お江戸でござる |
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| お江戸でござる (新潮文庫) 杉浦 日向子 (監修)
内容(「BOOK」データベースより)
日本中にお江戸ブームを浸透させたNHK人気番組の名物コーナーがついに文庫化。
「瓦版」「浮世絵」「花魁」「戯作者」「相撲」「花見」「蕎麦」「豆腐」「富くじ」など、江戸の庶民の日常が手に取るようにわかる。日向子さんは、江戸の街角からこちらに語りかけているからだ。幽霊と共に生き、娯楽を愛し、かかあ天下だった世界都市・お江戸の最良のハンドブック。著者イラスト入り。
感想: 杉浦日向子氏は、時代考証の大家稲垣史生の弟子です。この本は面白く書かれていますが、江戸時代は300年もあり初期と末期ではずいぶん違います。
杉浦日向子氏の記述にいつも感じるのですが、本人は判っているのでしょうが、江戸のどの時代かを明記しない傾向があります。
ある時期はそうであったのですが、その後どんどん変遷して違った形になって行きます。またその時代特有の社会的事情があった場合もあります。 彼女の記述にはいつもそれが抜けていて、江戸時代すべてを正確に記述していません。
それと彼女は江戸時代にあこがれすぎていて、美化しているのも気になります。
面白いけれど単純に読むと、江戸時代が誤解されることにも有りかねないのが残念です。
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2011年11月2日(水)23:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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