Cat Schroedinger の 部屋
 
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井戸茶碗について

 井戸茶碗は、高麗茶碗の一つです。

 李朝時代の朝鮮の焼き物で、16世紀末中国産の唐物から、朝鮮の焼き物に人気が移っていきました。その数は極少なく大変貴重な物です。

 高麗茶碗は、井戸、三島、刷毛目、粉引、蕎麦、堅手、雨漏、斗ゝ屋、伊羅保、御本など沢山の種類があります。

 中でも井戸茶碗は最も重要で、大井戸、青井戸、小井戸の3種類に分けられます。井戸に似ているので、井戸脇という物もあります。蕎麦茶碗も、井戸の傍だから蕎麦手とついたともいわれています。大井戸は殆ど大名しか持てなかったといわれています。

 一般には地味な焼き物で、侘び茶の精神にぴったりの焼き物です。元々は朝鮮の庶民の飯茶碗だったといわれています。後期には日本からの注文に応じて、専門に焼かれたりもしました。

 茶陶を作る者にとっては、究極の焼き物です。説明は難しいのですが、上手に作れば良いというような物ではないのです。技術より精神性が重んじられる焼き物なのです。

 習作を何個も作ったことはありますが、お見せすることすら出来ません。バタリ (o_ _)o ~



2007年5月23日(水)23:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 陶芸 | 管理


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