Cat Schroedinger の 部屋
 
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2009年1月26日を表示

「アインシュタインと世界一美しい方程式」

 ハイビジョン特集 フロンティア「アインシュタインと世界一美しい方程式」
 
 今から100年前、アインシュタインは「宇宙の真理」に迫る方程式を導き出した。E=mc²。世界一美しいと言われるこの方程式は、人類の世界観を変えた。この方程式の誕生の背景には、18世紀以降、ヨーロッパの科学者たちが発見した、「質量」や「エネルギー」に関する法則があった。相対性理論はどのように生み出されたのか。番組は、科学の進歩をドラマチックに描いていく知的エンターテインメントである。

ア インシュタイン26歳。妻ミレーバとささやかに暮らすスイス特許局の技術員であった。職場に希望を見出せないアインシュタインは、一日中、窓の外を走る列車をながめて過ごしていた。

 そんな彼の脳裏を、ある時ひらめきがよぎる。それは、歴代の科学者が積み重ねてきた発見や法則を集大成するような画期的な世界観だった。E=mc²(エネルギーは質量と光速度の2乗の積に等しい)。今からおよそ100年前の1905年、20世紀最大の発見とも言われる、この法則が導き出されたのである。
 
 歴史を飾った科学者たち~「相対性理論」前史~相対性理論は、決してアインシュタイン個人の研究とひらめきだけで生まれたのではない。そこには、長い年月にわたる世界の科学者たちの膨大な思索と蓄積が存在したのだ。

 「電磁誘導の法則」を発見し、エネルギー理論の解明への糸口を見出したファラデー、質量保存の法則に早くから着目し、フランス革命で処刑されたラヴォワジール、電磁波の存在を理論的に予言したマックスウェルなど、アインシュタインの歴史的発明へとつながった数々のすぐれた科学者たち。 (NHK番組紹介より)

感想
 ドラマ仕立てに成って高度な話を、上手く説明していました。良い番組といえます。

 ただ盛り上げようと、一部には史実と少し違うような所もあったような気がしました。上記の科学者以上に、光の速度を測った実験が一番のヒントに成ったのが事実です。

 マイケルソンは、「マイケルソンの干渉計」でエドワード・モーリーと協力して光速度の測定をしました。地球の自転速度などを利用して、光の速度の変化を測定しました。しかしどのような方法で測っても、光の速度は同じだったのです。またアインシュタインの功績は、実は奥さんの力がかなりあったとも言われています。

 アインシュタインを高く評価していますが、その後の量子力学の世界に対して、彼はその素晴らしい研究成果を決して認めようとはしませんでした。
 彼の有名な言葉「神はサイコロ遊びをしない」です。彼は次第に物理学の主流から孤立していきました。

 もちろん現在でも量子力学は不完全な物で、いつかはE=mc²のような、完全な統一理論が発見されるかも知れません。彼はそれを信じていました。



2009年1月26日(月)23:02 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理


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