素数 |
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| 世界最大の素数が発見されました。その数とは、「2の5788万5161乗−1」です。「3」とか「17」みたいに全てのケタの数字を書くことはほぼ無理なくらい長く、ケタ数は1700万以上にもなります。1ケタあたり1mmの小さ〜な数字で書いても、その長さは17kmに及びます。17kmって、東京で言えば日本橋から神奈川との境の多摩川まで行けてしまう距離です。
New Scientistによれば、最大の素数が更新されたのは4年ぶりの快挙です。セントラル・ミズーリ大学のカーティス・クーパー博士が、Great Internet Mersenne Prime Search(GIMPS、グレート・インターネット・メルセンヌ素数探索)の一環として発見しました。 今回見つかった素数も、メルセンヌ素数のひとつです。
あまり役に立たないように見えますが、大きな素数は暗号に使えます。RSA暗号といいます。
素数はその数字か1以外では因数分解できません。素数と素数を掛け合わした数字は、桁数が大きくなると、大型コンピュターを使っても何年もかかり、なかなか因数分解できません。その数字を知っていれば、いとも簡単に割り算出来て因数分解できます。
たとえばクレジットカードの番号を入力するとき、自動的に大きな桁の素数をかけてしまう(乗する)と、とてつもなく大きな数字になります。
不正にその数字を手に入れても、カード番号はとてつもなく大きなコンピューターを使っても何年もかかり、なかなか解りません。
受け取る方はその素数で割り算(除する)すれば、簡単にカード番号が解ります。
素数の検索はコンピューターの性能頼りで、真の高等数学に必要な直感力とか、数学的センスとはやや遠い気がします。ご苦労さんという感じです。(笑) でもRSAの3人は応用という意味で、凄いと思います。
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2013年2月8日(金)23:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理
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