杜牧 |
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| 漢詩の中でも特に杜牧が好き 今日はそれほど有名でない詩を
遣懷
落魄江南載酒行, 楚腰纖細掌中輕。 十年一覺揚州夢, 占得靑樓薄倖名。
(読み) 懷(おもひ)を 遣(や)る 江南に 落魄(らくはく)し 酒を載せて 行く, 楚腰 纖細(そようせんさい) 掌中に 輕し。 十年 一たび 覺(さ)む 揚州の夢, 占(かち)得たり 靑樓 薄倖(はくこう)の名。
(意味) 江南で放蕩して過ごしていた頃、(杜牧は、名門の出で、遊び回る地位も財産もあった。杜牧が中央政界から離れて、各地で放縦な生活を送っていたことをふり返ってこういう。)
酒を(江南の船旅で、舟で)携帯して
女性の細い腰に、魂も奪われる思いをした。スマートで可愛い女性に、身も心も奪われていた。 十年経って、揚州の夢のような生活から、はじめて目覚めたが
手に入れたのは、妓楼の薄情男、遊冶郎の名だけであった。
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2005年6月12日(日)00:12 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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