丹後半島めぐり 二日目 「玄武洞」 |
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| 約160万年前の噴火によって噴出されたマグマが冷却され、玄武岩溶岩の厚い層が形成されました。
その後、河川による侵食により玄武岩塊がむき出しとなった。玄武洞の玄武岩はマグマが冷却される際に体積が小さくなることでできる割れ目(節理)が顕著で切り出しやすかったこともあり、これを人々が採掘し、その採掘跡が洞窟として残ったものです。
鉄分の含有量が多く、漬物石としても重宝されました。
1807年幕府の儒学者柴野栗山がここを訪れ伝説上の動物玄武の姿に見えることから「玄武洞」と名付けました。
1884年東京大学の地質学者小藤文次郎が岩石の日本名を制定する際に、玄武洞の名に因んで玄武岩と命名しました。つまり玄武洞の名前の方が玄武岩の名前より先なのです。
1929年松山基範はここの玄武岩の持つ磁気が、現在の地磁気と反対の向きを指していることを発見しました。
彼はこの地の玄武岩が出来たときの地磁気の向きが現在と反対の向きであったと判断し、かつて地球の磁場が反転したとする説を発表しました。
過去360万年の間に11回は逆転し、現在では、2つの逆磁極期があったことが判明しています。
589.4万年前から358万年前の逆転期は、「ギルバート」と名づけられ、
258.1万年前から78万年前の逆転期は「松山」と名づけられています。
地磁気逆転は氷期の原因になる説もあり、地球温暖化も疑わしくなります。
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| 地質学的に、とても面白い所でした。
いわれてみれば亀と蛇の玄武に見えるかもしれません。
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2020年10月2日(金)16:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 気紛れ写真 | 管理
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