Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



五どんぶり、三ライス

 五どんぶり、三ライスといえば

 ライスはハヤシライス、チキンライス(オムライス)、カレーライスは異論がないところでしょう。

 では五どんぶりは、天丼、うな丼、親子丼、カツ丼は問題ないでしょう。問題は牛丼か、中華丼かですが、最近は牛丼がとてもポピュラーになり、中華丼を圧倒しています。という事で、牛丼とするのが妥当でしょう。

 ライスの代表はもちろんカレーライスです。方や丼の代表はうな丼でしょう。

 7月21日は土用の丑の日でした。商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻を何とか売るため源内の所に相談したところ、源内は、「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という民間伝承からヒントを得て、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めました。すると、物知りとして有名な源内の言うことならということで、その鰻屋は大変繁盛したそうです。

 実はウナギは夏は痩せていて、冬の方が脂がのっていて美味しいのだそうです。江戸時代は白米ばっかり食べていたので、慢性的なビタミン不足でした。ウナギはビタミンB不足による脚気、ビタミンA不足による夜盲症などには劇的に効果がありました。ヤツメウナギはウナギとは関係ない生き物ですが、その形態からも、実際には夜盲症にだけ効果があるのですが、目の疾患に効果があると信じられていました。

 昔はウナギをぶつ切りにして、串に刺して焼いていたので、蒲の穂似ていたので蒲焼きと呼ばれました。大して美味しくなく、主として滋養強壮のため食されていたようです。

 文化年間(1804年~17年)ころから鰻重が作られるようになり、大変な人気となりました。屋台の単なる蒲焼きは一串16文くらいで、庶民もよく食べましたが、鰻重は100文から200文と高価で庶民には豪華な食事でした。

 江戸の庶民の最高の贅沢が、鰻重を食べて駕籠に乗って吉原(なか)へ繰り出すことだったそうです。

ヨーロッパでもうなぎはよく食べられます。日本と違い大振りなうなぎをぶつ切りにして料理します。臭みを抜くために、清水で泥抜き、骨を取るため開きにする技術がありません。

 ヨーロッパの人はソースの使い方が上手で、魚の生臭さや、うなぎの泥臭さに寛容ですし、小骨が美味しいと言っています。けれど普通の日本人はヨーロッパのうなぎ料理は、とてもじゃないけど食べられません。



2011年7月26日(火)23:59 | トラックバック(0) | コメント(4) | 今日の出来事 | 管理

コメントを書く
題 名
内 容
投稿者
URL
メール
添付画像
オプション
スマイル文字の自動変換
プレビュー

確認コード    
画像と同じ内容を半角英数字で入力してください。
読みにくい場合はページをリロードしてください。
         
コメント

 1: ヨーロッパでも!

ヨーロッパでうなぎとは驚きました。

しかも、「ぶつ切りのソース味」

ソースが「おたふく」「どろ」などを思い浮かべてしまいますが
そういうことではないのですよね?


 by ゆいまる | 2011年7月27日(水)08:35

 2: >ゆいまる 様

 コメントありがとうございます。

 http://www.chez-mikawa.co.jp/belgiancooking23.html

http://debudebu150kg.blog.so-net.ne.jp/2011-07-01

これらのサイトにあるように、「うなぎをきれいに開く国は日本ぐらいしかないようだ。」

ヨーロッパのウナギは日本のウナギより一回り大きく、皮も厚くて普通の日本人ではちょっとという味です。しかしソースは香草といっしょに赤ワインで煮込だりし、臭みを弱めるようにしています。


 by catschroedinger「ねこ」 | 2011年7月27日(水)23:36

 3: 追伸

人伝に聞いたのですが、
 
 静岡県在住の、フランスで大変な賞を取られた有名なフランス料理のシェフは、
うなぎ料理で優勝されたそうです。

 当時フランスではぶつ切りのうなぎを、
日本流に開いて料理したからフランス人は大変びっくりしたそうです


 by catschroedinger「ねこ」 | 2011年7月27日(水)23:48

 4: 詳しい説明ありがとうございます。

うなぎにトラウマのある友人にお知らせしたいと思います。
つかみどりのうなぎを、ぶつ切り&最後は臭いからおたふくで飲み込んだという人です。


 by ゆいまる | 2011年7月28日(木)22:11


(1/1ページ)