初鰹 |
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| 連休中寿司屋に寄ったら、カツオが売り切れていてガッカリしました。普段はそれほど食さないのですが、この時期は鰹です。
「目には青葉山ほととぎす初鰹」
江戸中期の山口素堂の句に詠まれている様に5月は初鰹の季節です。5月ごろ静岡県や千葉県などの漁港に水揚げされるのがいわゆる「初鰹」です。
江戸時代この時期の鰹を「初鰹」と呼びとても珍重しました。初鰹は、「75日」の10倍に当たる「750日」も長生きできるともてはやされました。
江戸には鎌倉から馬または船で、最速で運ばれて、とてつもなく高い物でした。
「鎌倉を 生きて出てけん 初鰹」(芭蕉)
鰹一本に2両、3両という値段がつきました。刺身は辛し味噌を漬けて食べるのが普通だったようです。
この高値もすぐに安くなります。
「落ちぶれる ものは鰹の 値段なり」
幕府もたびたび法令を出して、売り出し期間などを決めましたが、かえって逆効果でした。
これも江戸時代がとても平和で、豊かだったからでした。
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2012年5月8日(火)23:57 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理
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