Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



円安

 円安について考えると、何よりヘッジファンドと機関投資家です。この二つは共に実際の商取引ではなく、円そのものを売買し利益を得ることを目指しています。

 しかし両者はかなり違っています。巨大な資金で売買するヘッジファンドは非常に短期的な商いが多く、影響は大きいけれど、実際の取引、貿易収支などとはかけ離れた動きをします。思惑だけで相場を動かしています。

 世界中で、特にアメリカ経済は実体経済に必要なマネーの100倍以上のマネーを供給しているのだから、常に余剰のマネーが利益を求めてさまよっているのです。

 ヘッジファンドは上がると思えばどんどん買うし、下がると思えばどんどん売ります。トレンドを増幅する作用があります。

 これに対して、機関投資家は保険会社、金融機関などは長期的な運用をしています。

 もちろん実体経済の影響が根本的なことで、貿易収支が黒字になれば円高になるし、赤字が続けば円安になるのは当たり前のことです。

 どうも円安についてマスコミは敏感すぎるし、2%のインフレターゲットについても理解していないか、大げさに騒いでいるとしか思えません。

 少し前まで1ドル100円程度でやっていたのですから、100円でも120円でもそれほど日本中が騒ぐことではありません。何より悪性インフレとか、国債の暴落とか、確かにヘッジファンド等はそういったトレンドを増強させますが、結局は貿易収支や、貿易外収支の国際収支が本当の力であり、やがてはその力相当に相場は収束すると思われます。

 ヘッジファンドなどの増幅作用が働くので、目標通りにインフレターゲットを遂行することは難しいのですが、2%だと言っているのに、100%だの200%あげくは数百%などと訳の解らない話を持ち出して不安を煽るマスコミおよび、評論家はおかしいと思っています。



2013年5月2日(木)23:46 | トラックバック(0) | コメント(0) | 仕事の話 | 管理

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