Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



除夜作  高適

 人生に役立つ月刊名詩メルマガ/吟遊に乾杯!からメールが届きました。この時期にピッタリの漢詩でした。 通釈は送られてきたものを少し変更しました。

 中国語読みは判らないのですが、自然な作風です。平凡な感じもします。

 除夜作  高適
旅館寒燈独不眠
客心何事転凄然
故郷今夜思千里
霜鬢明朝又一年

<読み下し文>
 除夜の作  <高 適>
旅館の寒燈獨り眠らず     
客心何事ぞ轉凄然       
故鄕今夜千里を思う      
霜鬢明朝又一年        

<日本語読み>
 じょやのさく  <こう せき>
りょかんの かんとう ひとりねむらず
かくしん なにごとぞ うたたせいぜん
こきょう こんや せんりをおもう
そうびん みょうちょう またいちねん

<通釈>
 大晦日の作 
旅館のわびしい明かりの下で、ひとりで眠れないでいる。
旅に出ている心には、どうしたわけか、ひしひしと寂しさが迫ってくる。
故郷のことを、今夜私は千里も離れた旅先から偲んでいる。
しらが頭の私は、明日の朝になるとまたひとつ年をとっていまうのだ。

<高適メモ>
 盛唐の詩人。河北省の人。若き頃貧しく、いろいろな公職につきながら李白、杜甫とも遊歴して詩を作った。50歳になって初めて詩作を学び、忽ち一流の詩人になった。生年、没年ともに定かでない。



2010年1月5日(火)23:15 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

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