Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



2011年11月2日を表示

お江戸でござる

お江戸でござる (新潮文庫)
杉浦 日向子 (監修)

内容(「BOOK」データベースより)

 日本中にお江戸ブームを浸透させたNHK人気番組の名物コーナーがついに文庫化。

 「瓦版」「浮世絵」「花魁」「戯作者」「相撲」「花見」「蕎麦」「豆腐」「富くじ」など、江戸の庶民の日常が手に取るようにわかる。日向子さんは、江戸の街角からこちらに語りかけているからだ。幽霊と共に生き、娯楽を愛し、かかあ天下だった世界都市・お江戸の最良のハンドブック。著者イラスト入り。

感想:
 杉浦日向子氏は、時代考証の大家稲垣史生の弟子です。この本は面白く書かれていますが、江戸時代は300年もあり初期と末期ではずいぶん違います。

 杉浦日向子氏の記述にいつも感じるのですが、本人は判っているのでしょうが、江戸のどの時代かを明記しない傾向があります。

 ある時期はそうであったのですが、その後どんどん変遷して違った形になって行きます。またその時代特有の社会的事情があった場合もあります。
 彼女の記述にはいつもそれが抜けていて、江戸時代すべてを正確に記述していません。

 それと彼女は江戸時代にあこがれすぎていて、美化しているのも気になります。

 面白いけれど単純に読むと、江戸時代が誤解されることにも有りかねないのが残念です。

 



2011年11月2日(水)23:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


(1/1ページ)