危ない世界一周旅行 |
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| 「危ない世界一周旅行」 宮部高明著 彩図社
内容 世界一周航空券が発売され、数十万円で世界一周の夢がかなうようになった。 それに伴い、世界一周に旅立つ旅行者も増えたが、そこに危険がひそんでいることを忘れてはならない。アジアにふらりと遊びにいくつもりなら、気持ちを改めたほうがいい。
俺はペルーで首絞め強盗に襲われ、南アフリカの凶悪都市ヨハネスブルグでは黒人集団の「狩り」に遭い、ブラジルでは南米美女に1000ドルを抜き取られた。
世界では日本の常識は通用しないのだ。 だが、そんな体験をした俺ですら、世界一周は素晴らしいものだと言える。旅行中、ツラすぎて何度も日本に帰りたくなったが、親切な人との出会いや、雄大な景色、歴史的な建造物に触れることで、もっと旅をしたい、世界を見たいという思いになった。
本書を読むことで、世界一周の「裏」も「表」も味わうことができるだろう。
感想 簡単に世界一周が出来ますが、やっぱり危ないことが沢山あるようです。著者は柔道初段だそうですが、あまり強くはなさそうです。その割にはかなり危険なところに無防備で行くので、当然のように危ない目に遭います。
もちろんそんな所ばっかりではないでしょうが、この本を書く為に行ったかと思われるようなふしもあります。
準備もあまりしないで、行き当たりばったりなのもトラブルの原因です。それでも憎めない性格と、すぐに回復する気力が、本書を楽しい物にしています。
交通費に依るトラブルや、泊まるところのトラブルが意外と多いようです。これは事前によく調べておけば、回避できた可能性は十分あります。それとほんの少しランクを上げたホテルにすることも、トラブル回避には重要なようです。
危ないのは乗せて行ってやるという誘い、バスがあるのに、乗せていって貰うのは無料になる可能性もありますが、トラブルになる可能性も大いにあります。
本の巻末に注意が書かれています。全くその通りです。作者はある程度のトラブルを楽しんでいるようにも思えました。
その代わり沢山の人との触れ合いがあります。悪い人ばかりでなくて、とても親切な人にお世話になっています。
文章は拙い所がありますが、却って真実味があります。これから世界一周しようと思う人には、反面教師的な意味でも参考になります。とにかく面白い本でした。
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2008年6月14日(土)23:46 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理
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