Cat Schroedinger の 部屋
 
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今は昔しずおか懐かし鉄道

 今は昔しずおか懐かし鉄道

著者名
静岡新聞社/編

出版社名
静岡新聞社 発行年月 2006年6月


BOOKデータベースより
 本書は静岡新聞が昭和五十五年に「鉄道物語」として連載し、翌年に「静岡県鉄道物語」のタイトルで単行本化したものの中から、とうの昔に廃線になった鉄道を中心に「今は昔 しずおか懐かし鉄道」として再構成し、一部書き下ろしを加えた。

目次:
豆相人車鉄道  人が客車を押して走る
富士馬車鉄道  静岡県内の馬車鉄道第一号
御殿場馬車鉄道  頼みは富士登山客と山梨県との物流
南豆馬車鉄道  金山と運命をともに
堀之内軌道  日本最初のディーゼル機関車
中ノ町線  東海道をラッキョウ軽便走る
安倍鉄道  田んぼの中ののどかな軽便
藤相線  中遠線とつなぎ日本一長い軽便鉄道
奥山線  人々に親しまれて半世紀
光明電鉄  わずか七年で消えた幻の鉄道
庵原軽便鉄道  全線開通から二年の短命
蛇松線  静岡県初の鉄道
清水港線  一日一往復の通学列車
静鉄静岡線 (戦前編)初めは静岡茶の大量輸送のため
遠鉄西鹿島線 (戦前編)好調な貨物輸送で基礎築く

感想
 現代の鉄道とは、かなり違います。実に簡単な作りでした。僅かに12人乗りの電車とか、機関士が3人しかいない鉄道会社といった具合です。

 遊園地の電車を延長しただけみたいな物もありました。それでも当時は絶大な人気で、地方の夢と期待を掛けた交通手段でした。

 現在も残っていたらと思うのですが、当時も存続させようと、あらゆる努力をしたようです。地方でちいさな鉄道が、時代の変化に対応しながら生き残ることは、殆ど不可能だったようです。

 ちょうど現代の村おこしだとか、再開発といった感じです。読むほどに懐かしさとか、惜しむ気持ちより、現実の経営の厳しさが、ありありと書かれています。
 
 単に鉄道好きの為の本と言うより、経済の厳しさが伺われるような示唆に富んだ本でした。

 ふと静岡空港開設とか、地方の新幹線誘致などの問題を再考しました。



2008年5月6日(火)23:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

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