「真田小僧」と「野ざらし」 |
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| 今日は寿司屋で定例の落語会でした。 出し物は「真田小僧」と「野ざらし」でした。 どちらも軽い話でしたが、軽快な語り口で、楽しく聞けました。
「野ざらし」の方は普通自分を釣るあたりで終わるのですが、今回は太鼓もちが訪ねて来るところまで演じられました。落語が終わってから、師匠を囲み、芸談議。楽屋の裏話なども沢山聞けて、面白かった。今日の落語と同じ位面白かった。 襲名披露の話など、跡目問題は、どこの世界にでもある話。 また古今亭志ん生は舞台からは想像できない、人見知りが強く、楽屋でも黙って端っこに座っていたそうです。飲み屋でも端っこに座って、「あれ志ん生だ!」などといわれると、こそこそ逃げ出す人だったそうです。
今日の落語のあらすじは 「真田小僧」 小憎らしいが利口な子供。 親父に小遣いせびるが、貰えないので、 「この前の晩、おっかさんを訪ねて男の人が来た...」 と、思わせぶりな話をし、小遣いをせびります。最後まで聞いてみると、何の事はない 男はただの按摩。 親父は怒ったが、子供はまんまと逃げてしまう。 「憎らしい餓鬼だ。それに引きかえ真田幸村は父の昌幸と出陣し、城を松田尾張守・大道寺駿河守に取り巻かれた時、松田方の定紋・永楽通宝の付いた旗を揚げ、大道寺方に夜討ちを掛けた。大道寺方は松田方の裏切りと勘違いし、同士討ちとなった。その隙に真田方は危機を脱する事が出来た。以来、真田家は永楽通宝を六つ並べた「六文銭」を定紋とした。うちの餓鬼とはエライ違いだ。」と、親父がぼやいていると、子どもが帰ってくる。
どこに行ってたのかと聞くと、講談を聞きに行ってお金を使ったと言う。そして立ち聞きした今の話をすらすらと話し、親父を驚かせる。 さらに「六文銭って、どんなんだい?」親父は小銭を取り出し、 「こうやって銭が二列に並んでいるんだ。」 「おいらにも、やらせておくれよ。」実際にやってみないと判らないとか言い出て、銭を勘定する振りをして、また持ち逃げしてしまう。 「ちくしょう、また、引っかけやがった。今度はそれを持って、どこへ行くんだ?」 「ヤキイモを買ってくる。」 「う~~ん、ウチの真田も薩摩へ落ちたか。」
「野ざらし」 独り者の隠居のうちから、夜中女の声がする。翌朝、隠居を問いただすと、実は幽霊で、釣りの帰りに供養した骨の御礼だったと言う。八五郎は、幽霊でもいいから来て欲しいと嫌いな釣りに出かける。
釣り場ですでに釣っている人たちに、めちゃくちゃなことをします。自分たちだけで、いい女を手に入れようとしてとか言いがかりを言ったり、さをを振り回して、迷惑かけたり、えさつけないで、釣ろうとしたり、そのうち一寸年増のいい女が訪ねてきて、いい仲になってと、妄想がどんどんエスカレートしていって、そのうち自分の顎を、釣り針で引っ掛けたりして、大騒ぎします。他の釣り人はあきれて帰ってしまい、忘れていった弁当食べたりしているうちに、とうとう骨を見つけます。わざわざ買ってきてある酒をかけて、自分の家へ来るように言い残します。それを傍で聞いてた太鼓持ちが、仕事にしようと八五郎の家を訪ねてきます。太鼓と聞いた八五郎は、「しまった人の骨でなくて、馬の骨だった」
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2005年9月20日(火)23:37 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理
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