Cat Schroedinger の 部屋
 
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2006年9月21日を表示

デザインと、使い勝手

 久しぶりに陶芸教室に行きました。みんないろんな物を作っていました。デザインは面白い物が結構ありましたが、使い勝手が良くない物が目立ちました。

 手作り陶器は、デザインの面白さが目を引きますが、実際には使い勝手も大事です。たとえばどんなに素敵な急須でも、注いだとき水の切れが悪い物は問題です。
 飲みにくい湯飲みとか、持ちにくいカップなどはいけません。こういう事を「用」と言います。逆にあまり「用」を求めると昔からある平凡な形になります。初心者はどうしても形にとらわれ、使いにくい物になりがちです。

 たとえばコーヒーカップ一つとっても、取っての付け方には苦慮します。何本の指を通すのかとか、持ったとき指がカップの外壁から離れると急に安定の悪い物になります。実際には小さく作って、指を通さないで挟むように作るのが一般の仕様です。これがマグカップとなると、また違います。

 陶芸教室では個性が大事だし、各々の好きな形で良いのですが、ある程度出来るようになったら、この「用」を教える事にしています。アマチュアですから、自由で良いと思っていますが、出来れば使いやすいような物をと思っています。
 
 最近では大量生産されている、人気がある器にも「用」の悪い物があります。芸術品の中にはメチャメチャな作りで、使い物にならないような物まであります。陶芸はこの辺の兼ね合いが難しいのです。



2006年9月21日(木)23:32 | トラックバック(0) | コメント(0) | 陶芸 | 管理


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