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鉄道ひとつばなし

『鉄道ひとつばなし』原武史著:講談社現代新書

をゲットしました。

 筆者は明治学院大学国際学部の助教授(日本政治思想史専攻)です。
雑誌にコラムとして書かれていたものを、再編集したもので、一つ一つは比較的短いものです。

 この本は単なる鉄道についてだけでなく、その歴史や、時代背景について書かれています。本業が日本政治思想史だけに、普通の鉄道の読み物とは、内容が違います。

 特に面白いのは、天皇と鉄道という章でした。
 
 東京駅がなぜあの地にあるのか。
 いうまでもなく、“天皇が地方訪問の際に利用する玄関駅として、1914年に開業したものであり、”それが証拠に“当初は宮城(皇居)に面した丸の内口しかなかった”のです。東京駅の正面の通用口は、今でも普通の人は通れません。
 それと原宿にも、大正天皇のお体が悪いのを隠す為もあって、駅が作られたそうです。

 原宿宮廷駅は、今でもきちんと管理されて存在しています。最近は滅多に使われなくなりましたが、山手線から見ることが出来ます。
 ホームには木が植えられ、とても綺麗にしてあります。道路側からは明治通りからちょっと入ったところにあります。何もない駅で、改札口などもありません。



2007年11月5日(月)21:19 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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