Cat Schroedinger の 部屋
 
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体内被曝 (セシウム、ヨウ素、ストロンチウム)

 原子炉事故では、放射線を出す物質が沢山出ます。アルファー線、ベーター線など一過性に浴びるものもありますが、放射線を出す物質つまり「放射性物質」も大量に出ます。

 身体に一過性に放射線を浴びるのと、「放射性物質」を体内に取り込んでしまう体内被曝とは、問題が全然違います。一過性に浴びるのはレントゲン検査を受けたのと同じで、かなり大量に浴びても白血球が減ったりしますが、乗り越えれば回復します。

 飲み込んじゃったりして体内に留まると、放射線を出し続けます。少量でも放射線を出し続けるから、癌になる可能性が高まります。

 TVの説明では放射線量だけを説明していますが、一過性に浴びるのと、体内被曝との区別を厳格にしていないのが気になります。

 体内部被曝のうちで問題となる物質は、セシウム、ヨウ素、ストロンチウムの3つです。

 セシウムはカリウムに似ています。ストロンチウムはカルシュウムに似ています。種類はあります。検査に使うものはごく短いのですが、半減期の長いものが問題です。どちらも30年位あります。体に入ってしまうと、30年以上放射線を出し続けます。

 セシウムは腸管から体内に取り込まれ体中に分布しますが、比較的容易に体内から排出されます。大量に飲み込んだ場合「ラディオガルダーゼカプセル」を飲めば、吸収を抑え便に出るように出来ます。

 ストロンチウムは骨に集まり、白血病になります。どちらも腸管から吸収されやすいので、食べ物や飲み物に注意が必要です。

 ヨウ素は甲状腺に集まるので、放射性のあるヨウ素ガスを吸うと甲状腺に吸収されます。長い間に甲状腺になります。甲状腺癌は進行が遅く直ぐに死ぬような癌ではありませんが、やっかいな癌です。

 安定ヨウ素剤(ヨウ化カリウム)を摂取すると、甲状腺は薬に含まれるヨウ素で満たされ、、放射性ヨウ素の入り込む余地がなくなって、甲状腺を放射線の害から保護できます。
 
 40歳以上ではそれほど取り込まないので、ヨウ化カリウムを飲む必要がありません。



2011年3月15日(火)23:26 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

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