Cat Schroedinger の 部屋
 
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2006年4月21日を表示

ナニー・マックフィーの魔法のステッキ

「ナニー・マックフィーの魔法のステッキ」 観ました。

監督:カーク・ジョーンズ
キャスト:エマ・トンプソン  コリン・ファース  ケリー・マクドナルド

ストーリー

 葬儀社につとめるブラウン氏(コリン・ファース)は、その日、家から呼び出されて、あわてて家に帰った。家で留守番をしているやんちゃな7人の子供たちがいたずらをしたため、新しいナニーが逃げ出したのだ。
 
 1年前にブラウン氏の妻が他界してから、17人ものナニーがやってきたが、みんな子供たちの悪さに根を上げ、すぐにやめる。家では長男のサイモン(トーマス・サングスター)をはじめ、クリッシュー(ホリー・ギブス)、トーラ、リリー、エリック、セバスチャン、それに赤ん坊のアギーまで暴れていたが、そんな子供たちを前にしてブラウン氏はすっかり頭をかかえる。子供たちの面倒をみてくれるいいナニーはいないだろうか?

 ブラウン氏は他にも頭痛のタネを抱えていた。妻の親戚で、横柄なアデレード伯母(アンジェラ・ランズベリー)から養育費の補助を受けてきたが、彼が1ヶ月以内に再婚しないと、それを打ち切ると言い出したのだ。もし、そうなったら、子供たちは施設に入ることになる。だからこそ、必死に再婚相手を探そうと考えるブラウン氏だったが、そんな親心を知らない子供たちは、父に再婚の意思があることを知って、心の底で寂しい思いをしていたのだ。

 ブラウン家には料理人のブラザウィック夫人(イメルダ・スタウントン)と気のいい使用人エヴァンジェリン(ケリー・マクドナルド)もいて、エヴァンジェリンは子供たちのことが大好きだったが、彼らのいたずらはますますひどくなり、遂には出入りを禁じられたキッチンでも暴れ始めた。

 その時、玄関口に新しいナニーが現れた。それは伝説のナニー・マクフィー(エマ・トンプソン)だった。だんご鼻に、そりかえった眉、さらに大きなイボがあり、歯もヘンだ。その異様な顔に驚きつつも、ブラウン氏は彼女を家に入れる。そして、その魔法のステッキが大きな音を立てると、子供たちはものすごい速さで動き出し、キッチンから出られなくなってしまった。マクフィーの魔法の力で、キッチンでの騒動がおさまり、子供たちは少しだけ礼儀というものを学んだのだ。マクフィーに不信感を抱きつつも、ブラウン氏はとりあえず彼女を雇い入れた。彼女にいわせれば、子供たちは学ぶべきことが5つあるという。その日は、とりあえず、「夜は寝ること」を学んだのだ。

 こうして、マクフィーのレッスンが始まった。次に彼女が教えたのは「朝は起きること」。仮病を使ってベッドで寝たふりをしようと考えた子供たちだったが、今度もとびきりの魔法を使って、子供たちを驚かせた。マクフィーのおかげで子供たちは礼儀作法を身につけ始め、ブラウン氏は次第に信頼の気持ちを寄せるようになっていた。それは子供たちの方も同じで、マクフィーが家に来てからサイモンは「お願いします」という丁寧な言葉も使えるようになっていた。

 ある時、アデレード伯母がブラウン家に現れ、一家の経済的な負担を減らすため、ひとりだけ子供を引き取って、家で育てることにすると言い出した。その結果、クリッシーが連れ去られそうになるが、その危機を救ったのもマクフィーだった。魔法の力でロバを踊らせて、アデレード伯母の注意をそらしたのだ。結局、クリッシーのかわりに使用人エヴァンジェリンがアデレードの家で暮らすことになった。

 一家の窮地を救ったマクフィーにサイモンたちは感謝の言葉を送る。やがて、子供たちは「服を着替える」という3つめのレッスンも習得した。そして、不思議なことに子供たちが礼儀作法を覚えるたびに、マクフィーの顔が普通の状態に近づいていった……。

 子供たちのことを愛するブラウン氏は、アデレードとの取り決めを守るため、ぞっとするいでたちの未亡人、クイックリー夫人(セリア・イムリー)に結婚を申し込もうと決意する。そんなブラウン氏を仕事仲間のホィーン氏(デレク・ジャコビ)は不思議な表情で見守っていた。一方、父親とアデレードとの取り決めを知らない子供たちは、カエルや虫を使って、いたずらの限りをつくし、父と夫人の家でのデートを邪魔しようとする。

 結局、クイックリー夫人は怒って出て行き、落ち込んだブラウン氏は、これまで秘密にしてきたアデレードとの約束を子供たちにも打ち明ける。こうして再婚の理由を知った子供たちは、父の本当の愛情に気づく。やがて子供たちの協力もあって、ブラウン氏とクリックリー夫人との再婚話もまとまった。これでみんな一緒に幸せに暮らせるのだ。ことのなりゆきを見守っていたマクフィーは「人の話を聞く」という4つめのレッスンを子供たちが習得したことを知り、笑顔を浮かべる。

 そして、いよいよ、ブラウン氏とクイックリー夫人の婚礼の日がやってきた。その日、ブラウン家にはある新しい“奇跡”が訪れようとしていた。ナニー・マクフィーが子供たちに託した5つめの魔法のレッスンとは……?

 以上は公式サイトのストーリーのままです。

感想
 すばらしい作品でした。子供向けのようですが、個人的には感銘を受けました。

 吹き替えもあるようですが、大人の方は是非字幕で観てもらいたい映画です。英国のお話なので、アデレード伯母の言葉使いは英国王室のようです。ナニー・マクフィーの言葉使いも見事です。特に使用人エヴァンジェリンが、訛りのある使用人らしい英語から、教育を受け、すばらしい英語を使えるようになる様が見事です。

 ここまで書くと、おおよその結末は見当がつくかもしれませんね(笑)

 日本人にはわかりにくいのですが、英国では言葉使いが、身分を表します。



2006年4月21日(金)01:50 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理


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