Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



時そば2

 これは江戸時代の時刻表示を知らないと、少し判りにくい話です。

 太陽が出る日の出を明け六つ(朝の6時ころ)に時間後の8時ころを五つ、10時ころを四つといいました。

 お昼の12時は九つになります。14時は八(やつ)今のおやつの時間です。16時は七つ、

 夕方日が落ちる18時は暮れ六つになり、20時は五つ、間抜けの客が聞いた時間は夜四つ、つまり22時です。2時間後の午前0時には暁九つになります。

 前の調子のいい客は午前0時過ぎに時間を聞いたのでした。

 曽根崎心中の
 「あれ数ふれば暁の、七つの時が六つ鳴りて、残る一つが今生の、鐘の響きの聞き納め。」というのは午前4時頃です。

 民謡の「お江戸日本橋」の出だしの
 「お江戸日本橋 七ツ立ち 初のぼり 行列そろえて あれわいさのさ コチャ高輪 夜明けて 提灯消す。」
 とあるのは出発は午前4時頃で、芝の高輪あたりで明け六つになり夜が明けて、提灯を消すと歌っているのです。

 さらに複雑なのは午前0時を十二支の子(ね)とし、2時間ごとに丑(うし)・・・お昼の12時は午(うま)という表示もありました。

 「草木も眠る丑三つ時」という言葉があります。
 これは午前2時です。丑の刻2時間を4等分して30分毎の、丑の時間の三つ目「丑の三刻」を表しています。

 一刻を争うは30分以内にという意味になります。江戸時代はのんびりしていたので、30分以内とは大急ぎのことでした。

 そもそも日の出から、日の入りまでを昼にしていたので、夏と冬は時間が全然違いました。春分と秋分の時だけが昼間と夜が同じ時間でした。



2019年2月20日(水)23:59 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理

コメントを書く
題 名
内 容
投稿者
URL
メール
添付画像
オプション
スマイル文字の自動変換
プレビュー

確認コード    
画像と同じ内容を半角英数字で入力してください。
読みにくい場合はページをリロードしてください。
         
コメントはありません。


(1/1ページ)