伊良子半島 |
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| 知り合いが、伊良子半島からフェリーに乗って伊勢のほうに行く話になって、伊良子岬には島崎藤村の有名な碑があると教えてあげました。椰子の実をジャワのほうから流してみて、実際に日本にたどり着くかと言う実験が行われ、見事に何個か流れ着きました。その話を聞いてその人は、びっくりしてました。私が歌おうとしたのですが、一番だけしか覚えてなかった。字で見てみると難しい字を使ってますね。
最近ではゴミも、名も知らぬ遠き島より流れ寄るようで、昔のようにロマンチックな話ではないようです。確かに発泡スチロールを胸に当てても、新たな流離の憂いは湧かないな~(笑) ゴミを分析して、どこの国から流れ着いたか突き止めて、国際問題にするらしい。
椰子の実 名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子(やし)の実(み)一つ 故郷(ふるさと)の岸を離(はな)れて 汝(なれ)はそも波に幾月(いくつき)
旧(もと)の樹(き)は生(お)いや茂(しげ)れる 枝はなお影をやなせる われもまた渚(なぎさ)を枕(まくら) 孤身(ひとりみ)の浮寝(うきね)の旅ぞ
実をとりて胸にあつれば 新(あらた)なり流離(りゆうり)の憂(うれひ) 海の日の沈むを見れば 滾(たぎ)り落(お)つ異郷(いきよう)の涙 思ひやる八重(やへ)の汐々(しほじほ) いづれの日にか国に帰らん
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2005年4月6日(水)00:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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