Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



書籍 (短歌、漢詩)
~説明~
万葉集から、俳句、短歌、漢詩なんでもあり。

寒い夜は啄木の歌が・・・

 やはらかに積れる雪に
     熱(ほ)てる頬(ほ)を埋うづむるごとき
       恋してみたし
     

 忘れ来(き)し煙草(たばこ)を思ふ
     ゆけどゆけど
       山なほ遠き雪の野の汽車

 さいはての駅に下(お)り立ち
     雪あかり
       さびしき町にあゆみ入(い)りにき

 よりそひて
     深夜(しんや)の雪の中に立つ
       女の右手(めて)のあたたかさかな

 小奴(こやつこ)といひし女の
     やはらかき
       耳朶(みみたぼ)なども忘れがたかり



2005年12月20日(火)23:36 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

囲碁の打てるロボット

 もう何年もすると、韓国000PC対アメリカ000PCの名人戦とか、インド000PCが神授の一手を放ち、日本000PC惜敗、PC囲碁ワールドカップ予選落ち・・・・中盤まで日本のPCがわずかなリードを保っていましたが、インドPCが予想外の素晴らしい手を放ち・・・・またしても日本PC最後の寄せに泣く・・・なんていう事がニュースになるかもしれません。

 
 退屈そうにしていると、家庭用ロボットが、
 「一番お相手しましょうか?」などと誘って来るかもしれませんね。
 私が「よし一番やるか」と言うと、
 「はーい!」と言ってロボットが嬉しそうに碁盤持って来る。
 
 「このところ腕を上げられましたね~」ロボットは遠慮がちに言う。
 私は一寸不愉快になり「うるせぃ~、待ったありだかんな!」
 「ご主人はこないだも、3番勝負で5回も待ったしましたよ。一番目の待ったは156手目の・・・」
 「ううるせぃ~、黙って碁盤を拭け~~、そんなデーターは聞きたくない!今までのデーターは消去しとけ!」
 「へ? 私の記憶は一部だけ消すことは出来ません。データーを消すとその他の処理に問題が起こる可能性があります。」
 
 「う~~ん」唸りながら、ロボットと囲碁を打つ私でした。



2005年12月13日(火)00:42 | トラックバック(0) | コメント(2) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

囲碁ソフト

 最近のコンピューターの発展の速度は目覚しく、チェスでは、97年に当時の世界チャンピオンが、IBMが開発したチェス専用コンピューターに、1勝2敗3引き分けで敗れています。チェスでは一度取られた駒は、使えません。取った相手の駒をどこにでも打てる将棋は、チェスよりもはるかに複雑で、大変です。人工知能とゲーム情報学が専門の松原仁教授によれば「初手から終局までの可能な指し手は、チェスが10の120乗、将棋が10の220乗」だそうです。

 将棋では、森内俊之名人とソフト大会で全勝優勝した「YSS」(商品名・AI将棋)「人と電脳の最強対決」が公開の場で行われました。「角落ち」のハンディでしたが。森内名人がコンピューターに勝ちました。森内名人の終局後の感想は「序盤は弱いのに中盤から強くなる。こんな将棋を指す人間はいないと思った」。
コンピューター将棋は全て読みきるので、玉の詰みを見つける能力ではプロを上回るようになりました。昨年のソフト同士の大会で優勝した「AI将棋」には、将棋連盟からアマ四段の免状が授与されました。

 このほかにもプロとハンディ無しでの勝負でも、まだ勝てませんが、コンピューター将棋が良いところまで行くようになって来ました。10年後には名人とハンディ無しで、勝負できるくらいになるかもしれないそうです。

 囲碁ソフト世界戦、2005年10月30日に世界トップクラスのコンピューター囲碁プログラムが参加した「世界コンピューター囲碁大会岐阜チャレンジ2005」が29、30の両日、岐阜県大垣市で開かれ、北朝鮮の「KCC囲碁」(日本での商品名は「銀星囲碁」)が3連覇しました。しかしまだその実力はアマチュアの有段者ほどもないそうです。昨日の話のように、神の一手という言葉があるように、わからない部分が多いからだそうです。

 しかしコンピューターの計算は、碁盤を持っていて、相手が打つと自分の計算機の中で、いろいろ打ってみるのですから、言ってみれば打ち直ししているようなものです。打った形を見て判断して選べるのですから、いつかはコンピューターが勝つ様になるのでしょう。コンピューターの終盤は全て読みきりですから、絶対負けません。



2005年12月12日(月)23:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

ヒカルの碁(その2)

 将棋の世界では、昔の人も含め最強と言えば、たぶん羽生という人は多いでしょうし、実際将棋の世界は、昔の将棋指しは、たぶん現代の研究された将棋指しには敵わないと言われています。所が囲碁の世界では、現代の棋士から見ても「本因坊秀策」と言う人は多いのです。

 オリンピックの記録に見られるように、記録はどんどん上がっていきます。良い例が水泳の記録です。100メートル自由形は1分を始めて切ったのがワイズミュラーという選手で、優勝し後にターザンの映画の主役になりました。今では100メートル自由形1分では県代表にもなれません。歴代最速のスイマーと言うのは、ここ2~3年以内の優勝者なのです。記録とはそんなものです。

 囲碁と言うものはそれほど極めるのが難しく、訓練だけで強くなれない部分があるようです。この漫画の中で、「神の一手」と言う言葉が何度も出てきます。つまり読むことが出来ない手です。囲碁はその部分をいくら読んでも、全体としては読みきれない性質があります。チェスはもうかなり前に、マスターがコンピューターに負けるようになりました。難しいと言われていた、将棋もそろそろコンピューターが追いつきつつあります。所が囲碁はまだまだです。

 コンピューターの読みは、全ての手を読みきるので絶対間違えません。所が序盤の布石などは感覚が大事でどうにも読みきれません。部分的な攻め合いもその所で勝てば良いという物ではありません。低段者同士の勝負でも、部分的に攻め合いに負けても、と言うか捨てて打った方が良い場合がいくらでもあります。これを突き詰めていくと、もちろん名人上手の領域の話ですが、読みきれない絶対の一手、つまり「神の一手」となるわけです。



2005年12月11日(日)23:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

ヒカルの碁(その1)

 テレビをつけたら、ヒカルの碁のアニメをやっていました。ついつい観ているうちに、以前読んだのですが、アニメで放映された所の続きを読みたくなり、本を2~3冊出してきて読み始めました。ついつい面白くなり3~4冊ずつ出してきて読んでいるうちに、とうとう全部読んでしまいました。

 改めて読んでみると、第一巻に全ての面白さが凝縮されています。「新藤ヒカル」と言う少年に取り付いた、平安時代の「藤原佐為」の霊、この霊は以前江戸時代の天才棋士「本因坊秀策」に取り付いたのでした。「本因坊秀策」は囲碁の世界では歴代の棋士の中でおそらく最強と言われる実在の人物です。

 物語は全く経験の無い「新藤ヒカル」が、ふと求道的な天才少年「塔矢アキラ」と対戦し、全くの素人ながら、「藤原佐為」の霊が取り付いているので、「塔矢アキラ」は屈辱的な負け方をします。「塔矢アキラ」は小さい頃から英才教育を受け、天才と騒がれていたのに、全くの素人に、子供あしらいの負け方をするのです。負けたアキラは大変なショックを受け、さらに「神の一手」を見たように思うのでした。思えば罪なことをしたものです。



2005年12月10日(土)23:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

数学者の美学

 大学で数学を教えている方と、話す機会がありました。

 早速先日の「博士の愛した数式」の話をしました。フェルマーの最終定理が解けたせいで、数学者の多くの方が、職と言うか、飯の種を無くされたそうです。端的に言うと、ああでもないとか、こうでもないとか、論議する必要が無くなったからだそうです。夢が無くなって、淋しいのだそうです。
 
 その方もやっぱり数式は、美しくないといけないと言っていられました。「確かに美しい数式もありますが、シュレジンがー方程式のように・・・」と反論したら、「あれは物理です。純数学ではありません!」と言われました。さらに「見方によってはあれも美しい式かもしれない。」「何の役にも立たない数式を解くのですから、美しいものしか、挑戦しません。」 「何よりお金がかかりません。紙と鉛筆だけです!」

 愉快な先生で、面白い話しが一杯聞けました。



2005年12月2日(金)23:08 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「博士の愛した数式」 その3

 博士は素数の研究をしていたらしく、素数に非常に詳しく、必ず素数の話になります。この小説では、以下のような数学的な言葉が現れてきます。

 素数、素数定理、フェルマー・オイラーの2平方和定理(オイラーの公式素数、4で割って1余る素数と4で割って3余る素数の2種類に分類できる。)、完全数、等差数列のn 項の和、0の発見の話、フェルマーの最終定理、ハーディ・リトルウッド予想とアルティン予想

 主人公の家政婦は、これをとても象徴的に受け止めます。博士も一流の数学者らしく、センスで語ります。少し数学をやった似非(エセ)理科系の私は、どうしても算数の続きのように感じてしまいます。途中でテイラー展開を考えたりしてしまうのです。
 
 物語に不治の病に侵されてなどとあると、医療関係者は、物語の意図する所から離れ、せっかく詩的であったり、文学的であったりの表現なのに、この病気は実際どうのこうのと思うのと似ています。この物語はむしろ文科系の方に向いていると思いました。

 どうでも良い事ですが、この物語の一番の中心であるオイラー公式について、少し書きましたが、PCは数式を書くのに向いていません。仕方ないので、図にしてみました。図を作るのに苦労しました。テイラー展開の(x-a)の項で、a=0 のときを、マクローリン展開といいます。






2005年11月26日(土)22:11 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「博士の愛した数式」 その2

出版社/著者からの内容紹介
記憶が80分しか持続しない天才数学者は、通いの家政婦の「私」と阪神タイガースファンの10歳の息子に、世界が驚きと喜びに満ちていることをたった1つの数式で示した…。頻出する高度な数学的事実の引用が、情緒あふれる物語のトーンを静かに引き締め整える。著者最高傑作の呼び声高い1冊。

あらすじと感想
 主人公は10歳の私生児を持つ家政婦で、年老いた元大学教授の家に派遣されます。その老人は天才的な数学者でしたが、交通事故に遭いそれ以来、80分しか記憶を維持することができなくなっていました。数字にしか興味を示さない彼とのやり取りはとても大変で、昨日のことは全て忘れてしまう彼は、毎日始めて会う人に対するように、同じ質問から始まるのでした。それでも彼は服にいろんなメモをつけていて、何とか日常生活に対応しようとしていました。

 そのうち10歳になる息子との出会いをきっかけに、彼との関係は緊密になり、彼は、息子を「ルート」と名づけ、異常に可愛がります。主人公とルートは彼を「博士」と呼ぶようになります。
父親を知らないルートも博士の愛情に答え、偶然にも二人は阪神ファンであり、実に良いコンビとなりました。博士の数学の講義は、単なる算数でなくて、数学のセンスをルートに教えました。この二人の愛は奇妙な関係の中で、素晴らしく描かれています。実に感動的です。

 ちょっとした誤解からいざこざが起きます。そのとき博士は eiπ + 1 = 0 オイラーの公式(厳密にははオイラーの等式)を示します。
  
 この式は、全く起源の異なる重要な2定数、円周率(π)と、自然対数の底として表されるネピア数(e)が、 極めて基本的な数、0, 1, i によって結びついている非常に重要な等式で、 この予想外の調和・連関を明らかにすることから、オイラーの等式は、"人類の至宝 " とも呼ばれる、博士も愛する公式でした。

 この式で、博士の義理の姉との和解が出来るのです。義理の姉は、その公式の素晴らしさを、過って博士から聞いていたことを暗示します。

 話の中で、さまざまな数学的な話が出てきますが、数学には無知であった主人公はそれを算数でなく、博士からの一種のメッセージのように、あるいは芸術的な作品のように受け止めます。特殊な意思の疎通法なのでした。

 とても感動しました。良い本でした。

 私は少しだけ数学に知識があるばっかりに、残念な思いもしました。その話は・・・続く!



2005年11月25日(金)23:40 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

「博士の愛した数式」

「博士の愛した数式」 著者:小川洋子 新潮社

 忙しくて読み始めたばかりですが、素晴らしい本です。あまりにも見事なので、残りのページが少なくなるのが惜しい気がするほどです。
 
 どうやってこのような設定を思いついたのか?実際にモデルが存在したのでしょうか?感心ばかりです。

 帯に在ったように、第一回本屋大賞受賞作品です。

 本屋大賞は、全国の書店員が「読んで面白かった」、「もっと売りたい」と思った本を、投票で選ぶ賞だそうです。

 読後感想は後日に・・・



2005年11月24日(木)23:28 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

大漢和辞典 その2

 大漢和辞典が出来るまでの話を、いろんなサイトからまとめました。

 大正14年(1925) 大修館書店社長鈴木一平、諸橋轍次博士に、漢和辞典編纂を依頼。

 昭和18年(1943) 6月、東京会館において『大漢和辞典』出版記念会を催し、予約募集を発表。

 昭和20年(1945) 2月15日、戦災により、東京は爆撃され、焼け野原になってしまいます。その時に、大漢和辞典の鉛の版がすべてやけてしまいました。量にして100t。本社の事務所、倉庫、特設付属工場の一切を消失。この時『大漢和辞典』は巻2を印刷中であったが、巻3以降の原版とともにすべてを消失しました。しかし、諸橋轍次博士は不慮に備え、全ページにわたる校正刷3部を諸方に分けて疎開していました。

 昭和35年(1960) 5月25日、『索引』を刊行。これをもって『大漢和辞典』全13巻の刊行を完了。編纂開始以来実に35年の歳月と、延べ25万8000人の労力、及び巨額の経費が注ぎ込まれて、ここに『大漢和辞典』が完成しました。

 初めて辞書を作るにはいくつもの作業が必要です。諸橋轍次はまず漢字を集めました。いったいいくつの漢字を集めたのか。その数6万。そしてその漢字ごとに熟語も集めました。中国の古い書物を一冊一冊ずつ調べていきました。集めた熟語の数は120万を越えました。次に漢字と熟語をカードにして整理しました。カードの数40万枚。

 なんと言っても一番大変なのは、大漢和辞典のためには新しく5万字もの文字を作らなければならない事でした。一文字をつくるのにも、鉛筆で下書き、ペンや小筆でかき、修正をして、筆を入れる、そして仕上げ、難しい文字はもちろん活字がありません。活字を作る職人も大変でした。
 
 こうしてついに昭和35年、大漢和辞典全13巻が完成しました。諸橋博士78歳の時でした。右目はほとんど見えず、左目も病気になっていました。大修館書店社も経営が傾くほどでした。

 辞書の中で、最高のものです。私の陶芸のお友達に、この辞書を個人所有している方があります。大変教養が深く、とても尊敬しています。

 私も漢詩などが好きで、この辞書はとても欲しいのですが・・・データーベース化するにも、文字が無いから映像にでもするしかなく、大変でしょうね~~



2005年11月21日(月)02:09 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

大漢和辞典 その1

 以前読んだ話に、大漢和辞典のことがありました。

 ある女性の方が、この辞書の発行当時から欲しくて仕方なかったそうです。昭和45年頃の定価は38万円だったそうです。とても買える物ではなく、憧れ続けていました。昭和50年頃ある青年から、新品同様のこの本を買って欲しいと言う申し出がありました。値段は15万円、買えない金額ではなかったのですが、贅沢だしと思って断ると、当面は10万円だけで残りは後でもいいとの申し出でした。
 
 彼女はいろいろ考えて、古本屋を紹介しました。青年は古本屋なんて、買い叩かれるからといいましたが、無理に行かせました。その青年から弾んだ声の電話がかかってきて、その古本屋の親父がつけた値段は、きっちり発売当時の値段38万円だったそうです。
とてもいい話でした。

 一般に古本屋は安物ばっかり売っていると思われがちですが、実際神田の本屋などに行くと、定価より高い本が幾らでもあります。古地図とか、版画、浮世絵なども古本屋が扱うものです。



2005年11月20日(日)23:27 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

晩秋の風景

今夜はとても寒く杜牧の詩を思い出します。
水郷の町揚州の晩秋の風景と、寂しさを表現した好きな詩です。 
  
寄揚州韓綽判官

 靑山隱隱水迢迢
 秋盡江南草木凋
 二十四橋明月夜
 玉人何處敎吹簫

読み方
 揚州の韓綽判官(かんしゅくはんがん)に寄(よ)す

 靑山(せいざん)は隱隱(いんいん)たり、水は迢迢(ちょうちょう)たり
 秋盡(あきつ)きて、江南(こうなん)草木(そうもく)凋(しぼ)む
 二十四橋(にじゅうしきょう)明月の夜
 玉人(ぎょくじん)何處(いずれのところ)にか 簫(しょう)を吹(ふ)かしむ

解釈
 風流才子と呼ばれる友人の韓綽判官に送る

 青山(普通の山)はかすみ、水は遠くに流れる、
 秋は暮れても、暖かい江南の草木はまだ枯れ切ってはいない、
 水郷の町揚州に架かる二十四橋を名月が照らす夜、
 韓君は今頃どこで遊女の吹く簫を聴いているのでしょう。
(あるいはあの美人の妓女はどこで簫を吹いているのでしょう)


   *二十四橋は橋の数とも、橋の名前とも言います。
   *玉人は韓綽判官の事、あるいは妓女の事と解されます。



2005年11月18日(金)23:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

見て楽しい株主優待

「見て楽しい株主優待」
      日興アイ・アール株式会社発行

 先日株主優待の本を頂いた。殆どの会社の株主優待が乗っていてとても面白いものです。
違う来客があって、その方は京王線沿線に住んでいるので、もし京王電鉄の株主になると、電車全線パスがもらえます。すると彼はいつでも京王線に無料で乗れるわけです。

 優待乗車券は少ない株数でもらえますが、全線パスともなると、30.000株以上必要です。おおよその株価が650円位ですから、1000株で65万円くらいです。3万株ですと1950万円位必要です。う~~~ん一寸高すぎる(笑)でも定期買うとすると、やっぱり高すぎると笑い話になりました。

 食品関係の株主優待は結構お徳用なものが多く、1000株で食事券などは年間24000円くらい分貰えて、さらに配当もあるから、銀行に預けていても幾らも利息つかないし、研究の余地ありです。

 歌舞伎座の株を持ってると、招待券が来ますが、株価がものすごく高くて、普通に切符買った方が・・・

 映画会社の株は結構割安で、無料映画券もくれますが、日本映画の将来はね~~だから株価も安いんだよね(笑)
 
 ず~~と見ていると、ものすごくお金のある人は、こういった優良な株を沢山持っていて、さらに貧富の差が広がるような気もしました。



2005年11月17日(木)23:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

虫の聲

  もう行水には寒い時期ですが、秋も深まり虫の声がにぎやかです。

       「行水の すてところなし 虫の聲」

 これは鬼貫 の有名な句です。
 上島鬼貫(おにつら) (万治四年(1661)~元文三年(1738))
 
 夏も終わりに近づき、そこはかとなく秋の気配が漂うようになった。昼間の汗を流そうと行水をしていると、あたりはすべて虫の声に満ちている。もう秋だ。行水の水はどこへ捨ててよいものやら……。
 という風流な俳句ですが、いつも思い出すのは 、これを上手く茶化した川柳です。

       「鬼貫は 夜中にたらいを 持ち歩き」



2005年10月31日(月)23:23 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

秋の雨

今日は朝から冷たい雨が降ってます。先日のヴェルレーヌの詩と共に、これも好きな詩です。

Il pleure dans Mon coeur   『言葉なき恋唄』

Il pleut doucement sur la ville.    巷に雨の降るごとく
Arthur Rimbaud             わが心にも涙ふる。
Il pleure dans mon coeur       かくも心ににじみ入る
Comme il pleut sur la ville;      このかなしみは何やらん?
Quelle est cette langueur
Qui pénètre mon coeur?

O buit doux de pluie           やるせなき心のために
Par terre et sur les toits!        おお、雨の歌よ!
Pour un ceour qui s'ennuie      やさしき雨の響きは
O le chant de la pluie!          地上にも屋上にも!

Il pleure sans raison           消えも入りなん心の奥に 
Dans mon ceour qui s'éoeure.     ゆえなきに雨に涙す。
Quoi! nulle trahison?...         何事ぞ!  裏切りもなきにあらずや?
Mon deuil est sans raison.       この喪そのゆえの知られず。

C'est bien la pire peine         ゆえしれぬかなしみぞ
De ne savoir pourquoi          げにこよなくも堪えがたし。
Sans amour et sans haine       恋もなく恨みもなきに
Mon ceour a tant de peine!      わが心かくもかなし。

Paul Verlaine                ポール ヴェルレーヌ



2005年10月29日(土)23:28 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

急に秋めいて

今日は気温がぐっと下がり、急に秋めいて・・
いつもこの頃になると、この詩を思い出します。

Chanson d'Automne       落葉/上田敏

Les sanglots longs      秋の日の
Des Violons          ヰ゛オロンの
De l'automne          ためいきの
Blessent mon coeur      身にしめて
D'une languer          ひたぶるに
Monotone            うら悲し。

Tout suffoncant        鐘のおとに
Et bleme, quand         胸ふたぎ
Sonne l'heure          色かへて
Je me souviens          涙ぐむ
Des jours anciens        過ぎし日の
Et je pleure.           おもひでや。

Et je m'en vais         げにわれは
Au vent mauvais        うらぶれて
Qui m'emporte          こゝかしこ
Deca, dela,            さだめなく
Pareil a la            とび散らふ
Feuille morte.          落葉かな。

(poem de Paul Verlaine)



2005年10月22日(土)23:42 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

お利口な赤ちゃん

お利口な赤ちゃんにするには、エイコサペンタエン酸やドコサヘキサエン酸といった不飽和脂肪酸を摂ると良いとされています。しかし不飽和脂肪酸を大量に含魚の摂取は、水銀の摂取量が増えて、悪い影響があるのです。そういったことを調べた記事がありました。

妊娠中の母親の魚の摂取量と、毛髪の水銀値を調べ、生まれた赤ちゃんの知能を調べたそうです。生後6ヶ月の赤ちゃんの知能は、写真などを見せて慣れた後、新しい写真を見せて、興味を示して注視する時間を計って、知能を測定したそうです。

結論は、やっぱり魚を沢山食べた母体から生まれた赤ちゃんはお利口だそうです。しかし水銀濃度が高かった母体から生まれた赤ちゃんは、逆に知能は低い傾向にあったそうです。だから妊娠中は水銀濃度が低くて、不飽和脂肪酸の多い魚を沢山食べると良いそうです。ビンナガマグロの缶詰やイワシなどが勧められています。

不飽和脂肪酸の薬飲んじゃうのも、良いかもしれません。実際に大人になって、お利口とかどうとかは、教育によるところが多いのでしょうけど。

さかな、さかな~さかなを食べると~頭、頭、頭~~



2005年10月15日(土)23:45 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

科挙

 科挙については、京都大学名誉教授 宮崎市定 著の「科挙」中央公論社 が有名です。

 中国の科挙は、現在の日本の受験地獄など比べものにならない過酷な試験制度でした。
科挙は隋の文帝によってはじめられました。隋より前の時代には、世襲の貴族が、家柄によって官僚になるという、貴族政治が行われていました。貴族の勢力を抑えるために、実力によって官僚を登用するために科挙は始められたのです。

 時代によって試験制度は変わって行きますが、基本的には三回の試験でした。合格率おおよそ3000倍の試験でした。諸外国では、政治は貴族階級の出身者が行っていたのに、身分に関係なく誰でも受験でき、合格すれば一躍高級官僚になれる画期的なものでした。ちょうどいまの日本の国家公務員上級試験いわゆる(キャリアー組)になれたのです。

 どれほど勉強したのかというと、まず数え年の5歳くらいから、字を教え始め、8歳頃から本格的に勉強します。一番大事なのは「四書」でその中の「論語」から始めました。15歳ころにはひと通りの古典教育を終了します。「論語」、「孟子」、「易経」、「書経」、「詩経」、「礼紀」、「左伝」のいわゆる四書、五経あわせて、全部で43万文字を全て暗記するのが建前でした。このほかに注釈、試験問題の回答の方法、歴史の勉強、文学の勉強、文学には、良い文章や、詩を作ったりする才能が必要とされました。人間業ではありません。信じられない量です。

 始めの試験は、国立の学校へ入る試験「童試」から始まります。「県試」、「府試」、「院試」の3つの試験を受けました。合格すると「秀才」と言う資格を得て、晴れて入学できました。学校で「科試」に合格すると、「挙子」と言う「郷試」の受験資格を得ることが出来ました。

 「郷試」が実際には本当の試験で、100倍の合格率でした。個室で三日二晩煮炊きしながら、試験を受けました。合格すると、「挙子」から「挙人」となり、終生「会試」の受験資格を得ると共に、ある種の官職につける資格も得ました。一番で合格した者は「解元」と呼ばれ大変な名誉でした。

 次が「会試」です。これが事実上の本試験でした。この試験も「郷試」と同様三日二晩の試験でした。受験者は1万数千人で、予備試験がありました。合格者は200~300人くらいでした。一番で合格した者は「会元」と呼ばれさらに名誉なことでした。

 最後の試験が殿試です。基本的には不合格は出ない事になっていました。天使自らが行う試験でした。これに合格すると「進士」となるのです。一番から三番までは「進士及第」と言う特別な称号をもらえました。一番は「状元」と呼ばれ、最大最高の栄誉とされました。「解元」、「会元」、「状元」全てを取ると言う意味から、マージャンの「大三元」と言う役が生まれました。役万です。親の役万は48000点、子の役万は32000点です。

 もっとも受験勉強には大変お金もかかり、合格者の多くは裕福な貴族とか、金持ちの子供でした。

 朝鮮半島の李氏朝鮮でも中国の科挙制度が導入されていましたが、中国では誰でも受験できる制度だったのに反して、貴族層である両班しか受験できない仕組みになっていました。



2005年10月7日(金)23:42 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

World Journey

面白い本を見つけました。
「World Journey
The guide of a journey with love & free」 高橋 歩著 出版社: A-Works

夫婦で世界一周した、お話です。その他にいろんな人の世界一周のお話が出ています。気負いが無く、本音で書かれていて、好感が持てました。


世界一周切符と言うものが在ることを、初めて知りました。いろんな制約があるものの、面白い切符です。いろんな航空会社から出ていますが、おおよそ40万円前後です。一年以内の使用期限があります。
詳しく知りたい方は、
世界一周航空券  について 「世界一周堂」

読んでみると、実践的でとても面白い本でした。

世界一周一体いくらかかった?
答えはさまざまです。もちろん長い方から短い方まで訪れた国の数もさまざまです。ビジネスクラスでの航空料金から、野宿も平気といった方まで実にさまざまです。
いろんな例が出ていました。

女ひとり旅 226日間 滞在 19カ国で、約100万円
男ひとり旅 140日間 滞在 27カ国で、約160万円
男ひとり旅 204日間 滞在 21カ国で、約 60万円
男ひとり旅 362日間 滞在 45カ国で、約100万円
夫婦旅  1029日間 滞在101カ国で、約635万円
夫婦旅  1096日間 滞在 73カ国で、約420万円

やろうと思えば不可能な数字ではない気がしました。内容はこの本を読んでみるとわかりますが、要はやる気ですね(笑)

注意点は、予防注射、海外保健なども必要なこと、何年にもなる場合、アパートをどうするかとか、住民税のこととか電気代、ガス代、水道代なども、どうするかが必要です。会社を辞めた場合、働きだすまでの生活費、日本に帰ってからホームレスになって、野宿では(笑) などなどいろいろ注意が書かれてます。それや是也までこの本にはいろんな方の体験記が書かれていて、実に面白い話が一杯でした。さすがに世界一周した人は違うと感心させられます。
お奨めの本です。 



2005年9月28日(水)23:46 | トラックバック(1) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

テオ・アンゲロプロス監督の映画観た所為か

このところテオ・アンゲロプロス監督の映画観た所為か、子どものしぐさに敏感になった。

今日ペロペロキャンデー(枝付の飴)をなめている子供が、飽きたらしくお母さんに渡していた。お母さんはその飴を仕方ないので、口にくわえた。すぐにまた子供が欲しくなって、お母さんからその飴を返してもらい、また口にくわえた。つい「私も欲しいな~~」と冗談を言ったら、ビックリしたような大きな目で、睨まれた。ほほえましい光景だった。

ふと以前読んだ「いい話」を思い出した。確かロンドンに留学した方のエッセイです。

夕方ロンドンのある駅で電車を待っていると、質素な身なりの、三人連れの親子が向かいのホームに現れた。ベンチに座ると、お母さんが鞄からひとつのりんごを取り出して、子どもに与えると子どもは一口かじり、次にお父さんが一口かじり、お母さんが一口かじる、また子どもが一口かじる・・・豊でなくても、とても幸せそうで、涙が出たと言う話。



2005年9月9日(金)23:41 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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