Cat Schroedinger の 部屋
 
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熊野の長藤(ゆやのながふじ)

 磐田市の行興寺(ぎょうこうじ)の藤が見頃と聞いて、今にも降り出しそうな曇り空の中訪問しました。

 行興寺(ぎょうこうじ)は時宋(じしゅう)で一遍上人を宗祖、真教上人を二祖として両祖の教えを基に、名号「南無阿弥陀仏」を拠りどころにする浄土門の一流です。

 小さなお寺ですが、熊野の長藤(ゆやのながふじ)で有名です。境内二は沢山の参拝客がありました。屋台も出ていました。

 



 磐田市池田の行興寺にある藤の花は、平安末期に平宗盛から寵愛を受けた「熊野御前」が植えたと伝えられ、

 「熊野の長藤」と呼ばれています。

 境内に6本ある藤の木のうち国の天然記念物に指定されている1本は、樹齢850年以上と推定されていて、約1メートルの長さの房が垂れ下がって紫のカーテンのようになっています。



 ちょうど満開から少し散り始めで、房は人の頭に触れるまで伸びていました。暖簾(のれん)のようになっていました。


 曇りなので空の色が冴えませんが、見事な藤です。


 この説明にあるように、

 能にある「熊野(ゆあ)」は以下のような話で有名な能の演目の一つです。

 熊野(ゆや)御前は非常に美人で、平家の平宗盛の寵愛を受けていましたが、熊野の母が病気との手紙が来て故郷の遠江国に行きたいと願い出ます。

 宗盛は花見が終わってからにしてはと言うので、清水寺で花見となります。

 「いかにせん都の春も惜しけれど、馴れし東の花や散るらん」

 前半を宗盛が詠み、後半を詠んだ熊野の気持ちを察して暇を出すことにする話です。


 



2022年4月21日(木)18:29 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理


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