Cat Schroedinger の 部屋
 
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2019年11月9日を表示

莫高窟(その2)

 もっとも古い仏像で修復も行われていなくて、時代を感じさせます。真っ暗な洞窟の中で、懐中電灯に照らされる仏像は神秘でもあり、不気味な感じもしました。


 第158窟 涅槃像 中唐(8世紀)です。

 中唐期には、当時の流行を反映して巨大な涅槃像も作られた。



 莫高窟のシンボルの楼閣です。中に巨大な大仏がありました。やや平面的で大きいさだけを感じました。

 この建物の前で写真を取るのが定番になっています。

 多くの仏像は後世に修復されています。少し問題のある修復も見られました。

 千年もの長きにわたる絵画は、壁の剥落をどう防ぐかで悩まされています。人が入るだけで風化が進みそうです。

 保存と、展示厄介な問題です。ガイドさんはいつかは無くなってしまうのではと言っていました。



 敦煌市内へ戻るときに、バスの車窓から撮った写真です。

 電気を引くための電柱以外何にもありません。、
 空の青さも一色、それ以上に水平線迄雲が全くありません。

 まさに砂漠!



2019年11月9日(土)11:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理

莫高窟(その1)

 敦煌から東南25Kmにあります。昨日行った鳴沙山の東側の岸壁に掘られた洞窟です。仏像、絵画だけでなく住居のための洞窟も沢山あるようです。

 バスを降りると洞窟の穴が見えます。手前に「大泉河」という川が流れています。こんな砂漠の中でどうやって暮らしていたのかとても疑問でしたが、水があるオアシスでした。

 時期によっては川の水が干上がっても、伏流水があるから井戸を掘れば水は得られるのでしょう。来てこそ分かったことで、これで疑問が解けました。
 



 石窟は砂岩に掘られているので、脆く保存が大変のようです。

 以前はこの写真の3階部分のように、崖のままでしたが改築して柱、通路を作りました。本来の姿が無くなるのは残念ですが、致し方ないのでしょう。
 



 特別の案内人がついて石窟を回りました。各石窟にはドアーがあり施錠されています。石窟の中は照明もなく案内人が懐中電灯で照らしながら説明をします。

 仏像の劣化、絵画の劣化は保てますが、壁自体が崩れて剥奪するのを防ぐのはとても難しいようです。

 高温多湿な日本ならあっという間にカビだらけですが、年間降水量が40mmなので、とても綺麗な保存状態でした。

 



 この第57窟 「説法図」 観音菩薩石窟は、平山郁夫が気に入った絵です。莫高窟屈指の美菩薩として知られています。


 



 平山郁夫画伯をして「敦煌の恋人」と言わしめたそうです。

 まあそれほどかどうかは疑問ですが、現代的な好みからすれば頷けます。中での写真撮影は厳禁なので、絵葉書を買いました。これらの画像は絵葉書からです。

 必ず見られるとは限らないので、貴重な体験でした。



2019年11月9日(土)09:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理


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