Cat Schroedinger の 部屋
 
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消費増税法案は今国会で成立

 消費税率を現行の5%から14年4月に8%、15年10月に10%に引き上げる消費増税法案は今国会で成立するのが確実となりました。世界の税率を見てみましょう。

世界の国々の消費税率比較表
国名 消費税率(%)
アイスランド 25.5  スウェーデン 25 デンマーク 25 ノルウェー 25 ハンガリー25 ルーマニア24 ポルトガル 23  ギリシャ23 ベルギー 21 イタリア 20  イギリス 20 オーストリア20 フランス 19.6  オランダ 19 ドイツ 19 ロシア 18  スペイン 18 中国17 ブラジル 17メキシコ 15 インド12.5 オーストラリア 10 カンボジア10 インドネシア10 タイ10 ベトナム10 モンゴル10 スイス 7.6 韓国10 カナダ5 台湾 5 日本 5 
 アメリカは消費税は無く、州ごとに小売売上税と言うのを定めています。

  以上のように日本は世界から見るととても税制が低い国です。 単に表から日本が低いとは言い切れない面も確かにあります。高速道路料金、自動車の様々な税金、石油の税金、訳のわからない高い電気料など見えない形で税金を取られています。

 食品等の軽減税率も議論されていますが、実際には上手くいっていないようです。むしろ高額所得者に有利に働く可能性が高いとされています。

 しかし国内の事情はともかく、世界がこのような税率だから、日本だけ低い税率でいつまでもやっていけるわけはありません。これから日本は未曾有の高齢化社会になっていきます。東欧の国のように高福祉も求められます。
 反対派の人たちも、引き上げの必要性は認めています。反対の理由は先にやることがあるということです。全くその通りですが、世界の事情は待ってくれません。そんなことから考えると、消費税増案は仕方ないと思っています。

 むしろこれまでこのような低い税率でやってこられたのは、日本が豊かだったからです。それほど豊かと感じられないのは、国際収支が豊かだったからです。日本は就職難といっていますが、世界の先進国に比べても圧倒的に低いのです。

 ちなみにスペイン21.64 ギリシャ17.31 アイルランド14.39 フランス9.68 アメリカ8.95 イタリア8.37  イギリス8.01  フィンランド7.78  カナダ7.47 スウェーデン7.47 アイスランド7.43 ベルギー7.23 ロシア6.50 一人勝ちのドイツでさえ5.98です。 日本は4.55 なのです。まだ余力がある今の内に税率を上げておかないと、将来苦しいことになりかねません。

 先進国の殆どが財政赤字に苦しんでいます。解決できる良い処方箋は有りません。いろんな議論はありますが、一番の原因は発展途上の国が力を付けてきているので、これまでのような贅沢な事が出来なくなっているのです。



2012年6月15日(金)23:17 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

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