Cat Schroedinger の 部屋
 
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はなれ瞽女おりん

「はなれ瞽女おりん」
これも古い映画です。休みなので映画ばっかり見ています。

1977年 配給 東宝
監督: 篠田正浩
配役:
岩下志麻 (おりん) 原田芳雄 (大男・平太郎) 奈良岡朋子 (テルヨ)
神保共子 (ツギ子) 横山リエ (カネ子) 宮沢亜古 (ヤス子)
中村恵子 (ミツ子) 殿山泰司 (炭焼男) 桑山正一 (今西万三郎)
樹木希林 (一瀬たま) 小林薫 (袴田虎三) 西田敏行 (助太郎)

あらすじ:
 盲目の旅芸人・おりんと、警察や憲兵隊に追われる男・平太郎との愛を美しい自然の中に描く。

 大正七年、春まだ浅い山間の薄暮、おりんは、破れ阿弥陀堂で一人の大男(平太郎)と出会った。翌日から、廃寺の縁の下や地蔵堂を泊り歩く二人の奇妙な旅が始まる。


 ある日、木賃宿の広間で、漂客や酔客相手におりんが「八百屋お七」を語っている時、大男はその客に酒を注いだり、投げ銭を拾い集めていた。またある夜には、料理屋の宴席で「口説き節」を唄うおりんの声を聞きながら、大男は勝手口で、下駄の鼻緒のすげかえをすることもあった。

 それからも大男は、大八車を買入れ、おりんと二人の所帯道具を積み込んで、旅を続ける。

感想:
 岩下志麻、奈良岡朋子、樹木希林等の視力障害者の所作に驚かされます。あまりにもリアルで、見事としか言いようがありません。特に食事の時の動作は目を見張りました。

 やっぱり映画は、リアルでないと始まりません。最近の映画のように歌手が片手間に出演したり、CGで雪を降らせたりでは説得力がありません。

 岩下志麻は10年に一人といわれた名女優です。さすがの映画でした。

 ただ一つ最後のシーンは原作にもなく、蛇足でした。リアルな映画を目指せば何でも描きたいのかもしれませんが、余韻がないラストでした。



2012年5月4日(金)21:42 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理


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