Cat Schroedinger の 部屋
 
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2017年3月3日を表示

論語より

原文:
有國有家者、不患寡而患不均、不患貧而患不安、蓋均無貧、和無寡、安無傾、

読み:
国を有(たも)ち家を有つ者は寡(すく)なきを患(うれ)えずして均(ひと)しからざるを患え、貧しきを患えずして安からざるを患うと。蓋(けだ)し均しければ貧しきこと無く、和すれば寡なきこと無く、安ければ傾くこと無し。

訳:
国を治める者は富の少ないことを心配するのではなく、富が公平に行き渡ることを心配すべきである。人々の貧しさを心配するより安楽に暮らせるようにすべきである。
つまり公平であれば貧しさは問題なく、平和であれば人々は安楽に暮らせるので国が傾くこともない。


アメリカの全ての国民の半分を僅かな大富豪が持っている、世界の富の半分を1%の人達で独占している。さらにその差が広がろうとしています。
この憂いがトランプ大統領を生み出し、韓国の財閥バッシングを起こし、中東の石油有王を善としない勢力が台頭しました。

共産主義も初期の極端な公平から能力に応じた分配となって行き、資本主義も初期の資本家対労働者の関係から、労働者の権利が進み、社会保障が充実し、いつかは共産主義も、資本主義も同じ方向に収束すると信じていました。

最近のグローバリズムは貧富の差を広げ、大企業が世界をくまなく支配し、不穏な状況になってきているような気がします。

 世界中で法人税の下げ競争をして、自国に企業を呼び込もうとしたり、個人はタックスヘブンを利用したりと将に等しからざるを憂う状態です。

世界中で一斉に法人税を上げ、タックスヘブンは廃止し富の等しい分配を目指せば、多くの紛争が減るでしょう。軍備拡張より富の分配です。

アメリカとメキシコに壁を作るより、メキシコの産業が発展し賃金が上がれば、不法入国する人は激減するのは火を見るより明らかです。



2017年3月3日(金)23:06 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理


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