういったサバイバル物では、たいてい嫌な奴は途中で死んじゃったりするのですが、果たして・・・・

 こういった演出が実に見事で、沢山の出演者のそれぞれの性格が、きちんと設定されています。単なるサバイバル映画と一線を画します。素晴らしい映画になっています。 
 
 撮影は当然砂漠の中で行われました。カメラに砂が入るし、機材やセットは砂に埋まるし、大きなセットの移動はクレーまで埋まって不可能で、とても大変な撮影だったそうです。
 



2006年6月16日(金)23:52 | トラックバック(1) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチ・コード

監督 ロン・ハワード
出演 トム・ハンクス 、オドレイ・トトゥ 、イアン・マッケラン 、アルフレッド・モリナ 、ジャン・レノ

あらすじ
 パリのルーヴル美術館で発見された、館長のジャック・ソニエールの他殺体は、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」を模した形で横たわっていた。しかもそれは、瀕死の傷を負った身で、自ら作り上げたものだった。さらに死体の周りには不可解な暗号が残されていたのだ。
 
 講演会のためパリを訪れていた、ハーヴァード大学の教授ロバート・ラングドンが、深夜にもかかわらず現場に呼ばれる。フランス司法警察のベズ・ファーシュ警部は、表向きはラングドンの専門知識を駆使して捜査に協力してほしいと求めてきたが、実は彼は第一容疑者なのだ。ラングドンはその夜、ソニエールと面会の約束をしていた上に、暗号の中に彼の名前が記されていたのだ。
 
 ファーシュ警部が巧みな誘導尋問で、ラングドンから証拠となる発言を引き出そうとしていた時、暗号解読官のソフィー・ヌヴーが現れる。ソニエールの孫娘であるソフィーは、現場の写真を見て、ひと目で祖父が自分だけにわかる暗号を残したことに気付いた。さらにラングドンが無実であることにも。ソフィーはファーシュ警部を巧みに欺き、ラングドンを連れてルーヴルから逃走する。ソニエールが暗号で隠し場所を示した、ある秘密結社の紋章が刻まれた鍵を持って……。
 
 警察の厳しい追跡をかわしながら、暗号の謎を解き始める2人。しかし、それは新たな謎の始まりに過ぎなかった。ソニエールが深く関わっていたらしい、秘密結社の目的とは? ダ・ヴィンチが絵画に残した、歴史を揺るがす暗号とは? そして、ソニエールから2人に託された、重大な真実とは? 今、警察とは別の追っ手が、2人に迫ろうとしていた……。


感想
 キリスト教徒でない私には全くおもしろくない話でした。
「キリストが結婚していたとか、ヨハネは女性であったとか、しかもそれがマグダラのマリヤであったと言う」とんでもない話です。
いくら何でも、最後の晩餐で、キリストの12使徒が11人で、マグダラのマリヤが入っているのでは話になりません。

 キリストの左側左から バルトロマイ、小ヤコブ、アンデレ、ユダ、ペテロ、ヨハネ、  

 キリストの右側左から トマス、大ヤコブ、 ピリポ、マタイ、タダイ、 シモン、と決まっています。 

 ダ・ヴィンチが最後の晩餐のその場にいたのならともかく、話に基づいて画いたのですから、そんなことを画くはずがありません。ダ・ヴィンチはこの絵を描くにあたって、いろんな過去の最後の晩餐の絵画を参考にしていたのです。それに彼はそれほど熱心なキリスト教信者であったのかも疑問です。

 以前からある話ですが、ヨハネと同性愛にあったと言うことも、ダ・ヴィンチがそういう傾向の人であったので、そういう絵になったというのが定説です。キリスト自体のこととは全く関係ありません。

 キリスト教信者にとって、今更そのようなことが大問題になるとも思えません。以前は地動説を唱えたガリレオが、弾劾されましたが、進化論を唱えたダーウインはおとがめ無しでした。今更天動説を信じている人はいないでしょう。

 100歩譲って、キリストが結婚していようが、同性愛者であったとしても、神としての意義は全く問題ありません。そんなことで殺人が次々起こるのも納得いきません。聖杯とか聖なる衣とか、テンプル騎士団の頃ならともかく、人工衛星が飛び、遺伝情報も解析されて来ている現代です。ばかばかしい途方もない話です。

 キリスト教信者にとっては、おもしろく、興味のある話かもしれません。しかし私にはさっぱりでした。敬虔なキリスト教信者にとっても、あまり愉快な内容とは思えません。唯一の見所は、ロケが実際の教会などを使用していることくらいです。もっともウエストミンスター寺院ではロケが断られたそうです。



 ダ・ヴィンチの画いた最後の晩餐

キリストの左側左から バルトロマイ、小ヤコブ、アンデレ、ユダ、ペテロ、ヨハネ、  

 キリストの右側左から トマス、大ヤコブ、 ピリポ、マタイ、タダイ、 シモン



2006年6月13日(火)02:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

外付けHD

 BUFFALOのDLNA認定の外付けLINK  接続のHD 4000Gを購入しました。

 どのPCからでも使用できるし、DLNA接続できる家電にもつながるので、テレビでもPC無しで、HDの映像が観られます。ビデオデッキともつながるし、携帯からも、録画出来るようになるので、だんだん増設していく予定です。

 欠点は速度が遅くコピーするのにやたら時間がかかります。



2006年5月18日(木)01:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

奥様は魔女

「奥様は魔女」を観ました。

監督 ノーラ・エフロン

ニコール・キッドマン 、ウィル・フェレル 、シャーリー・マクレーン 、マイケル・ケイン 、ジェイソン・シュワルツマン

あらすじ
 アメリカで長年人気のあったテレビドラマ「奥様は魔女」のリメイクを映画化するのに、落ち目のジャック(ウィル・フェレル)はダーリン役に再起をかけていました。

 町で見かけたイザベル(ニコール・キッドマン)がぴったりと思い、彼女をスカウト。しかなんと彼女は、本当の魔女だったのです。
 人間界で暮らすのはとんでもないと思っているパパのナイジェル(マイケル・ケイン)は、サマンサのママ役エンドラを演ずるアイリス(シャーリー・マクレーン)と恋愛になります。そのアイリスも、実は魔女だったのです。イザベルが仲良しになった友人のマリアは、ジャックのマネージャーリッチー(ジェイソン・シュワルツマン)といい仲に・・・

 いい加減なジャックにいとおしさを感じるイザベルに、クララおばさんが魔法を使ってジャックをその気にさせますが、魔法では意味がないと気づき、魔法を解いて、本当の恋愛になりかけ自分が魔女である事を告白します。

 なかなか信じないのですが、本当の魔女と知って、ジャックは錯乱し、イザベルを追い出します。

 相手を失って、本当に愛していたと知り合う二人は、魔女であることを受け入れ、めでたくハッピーエンドになります。

感想
 実に単純で、たわいもない話です。ましてハリウッドの役者という設定が、特殊な世界で、ジャックの知性の無さが大げさに出されています。
 
 そんな彼を好きになる、イザベルもどこか単純で、気の短い役となっています。しかしニコール・キッドマンはとても理知的で、役に合っていませんが大変美しく、映画を楽しくしています。

 シャーリー・マクレーン 、マイケル・ケイン 、ジェイソン・シュワルツマンと芸達者の豪華な勢揃いで、しゃれた話になっています。

 ジャック役のウィル・フェレルも原作に忠実に頑張って演じていましたが、アメリカ人には良いのかもしれませんが、もう少し知的な面を出した方が、良かったと思いました。ハリウッドのスターは、あれくらい我が儘なのでしょうが、あれでは小学生程度の知能です。

 個人的にはこういった話は大好きです。
 気楽に楽しめお薦めです。



2006年5月13日(土)00:06 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

エリザベスタウン その2

 普通アメリカの大会社のエリートは、日本では考えられないくらいの年俸をもらっています。会社を首になっても、十年以上遊んで暮らせます。大きな投資をしていてそれも駄目になったとか、何か必然性が無いと、話にリアリティーがありません。

 お金とは考えられないし、愛情問題とも思えないし、いったいなぜ彼は自殺しようとするのか?その辺が実にいい加減で、全く思いつきみたいな自殺未遂です。

 彼の性格も、はじめはうんとエリートぽくって、嫌な奴というかそんな所が必要です。

 乗客が一人っきりで、初めはエリートっぽくしています。所が情緒不安定になり、フライトアテンダントに、いろいろ注文を出します。酒を持ってこいとか、あげくは睡眠薬を持ってこいと言い出します。もっと大量に必要という彼に、彼女は不安を感じ親身になって話し相手になります。

 話も上の空の彼に、彼女はなだめたり、元気つけようとしたりします。このままでは自殺すると思った彼女は、仕方なく夜電話します。
 こんな話なら納得できます。



2006年5月7日(日)02:37 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

エリザベスタウン

「エリザベスタウン」を観ました。
監督:キャメロン・クロウ
出演:オーランド・ブルーム、キルスティン・ダンスト

あらすじ
 シューズ・デザイナーのドリュー・ベイラー(オーランド・ブルーム)が新たにデザインした靴の売り上げがさっぱりで、返品が相次ぎ会社は倒産寸前、ドリューは一人その責任を負わされる形で会社を首になる。同僚でもあった恋人にもふられて希望を失ったドリューが自殺をしようとした時、妹から父が死んだと連絡が入る。とりあえず、一旦は思いとどまり父の葬儀に参列する為に父の故郷エリザベスタウンへと向かう。

 彼が仕事で大失敗したことを知らない町の人たちの、暖かい歓迎を受け彼は成功者として、振る舞います。しかし実際には町の人たちは、彼が成功者と言うことなど問題にしていなくて、亡くなった彼の父を心から愛していたのでした。

感想
 行きの飛行機の中で、知り合ったというか、逆ナンパするようなフライト・アテンダント役のキルスティン・ダンストにどんどん引き込まれていきます。それでお定まりのハッピイエンドでした。

 飛行機の中でも、その後の二人の関係も、あまりにも彼女が強引で、オーランド・ブルームは彼女の言いなりです。トムクルーズの好みかもしれませんが、オーランド・ブルームも良い男だし、この二人ならあり得ることでしょうが、世間一般にはあり得ないことです。

 女性から、男性をナンパするには、これ以上は無いと言えるほどの、素晴らしいテクに感心・・・
 
 せめて飛行機の中で、錯乱するとか、自殺しそうになるとかして、それで知り合っていくとか、もう少し二人の出会いを自然にすべきでした。

 オーランド・ブルームも自殺しようとしたり、恋人から振られたり、父の死と、不幸が重なっている割には、気の利いたジョークも巧みで、笑いもさわやかで、どん底から立ち上がっていく変化が全くありませんでした。これから自殺しようというような人には、決して見えません。

 全体として、軽いのりの、さわやか映画といったところです。自殺なんて絶対しそうにないから観ていて安心でした。(笑)

 



2006年5月2日(火)01:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

「TAKESHIS’」

「TAKESHIS’」を観ました。
ビートたけし、京野ことみ

 空想の世界を描いていますが、独りよがりのところが多く、映画としてはそれほどのできではありませんでした。また一部の共演者の演技が未熟なこともあって、おかしさも中途半端でした。

 復讐とか、憧れとか、心に潜む物を映像化したのでしょうが、それ自体が、薄っぺらで、残酷で、ビートたけしの人間性自体も、好きになれない。
 
 嫌いなジャンルの映画でした。

 最近のビートたけしは、座頭市もそうでしたが、おかしな方向へ行っているような気がします。



2006年4月30日(日)00:48 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

戦場のピアニスト その2

戦場のピアニスト その2
  映画の中で出てきた曲

ショパン:ノクターン第20番嬰ハ短調
 映画の冒頭、放送局が爆撃を受けたために中断された曲

バッハ:無伴奏チェロ組曲第一番ト長調BWV1007
 シュピルマンが再会したドロタの弾く曲

ショパン:バラード第一番ト短調作品23
 廃墟でシュピルマンはホーゼンフェルトに見つかり、求められて弾いた曲です。名場面でした。原作ではショパンのノクターンだったそうです。

ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ変ホ長調作品22
 エンディングで使われていました。ピアノはスタンウェイでした。


 映画の中で暮らしに困って、ベヒシュタインのピアノを売るシーンがあります。

 カール・ベヒシュタインによって創業された知名度の高いブランドの一つです。ベヒシュタインは、奇しくもスタインウェイがニューヨークで創業したのと同じ1853年にドイツ・ベルリンでその歴史の幕を上げ、かのリスト、ドビュッシー、シュナーベル、ケンプをはじめ、数多くの著名な音楽家から絶賛された名器として知られています。

 ヨーロッパの銘器と言えばベーゼンドルファー、ベヒシュタイン、グロトリアン。

 アメリカのピアノは、スタインウェイ、メイソンハムリン、ボールドウィン。

 もちろん好き嫌いもありますが、ヨーロッパのものはやや室内向きです。アメリカのものは、大きなコンサート向きといえます。

 中でもスタインウェイは最高峰とされています。ニューヨーク製と、ハンブルグ製があります。時代にもよりますが、NY製がよいとされています。
 触ったことがありますが、鍵盤が重いと思いました。音については、上手な人しか解らないので・・・(笑) ベーゼンドルファーは、綺麗な音のピアノといった感じでした。



2006年4月24日(月)23:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

戦場のピアニスト

 少し前の映画ですが、「戦場のピアニスト」を観ました。

 ロマン・ポランスキー監督 
 エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン

 
2002年のカンヌ映画祭において『戦場のピアニスト』は、パルムドールに輝きました。

 幼少時代をナチス占領下のポーランドで過ごしたポランスキー監督が、ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)の自伝を映画化するに相応しい人物です。

 ナチスのワルシャワ侵攻を目の当たりにし、死の収容所送りを奇跡的に逃れたシュピルマンは、多くの人の助けや、ゲットーの廃墟に身を隠すことで第二次世界大戦を生き延びました。ナチスのホロコーストを映画化したこれまでの作品とは異なり、主人公の視点か一人称で描かれています。

 シュピルマンが希望を捨てずに粘り強く生き延びます。彼はレジスタンス活動で死んでいく友人などを目の前にしながらも、いわば見捨てるようにして生き延びます。

 この映画のすばらしさは一人称で描かれていることです。ユダヤ人がいつの間にか居住区を限定され、少しずつ巧妙に閉じこめられ、訳もわからないうちに列車に乗せられる恐怖が淡々と流れます。

 戦争もきっと一人称で見れば、あのように何が何だかわからないうちに周りからそうなっていくのだと思わされました。巧みな政策、差別から、反対する暇も何もないまま追いやられていった人たちが、実にリアルに描かれていていました。情報といえば、新聞報道と、ラジオ、後は噂だけ・・実に恐ろしいことです。個人から見た戦争とはあのようなものだったのでしょう。

 映像もスケールも大きいのですが、細部までとてもリアルで、その意味でもすばらしい映画でした。

 観ておかなくてはいけない映画の一つと、言えます。



2006年4月23日(日)23:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

ナニー・マックフィーの魔法のステッキ

「ナニー・マックフィーの魔法のステッキ」 観ました。

監督:カーク・ジョーンズ
キャスト:エマ・トンプソン  コリン・ファース  ケリー・マクドナルド

ストーリー

 葬儀社につとめるブラウン氏(コリン・ファース)は、その日、家から呼び出されて、あわてて家に帰った。家で留守番をしているやんちゃな7人の子供たちがいたずらをしたため、新しいナニーが逃げ出したのだ。
 
 1年前にブラウン氏の妻が他界してから、17人ものナニーがやってきたが、みんな子供たちの悪さに根を上げ、すぐにやめる。家では長男のサイモン(トーマス・サングスター)をはじめ、クリッシュー(ホリー・ギブス)、トーラ、リリー、エリック、セバスチャン、それに赤ん坊のアギーまで暴れていたが、そんな子供たちを前にしてブラウン氏はすっかり頭をかかえる。子供たちの面倒をみてくれるいいナニーはいないだろうか?

 ブラウン氏は他にも頭痛のタネを抱えていた。妻の親戚で、横柄なアデレード伯母(アンジェラ・ランズベリー)から養育費の補助を受けてきたが、彼が1ヶ月以内に再婚しないと、それを打ち切ると言い出したのだ。もし、そうなったら、子供たちは施設に入ることになる。だからこそ、必死に再婚相手を探そうと考えるブラウン氏だったが、そんな親心を知らない子供たちは、父に再婚の意思があることを知って、心の底で寂しい思いをしていたのだ。

 ブラウン家には料理人のブラザウィック夫人(イメルダ・スタウントン)と気のいい使用人エヴァンジェリン(ケリー・マクドナルド)もいて、エヴァンジェリンは子供たちのことが大好きだったが、彼らのいたずらはますますひどくなり、遂には出入りを禁じられたキッチンでも暴れ始めた。

 その時、玄関口に新しいナニーが現れた。それは伝説のナニー・マクフィー(エマ・トンプソン)だった。だんご鼻に、そりかえった眉、さらに大きなイボがあり、歯もヘンだ。その異様な顔に驚きつつも、ブラウン氏は彼女を家に入れる。そして、その魔法のステッキが大きな音を立てると、子供たちはものすごい速さで動き出し、キッチンから出られなくなってしまった。マクフィーの魔法の力で、キッチンでの騒動がおさまり、子供たちは少しだけ礼儀というものを学んだのだ。マクフィーに不信感を抱きつつも、ブラウン氏はとりあえず彼女を雇い入れた。彼女にいわせれば、子供たちは学ぶべきことが5つあるという。その日は、とりあえず、「夜は寝ること」を学んだのだ。

 こうして、マクフィーのレッスンが始まった。次に彼女が教えたのは「朝は起きること」。仮病を使ってベッドで寝たふりをしようと考えた子供たちだったが、今度もとびきりの魔法を使って、子供たちを驚かせた。マクフィーのおかげで子供たちは礼儀作法を身につけ始め、ブラウン氏は次第に信頼の気持ちを寄せるようになっていた。それは子供たちの方も同じで、マクフィーが家に来てからサイモンは「お願いします」という丁寧な言葉も使えるようになっていた。

 ある時、アデレード伯母がブラウン家に現れ、一家の経済的な負担を減らすため、ひとりだけ子供を引き取って、家で育てることにすると言い出した。その結果、クリッシーが連れ去られそうになるが、その危機を救ったのもマクフィーだった。魔法の力でロバを踊らせて、アデレード伯母の注意をそらしたのだ。結局、クリッシーのかわりに使用人エヴァンジェリンがアデレードの家で暮らすことになった。

 一家の窮地を救ったマクフィーにサイモンたちは感謝の言葉を送る。やがて、子供たちは「服を着替える」という3つめのレッスンも習得した。そして、不思議なことに子供たちが礼儀作法を覚えるたびに、マクフィーの顔が普通の状態に近づいていった……。

 子供たちのことを愛するブラウン氏は、アデレードとの取り決めを守るため、ぞっとするいでたちの未亡人、クイックリー夫人(セリア・イムリー)に結婚を申し込もうと決意する。そんなブラウン氏を仕事仲間のホィーン氏(デレク・ジャコビ)は不思議な表情で見守っていた。一方、父親とアデレードとの取り決めを知らない子供たちは、カエルや虫を使って、いたずらの限りをつくし、父と夫人の家でのデートを邪魔しようとする。

 結局、クイックリー夫人は怒って出て行き、落ち込んだブラウン氏は、これまで秘密にしてきたアデレードとの約束を子供たちにも打ち明ける。こうして再婚の理由を知った子供たちは、父の本当の愛情に気づく。やがて子供たちの協力もあって、ブラウン氏とクリックリー夫人との再婚話もまとまった。これでみんな一緒に幸せに暮らせるのだ。ことのなりゆきを見守っていたマクフィーは「人の話を聞く」という4つめのレッスンを子供たちが習得したことを知り、笑顔を浮かべる。

 そして、いよいよ、ブラウン氏とクイックリー夫人の婚礼の日がやってきた。その日、ブラウン家にはある新しい“奇跡”が訪れようとしていた。ナニー・マクフィーが子供たちに託した5つめの魔法のレッスンとは……?

 以上は公式サイトのストーリーのままです。

感想
 すばらしい作品でした。子供向けのようですが、個人的には感銘を受けました。

 吹き替えもあるようですが、大人の方は是非字幕で観てもらいたい映画です。英国のお話なので、アデレード伯母の言葉使いは英国王室のようです。ナニー・マクフィーの言葉使いも見事です。特に使用人エヴァンジェリンが、訛りのある使用人らしい英語から、教育を受け、すばらしい英語を使えるようになる様が見事です。

 ここまで書くと、おおよその結末は見当がつくかもしれませんね(笑)

 日本人にはわかりにくいのですが、英国では言葉使いが、身分を表します。



2006年4月21日(金)01:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

「無極」

「無極」を観ました。

監督 : チェン・カイコー 
主演 : 真田広之 / セシリア・チャン / チャン・ドンゴン

 真田広之(将軍・光明クワンミン)、香港のトップ女優セシリア・チャン(王妃・傾城)、韓国の四天王チャン・ドンゴン(奴隷・昆崙クンルン)のアジアの3大スター共演の映画です。敵役のニコラス・ツェー(北の侯爵・無歓・ウー・ファン)

あらすじ
 傾城は幼い時に女神に「欲しいものは手に入れる事ができるが、本当の愛は手に入れることが出来ない」と約束させられます。これが 主題となって話が展開します。

 大将軍光明は絶大な力を持ち戦で素早く走る奴隷の昆崙を供につけます。王妃になった傾城を冷酷な公爵の無歓は主君を倒し奪おうとしています。大将軍は主君を救うため都に向かいますが途中で負傷してしまい自分の身代わりに奴隷昆崙に、赤花の鎧着せ主君の救出に向かわせます。

 奴隷昆崙は傾城を殺そうとする主君を見て、主君を殺し傾城を奪ってしまいます。昆崙は傾城の美しさに惹かれ恋をしてしまいますが、追っ手に追い詰められ、自分を犠牲にし「断崖から落ちて行きます。もちろん奴隷昆崙は死にません。鎧着てても溺れません。(笑)

 人々は赤花の鎧の人物を奴隷昆崙と気づかず、 大将軍光明を主君殺しの反逆者とし追放してしまいます。傾城も赤花の鎧の人物を大将軍光明だと思い恋してしまいます

 大将軍光明も傾城を救ったのは奴隷昆崙だと告げず、傾城を愛し 静かに暮らし始めますが、公爵のの罠にはまって捕らえられ、結局大将軍光明、奴隷昆崙、公爵の戦いになります。

感想
 お粗末なCGの使いすぎで、現実離れしています。話も真の愛とか、犠牲愛とかとても単純で、単なる娯楽映画でした。
格闘シーンも、中国風でどうにも馴染めないものでした。



2006年4月8日(土)23:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

レジェンドオブゾロ

あらすじ
 1850年カルフォルニアはアメリカ合衆国の31番目の州になろうとしていました。結論は全土で行われる投票で決まるのでした。
 この決定に反対する悪人たちと、戦うのが「ゾロ」(アントニオ・パンでラス)でした。

 家に帰ると普通の夫になる「ゾロ」は妻の「エレナ」(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)から平和に暮らすよう言われるが、彼は各地の投票が終わるまでの3ヶ月間は「ゾロ」として見守りたいと言い出し、愛想尽かしされてしまいます。

 その後悪人たちと戦う「ゾロ」。妻との誤解といざこざ、ハラハラドキドキの連続です。
結論はお定まりの・・・

感想
 昔の怪傑ゾロと違って、家に帰ると奥さんから家庭を振り返るように言われるゾロ、実に現代的な問題を抱えながら、物語は進みます。

 アクションシーンは、CG で実に良く出来ています。実際その場にいるような迫力ですし、本当に演技しているかのように感じさせます。

 物語は勧善懲悪で、判りやすく十分楽しめました。



2006年3月3日(金)23:34 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

オリバー・ツイスト

 ディケンズは英文学の小説家です。この作品はすでに何度も映画化されています。私は一つ見ていますが、殆ど筋立ては同じでした。

あらすじ
 19世紀のイギリス。孤児オリバー・ツイストは、養育院から救貧院へと連れてこられる。9歳になった彼は、これから救貧院で同じ境遇の子供たちと共に雑用に従事することになりました。

 ある日、子供たちは、クジを作り「ハズレ」を引いた者が、配膳係におかわりを要求することを考え、そのハズレクジを引いてしまったのがオリバーでした。

 おかわりをしたオリバーは救貧院から追放されることになります。次に彼を引き取った葬儀屋の夫婦でした。
 彼はその境遇に耐えられず葬儀屋から去りました。行く所も、頼るべき人間もいない彼は、ロンドンへと向かいました。 そんな彼に声をかけてきたのは、少年窃盗団のリーダー的存在のドジャーでした。・・・

感想
 以前観た映画のリメイクなので、あっと言うような驚きはありませんでした。映像はとても綺麗で写実的でした。
 最近リメイクや、パート2 など、はずさない様な狙いの作品が多いような気がします。
 無難であたりそうな映画を、CGなどを使ってより写実的にして、リメイクする、確かにある程度の観客数は確保できるでしょうが、いまいち感動に欠けます。
 
 小説を読んだことの無い方、過去の映画を見ていない方には良い作品ですが、社会性とか映画として訴えるものは、比較的単純です。



2006年2月4日(土)23:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

フライトプラン

フライトプラン 2005年 米

 監督: ロベルト・シュヴェンケ
 出演: ジョディ・フォスター、ピーター・サースガード、ショーン・ビーン、マーレン・ローストン

 まだ封切りされていないのですが、アメリカ版を観ました。

あらすじ
 カイル・シェリン(ジョディ・フォスター)は航空機設計士であり、メカニカル・エンジニアの夫デビッドと娘のジュリアと共に幸せに暮らしていた。愛する家族と充実した仕事──だが、幸福に包まれていた彼女の人生は、夫の突然の死によって一変する。

 カイルと娘は夫の棺と共に、JFケネディ空港行きの新型エア・ジェットに搭乗した。この世界最大の航空機は、カイル自身がシステムの設計に携わっていた。メインデッキには370席、アッパーデッキには210席という広大な機内に、カイルとジュリアは最初に搭乗する。疲れ果てていたカイルはすぐに眠りに落ち、2時間後に目を覚ます。すると、ジュリアの姿がない! 

 彼女は高度1万メートルの上空で忽然と姿を消してしまったのだ。 カイルはトイレなどを探すが幼い娘を探すにはこの機内はあまりにも広すぎた。乗客乗務員のフィオナに相談するが真剣に取り合ってくれない。しかもジュリアは乗客名簿に載っておらず、搭乗した記録すらないというのだ。
 すべてはカイルの狂言なのか?真実が明らかになる時、史上最大の旅客機は史上最悪の戦場となる。

感想
 とにかくハラハラドキドキの筋立てです。閉鎖された空間の中で行方不明という、わけのわからない話から、最後にあっというような展開となって行きます。とても面白い映画でした。

 あとから冷静に考えると、やはり疑問が残るのですが、観ている間はとにかく一瞬の隙間の無い見事な運びでした。こんな閉鎖された空間の中で、誘拐などしてみても、何の価値もないし、着陸後調べれば分かりきったこととなるのですから、そんな馬鹿な事をするはずもないし、動機もないというのが常識です。そんなわけで、カイル・シェリン(ジョディ・フォスター)の錯乱と思えてきます。それからが・・・・

 まだ上映前ですし、映画の内容からも終わりは話せませんが、お奨めの映画でした。ジョディ・フォスターの演技は言うまでも無く見事ですし、役柄もぴったりで、不自然さがありませんでした。



2006年1月6日(金)22:23 | トラックバック(1) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

囲碁川柳

 囲碁は将棋以上に、才能というか特殊な物のようです。コンピュターが苦手なように、理論以上に感覚が大事で、女性プロでも男性プロに負けないような人もいます。

 囲碁や将棋を扱った川柳は沢山あります。

   「のきやすと内儀碁石を一とつかみ」

江戸時代なので現代語にすると、
 「どいてください(代わってくださいな)、と言って、奥様が碁石を一つ持って打とうとします」そんな意味でしょう。言葉使いから武士の家のようです。
 たぶん御主人がへぼな手を打って連敗でもしていて、応援している奥様はいたたまれず、つい勝負を申し出たという場面でしょうかね~
 ご主人より碁がはるかに強い奥様が、愛するご主人の仇(かたき)を取りたいという、けなげな気持ちが見えます。

 皮肉っぽかったり、意地悪だったりする川柳が多い中で、ほほえましい大好きな川柳です。



2006年1月4日(水)01:46 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

大逆転将棋2006

大逆転将棋2006

『大逆転投了図対局』、『脳内将棋』他
<出演棋士> 米長邦雄 永世棋聖 森内俊之 名人 佐藤康光 棋聖 谷川浩司 九段橋本崇載 五段 瀬川晶司 四段 清水市代 女流三冠
<ゲスト> ジェームス三木(作家) 錦織 健(歌手) 矢崎 滋(俳優) つるの剛士(俳優)
<司会> 神吉宏充 六段 華原朋美(歌手)

 寒いので家にばっかり居ました。例年やっている面白いテレビ番組がありました。

 『大逆転投了図対局』 将棋の公式戦で、投了した場面から(もうどうやっても負けることが判っているので、負けを認め、ゲームを終了する事。負けと判っているのに、何時までもだらだら粘るのは、プロの恥とされています。)アマチュアが勝った方をもち、ゲームを再開しプロをつませるという物です。
 プロ同士ならどうやっても勝てるはずなのに、アマチュアは全て負けてしまいます。最も場面によりますが、比較的紛れがあるような投了の場面が選ばれては居ました。

 その他「はさみ将棋」の対決は、勝負はともかく、対局者が米長邦雄と谷川浩司で結構面白かった。手つきや、姿勢が素晴らしかった。

 圧巻だったのは、『脳内将棋』実は「めくら将棋」のことです。差別用語のようで、NHKだから使えなかったようです。「視力障害者将棋」も変ですね。

 佐藤康光 棋聖と、橋本崇載 五段でした。それも一手10秒という厳しい時間制限の中で、佐藤棋聖の圧勝でした。かなり前から勝ち筋を読み切っていたようで、他のプロも感動していました。

 佐藤棋聖は「めくら将棋」では特別すごいのです。もう何年も前ですが、同時に4人のアマチュア相手に、「めくら将棋」で全勝したのを覚えています。解説のプロがどうしてそんな4つの勝負を同時にさせるのかと聞いたら、テレビのチャンネルのように、場面を切り替えていると言っていました。

 このとき、実はちょっとしたハプニングがありました。4人のアマチュアの一人がルール違反をして、一回だけのパスを連続二回しました。そのとき佐藤プロは指し間違えし、負けを宣言しましたが、アマチュアの方がルール違反をしているので、そのまま勝負続行となりました。それで一寸時間を下さいといって、頭の中で初手からその場面まで並べ直しました。ゲーム再開、他の3人の勝負もそのまま続行、その間一度も目隠しは取りませんが、全て勝ちました。

 全勝しての感想は、「アマチュア相手に平手(ハンディー無し)でしたから・・」つまり彼にとっては将棋盤を見ても、見なくても、同じようにさせるらしい。特殊な才能のようです。

 アマチュアでも「めくら将棋」それほど難しいことではありませんが、棋力はぐっと落ちます。知り合いで「めくら将棋」の得意な人を知っています。3人でさし、アマチュアなので、判らなくなったとき、3人目が判定します。この方は囲碁も物凄く強い、というか将棋より囲碁の方が強いのです。
 
 やっぱり才能かな~~
 私は囲碁をいくらやっても強くならないし・・・  。。(o_ _)oバタ



2006年1月3日(火)00:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

世界潮流2006

世界潮流2006

10:10 「激動する世界経済:巨竜と巨象が世界をのみ込む」
  慶応義塾大学教授…榊原 英資  東洋学園大学教授…朱  建栄 国際協力銀行審議役…前田 匡史

 2005年も、目まぐるしく変転を続ける世界。とりわけ経済の分野で、中国をはじめとする新興大国の急速な台頭、原油高騰とエネルギー争奪競争の激化、災害や環境問題が投げかける影の先鋭化……等々、激しいうねりが世界を覆った。世界潮流では、2006年の年頭に当たり、こうした現状と課題に正面から向き合う二日間のシリーズ「激動する世界経済」を放送する。

 新年なので、以上のようなNHK のまじめな放送を観ました。
  
 なんと言ってもこれからはインドのようです。というより既にインドなのです。インドでは数学や医学が優秀です。英語を話せるためアメリカへの就職が盛んです。アメリカや日本で就職したり、インターネットを通じてインド国内での開発、運営などが行われたりしています。米国の医者の30%以上、マイクロソフトのエンジニアの40%がインド人だそうです。
 またアメリカでテレホンショップや、電話サービスに電話をすると、知らない間にインドの会社で受けているのです。英語が得意なのが強みです。

 インドは貧しい国のイメージが強いのですが、実は貧富の差が大きい国なのです。科学も発達した超大国です。多くの人はヒンドゥー教徒で、それにまつわる身分差別であるカースト制度の影響は今でも残っている。
 そういった問題はあるのですが、同じ人口の多い国である中国に比らべ、自由主義国家であるということ、英語が通じること、アメリカの反対側であることから、時差がアメリカの仕事が終わる頃インドでは仕事始めになる、西アジアのイスラム国家に近いこと、などがアメリカにとって重要な国になるということのようでした。

 一番の魅力は中国は軍備を拡張していますが、インドは軍事のシビリアンコントロールが良く取れている国ということです。

 番組の中で少し触れていましたが、アジアの中でEUのようなアメリカ抜きの経済圏が出来るかが一番問題のようでした。どうかすると、日本がアメリカと組んでそれを邪魔するのではとさえ感じました。
 10~15年後、中国、インド、その中で日本が互角にやっていけるのでしょうか?そのためには日本の外交は、アメリカ一辺倒でなくて、アジアの一員の意識がもっと必要な気がしました。



2006年1月2日(月)23:58 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

イゴールの約束

先日観た「ロゼッタ」に引き続き、ダルデンヌ 兄弟監督の映画を観ました。

「イゴールの約束」
監督 ルック&ジャン=ピエール・ダルデンヌ 製作 1996年 ベルギー
出演 ジェレミー・レニエ、オリヴィエ・グルメ

あらすじ
 違法な労働者にアパートや仕事を斡旋している父親と、父親の仕事を手伝いながら、自動車修理の仕事もしている息子のイゴール。イゴールにとって父親は絶対の存在で、日ごろの行動からしぐさ、もそっくりです。考え方もモラルも全て父親のコピーでした。
 そこへアフリカ系の不法移民の夫婦と子供が来ます。神を信じるこの親子にイゴールは一寸興味を抱きます。ある日その一家の父親が事故で屋根から落ちて、重傷を負います。イゴールは助けようとしますが、イゴールの父は面倒を恐れ治療もしないで、死なせてしまいます。死の間際に、その父親は妻と子供のことをイゴールに託します。
 父親の目を盗んで、何かと面倒を見ます。ドイツへ売り飛ばそうとする父親に背いて、この母親と子供をかくまいます。この母親の親戚が居るイタリアへ送ろうとするのですが、夫を心配するこの母親に最後の最後で、死んでしまったことを告白します。

感想
 ロゼッタのときと同様、やはり音楽が非常に少ない映画です。ラジオを付けていたり、酒場で歌ったりするとき以外、音楽は流れません。

 始まりからイゴールはお客の財布を盗んだりします。全くモラルも何にも無く、時には違法労働者を警察に売ったりする、お金の亡者の親父とそっくりです。観ている方も、嫌になるくらいモラルの無いえげつない子供として描写されます。

 所がわけのわからない宗教を信じている、アフリカからの不法移民の親子3人に興味を抱きます。事故をきっかけに、何かしらイゴールの中に良心のようなものが目覚め、絶対であった父親に背き、父親からの自立が見事に描かれていました。

 救いの無い生活から、最後には何か希望が見えてくるような、そんな筋立ては特に凝ったものではありませんが、実にリアルでした。



2005年12月29日(木)23:32 | トラックバック(1) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理


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