先日の落語会 |
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| 「船徳」 昨日の寿司屋で、落語会の話を聞きました。
先日の落語会は、「船徳」が演じられました。残念ながら欠席してしまったので、様子を聞きましたが、それほどの出来ではなかったというか、むしろ落語好きには志ん朝の「船徳」が入っているので、それと比べられてしまうのが、きつかったようでした。
志ん朝の「船徳」は、文楽版です。話の持って行き方から、細かいところまで同じでしたが、時代と共に志ん朝らしさを加え少、しずつ変化しているようです。
もちろん文楽は名人でしたが、少なくとも「船徳」は志ん朝を最高としたいと思っています。他の噺家の滑稽噺に比べ、文楽は若旦那らしさを出しています。しかし志ん朝は様子からして、若旦那が似合います。滑稽な噺ながら、粋とか、いなせな感じが出ています。CDでは解りませんが、船を漕ぎ出す前の見栄を切る姿などは実に様になっています。
実際志ん朝自身も、「船徳」を得意演目にしていたようです。
お兄さんの馬生は武士をやらせたら最高でした。親父の志ん生は何でもすごかったのですが、やはり真面目な噺より酒飲みとか、貧乏噺が板についていました。
落語は一人でやるのですから、どうしても本人が出てしまいます。とうぜん技量以上に、似合うとか、向いているような所があります。
「船徳」のあらすじは http://catschroedinger.btblog.jp/cl/0/1/2006/1/14/
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2008年10月8日(水)23:04 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理
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