Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



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抜け雀 その2

感想
 おちは、「駕籠舁(かごか)き」と、「籠(とりかご)を描く」のしゃれになっています。現代では駕籠という物が有りません。江戸時代いわゆる流しの駕籠屋は、今のタクシーとは比べものにならない、料金も曖昧で、旅人のやっかいな物の一つでした。街道の宿(しゅく)の流しの駕籠舁(かごか)きや馬牽きなど冬でも褌一つで、そりゃ~柄が悪かったそうです。

 この話で好きなのは、宿の主人がお人好しで、困った旅人にぶつぶつ言いながらも、役人に突き出すでもなく、口約束で無賃宿泊させてしまうところ。更にぼろは着ていても、気品がある絵描きを演じるところ。柄悪く演じたのでは、この話は台無しです。単に脅しただけになってしまいます。

 その後の雀の描写、更に絵描きの父親である落ち着きと気品、宿の主人の女房の口うるさい様子、どれも見事に演じて言います。

 武士の品の良さは、お兄さんの「金原亭馬生(十代目)」ゆずり、宿の主人のとぼけっぷりは、親父の「古今亭志ん生」ゆずりで、じつに見事な出来でした。

 まくらのタクシーから始まって、駕籠舁(かごか)きの悪さを説明するのは親切で良いのですが、笑いが無く、話も長く、説明ぽっくてまどろっこしい感じがするのは、今の時代駕籠舁(かごか)きを知っている人は殆どいないから、仕方ないことかなと・・・



2007年1月11日(木)00:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理

抜け雀

 「古今亭志ん朝」の抜け雀を聴きました。とても好きな話です。親父さんの「古今亭志ん生」でも聴いたことがありますし、お兄さんの「金原亭馬生(十代目)」でも聴いたことがあります。

あらすじ
 まくらに、ごまの蠅とか、雲助とか、駕籠舁(かごか)きなど、旅人に悪さをする良くない職業であったことを、それとなく話します。

 何処の旅籠でも声を掛けない、身なりの悪い武士につい声を掛けてしまって、安旅籠に泊めることになってしまいます。入ってきた男。見た目にも一文無し風なので、店の者としてもハラハラしていたのですが、案の定、5日たち、6日たちしても、男はいっこうに支払う気配がありません。7日たってたまりかねた店の主人が、そろそろ一度精算を……と声をかけると、男はケロッとした顔をして、「ない」と言います。

 「ない」と言われて、「はいそうですか」と答えていたのでは、店はやっていけません。主人も人が良くて、何か仕事でもしろというと、絵描きだから絵を描いてやると言います。

 先だって一文無しを泊めてしまった職人が、作った「ついたて」に、いやがる主人におかまいなしで、男がふすまに見事な雀を描きます。それはまるで生きているかのようで、今にもふすまから抜け出してきそうなほど、生き生きとしています。

 描き終わった男は、
「すまぬが、今は一文無し。この絵を借金の形に置いてゆく。焼失はいたいかたないが、この絵を欲しいという者が現れても、決して売ってはならぬぞ。」
と主人に言います。

 店の主人も、お人好しで、男の描いた雀の見事さに感服し、なにも言わずに男を送り出しました。

 明くる朝、家の中で雀のさえずる音がする。木戸を開けると、男の描いた雀がふすまから抜け出し、表へ飛んでいってチーチーとさえずり、又戻ってくる。噂が広まり、その雀見たさで訪れる客が現れ、旅籠はたいそう繁盛します。雀の評判は全国に伝わり、旅籠を訪れる客が後を絶たず、店はいつしか「雀のお宿」と呼ばれるまでになりました。

 とうとう城主の大久保加賀守の耳にも入り、千両で購入いたすという話まで持ち上がります。ところが売ってはいけないと言われているため、売ることが出来ません。
 
 しばらくして、白髪の老人が旅籠を訪れ、ふすまの雀を見るなり、「この絵は素人に毛の生えたような物だ。」とさんざんです。このままだと雀は落鳥すると、主人に言います。どういうことかと主人が問いただすと、老人は、

「なるほど確かに雀は見事に描けている。しかし、このままでは雀が体を休めるところがない。」「名人という者は手抜かりがあってはならない。」

 老人は、主人から筆を借りて籠を描き、「これで、雀の休むところができた。」と主人に言います。

 この籠を観た城主の大久保加賀守はさらに二千両の値を付けます。
 
 ある日旅籠を訪れた男に、店の主人は感謝の言葉をかけつつ、老人の話をします。男はその話を聞いて、未熟な自分を恥じ、その老人は私の父親だとうち明けます。絵に向かって、無沙汰を詫びます。店の主人は、「こんなに立派な絵を描く息子を持って、お父様もさぞかしご満足でしょう」と男に言います。すると男は、

「いやいや、自分は親不孝だ、親を籠描きにした。」



2007年1月10日(水)23:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理

海が荒れて

 老人ホームの仕事が終わって、寿司屋に行ったら、まるでネタが無い。

 海が荒れて、魚が入らないとのこと、天然物を使っている悲しさ・・・

教訓
 「良い寿司屋には、何日も海が荒れた後は行かない方が良い。」



2007年1月9日(火)02:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

「ブルーレイディスク」と「HD DVD」

予想通り、遂に韓国の大手家電メーカー、LG電子が、次世代DVDの「ブルーレイディスク(BD)」と
「HD DVD」の両規格のソフトを再生できる世界初のプレーヤーを2月上旬に米国で発売する事になりました。価格は 14万2000円だそうです。録画装置は付いていないのかも知れませんが、格安です。

 これで両陣営の戦いにもけりが付くでしょう。こうなったら書き込みをどうするかです。沢山書ける「ブルーレイディスク(BD) 」が良いのかも知れませんね。

 



2007年1月8日(月)23:21 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理

寒い~~

あまりの寒さに、何処にも出かけませんでした。

一日中テレビを観たり、本を読んだりしていました。

夜はちょっと飲んで、少し酔って何もない一日でした。



2007年1月7日(日)23:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

モーツァルト

 モーツァルト生誕250年だそうで、昨年は沢山の音楽が流れました。

 衛星放送では、以前から古いバージョンは放送されていましたが。新しいバージョンで代表的なオペラ 「後宮からの誘拐」「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」「魔笛」を全て観ることが出来ました。

 一生懸命観ていても、途中で仕事が入ったりしてどうも集中しませんでしたが、再放送もあって、なんとか全部見られました。

 当分モーツァルトは・・・(笑)



2007年1月6日(土)00:37 | トラックバック(0) | コメント(0) | 音楽 | 管理

アメリカ受け

 ずいぶん前のことですが、知り合いに超一流のピアニストの方がいました。

 彼がアメリカのカジノでオーディションを受けた時の話です。ほんの少し弾き始めたらもう失格です。自分より下手な人がずいぶん弾いている、いくらなんでもこれはひどいと思って、理由を聞いたら、君は猫背で出てきたし、弾く姿勢も猫背のままだったから、ピアノが上手い下手以前の問題で失格だと!

 さすがにアメリカ、コンテストとは違います。ショウアップしていなくて、人気が取れない者は雇えないと言うことです。

 黄金のピアノだの、もの凄い衣装だのどうかと思うのですが、観ていて楽しいことが優先されるのがアメリカです。

 最近の日本の芸能界でもそうなっているようです。個性から、キャラクターは言うに及ばず。一見ラフな服装も、コーディネーターが計算し尽くしているそうです。芸能界も大変だな~~(笑)

 クラシックの世界でも、プリマドンナに成るにも、プリマバレリーナに成るにも、上手なのは当たり前で、容姿がかなり重要らしい。



2007年1月5日(金)22:43 | トラックバック(0) | コメント(0) | 音楽 | 管理

ルネ・フレミング

ルネ・フレミングの物語

 今日ふと観たのですが、ルネ・フレミングの物語をやっていました。彼女はメトロポリタン歌劇場のプリマドンナとして、人気絶頂のソプラノ歌手です。ジュリアード音楽院を出ていますが、大学時代にジャズ・ヴォーカリストをしていたこともあり、ジャズも歌っています。

 9/11テロ(アメリカ同時多発テロ)によってツインタワーが崩壊し、その跡地はテロ後長らくグラウンド・ゼロと呼ばれていました。そこでアメイジング・グレイスを歌った人です。

 アメリカ人らしく、クラシック歌手にしては飾らない性格で、ちょっと面白い雰囲気の人で、そこが魅力でした。それになんと言っても超美人です。ヤンキーソプラノ歌手という雰囲気です。アメリカでは同じ技量だと、アメリカ出身者の方が圧倒的に人気は高くなります。それにアメリカは美人が好きです。
 
 今日の話の中で、クラシック界では好き勝手に、リラックスしてやっているルネ・フレミングと思いましたが、実際には「舞台負け」して、たいへんな時があったという話を聞いてびっくりしました。彼女の、ちょっとしたコンサートは実に楽しく、形式張らない自由な人とばっかり思っていました。歌以上に、深刻さをみじんも感じさせない所が、芸の力だと痛感しました。

 最近は磨き上げた芸は、ややもすると押しつけがましく感じられ、疎まれる傾向にあります。どうかすると、素人の芸の方がおもしろがられたりします。実際には磨き上げたその上に、遊びのような余裕が有るような芸が、一段上だと感じました。

 ルネ・フレミングの楽しいコンサートも、あの人気も計算された芸だったんだと感心させられました。アメリカ受けするのは難しいんだと・・・



2007年1月4日(木)23:13 | トラックバック(0) | コメント(0) | 音楽 | 管理

ためしてガッテン「寿司の魅力大研究スペシャル」

 ためしてガッテン「寿司の魅力大研究スペシャル」
寿司の秘密と言うことで、熱心に観ました。内容はごくごくありきたりなことで、がっかりでした。

 NHKの説明
 寿司を味わい尽くすスペシャル!何と最高級マグロと新米の寿司が冷凍マグロ寿司に完敗!郷土寿司の知恵とは?タイが寿司のルーツ?極上寿司を生み出す職人の極技大公開!

 誰もが大好きな寿司(すし)。しかし「日本人は寿司のおいしさをわかっていない」という衝撃の事実! 最高級マグロに最高級の新米を使った寿司が、冷凍マグロに古米の寿司に負けてしまう? ここに、寿司を極上の一品にする職人の知恵と技術が! 南国タイに伝わる寿司のルーツ「プラ・ソム」の味は? 全国に息づく郷土寿司に共通するワザとは? うまい寿司屋の見分け方は? など、寿司を味わいつくす知恵が満載のスペシャル!

感想
 その秘密というのが、新米でなくて古米を使うというもの、寿司好きの人なら誰でも知っていることです。握り方も中は空洞にも極常識的なこと、周りを堅くネタと良くなじませると言うのも普通です。おろしたては、堅いだけだから、寝かせると言うのもあったりまえなのに、それが結論みたいな話で、冷凍まぐろが、天然のまぐろになるという夢のような話は、全然答えがありませんでした。
 
 長時間掛けた割にはかけ声倒れで、良い番組の時もあるのですが、例の血液さらさら問題以来、時々おかしな物も目立つようになってきました。

 血液さらさら問題の詳しいことは、

 内科開業医のお勉強日記
 血液さらさら問題
 
 簡単に言うと生体内では血管の状態、赤血球より血液の凝固しやすさ、中性脂肪などの問題など沢山の要因が有るのに、赤血球の通過しやすさを測定しただけで、血液がさらさらというのは全くおかしな話です。みのもんたも、NHKも、更に測定した血液さらさら博士も問題です。ある食品を摂れば心筋梗塞や、脳梗塞に成らないという主張は、沢山の臨床試験をしないと簡単には述べられないのに、たいした根拠もなく言っているようです。


 確実に血液どろどろとは、脱水状態は危険と言えますね!だから寝しなに水を飲むことは良いことです。入浴前後の水分摂取も血液をさらさらにしやすいと言えるかも・・(笑)

 こんな新聞記事が有ります。“サラサラ博士”血流測定バイト 副収入420万円、処分 (産経新聞)

 食品総合研究所(茨城県つくば市)は七日、国家公務員法(職務専念義務)に違反したとして、“血液サラサラ博士”としてテレビや雑誌にたびたび登場していた同研究所の菊池佑二企画調整部チーム長(五七)を停職一カ月の懲戒処分にした。菊池チーム長は勤務中に無断で、テレビ番組用や食品会社の依頼により血流測定を実施し、協力費として自分が主催する研究会に計約四百二十万円を振り込ませていたという。菊池チーム長は八日付で依願退職する。



2007年1月3日(水)23:53 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

世界ふれあい街歩き

 NHKで放送される、「世界ふれあい街歩き」という番組が大好きです。

 年明けに何本も一度に放映され、頑張って観ようとしましたが、とうとう眠くなって、全部は見られませんでした。

 どの作品も有名都市をカメラが歩くように、撮影していきます。ある程度段取りはあるのでしょうが、行き当たりばったりで、通りがかりの人に話しかけたりします。わざとらしさが無くて、とても良い番組です。

 それにしても歩いているのに、カメラが殆ど上下にぶれないのは流石です。映画の撮影などでは、ジャイロのような物が付いた、手ぶれ防止装置がありますが、時折カメラマンの影を見ると普通のカメラのようです。

 カメラ持っているとはいえ、通りがかりの人のお宅に上がり込んだり、いろいろ話し込んだり、語学が出来る事は本当に重要だと思いました。



2007年1月2日(火)00:31 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

CLS350

 ドイツ車が勢揃い、一番左が新車のCLS350、人気のない車。

 CLS350はEクラス(W211)をベースにしたもので、前後のオーバーハングも長く5m近いサイズ。

 内装はとても豪華で、ヘッドクリアランスは、Eクラスには少し負けるけど、広さは十分。スタイルは抜群にいいのだが、窓は超狭い!ドリンクホルダーだけは格好良い。

 Eクラスより定運転しにくいけれど、以前よりは改良されていました。エンジンは真ん中のSLKと同じで7速オートマですが、シフトダウンした後の加速時時のショックは、良くなっていました。

 矢っ張りベンツはSクラスが一番!



2007年1月1日(月)01:13 | トラックバック(0) | コメント(0) | 車の話 | 管理


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