ヘンダーソン夫人の贈り物 |
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| 『ヘンダーソン夫人の贈り物』 製作年 2005年 製作国 イギリス 監督 スティーヴン・フリアーズ 出演 ジュディ・デンチ ボブ・ホスキンス ケリー・ライリー クリストファー・ゲスト
あらすじ 第二次世界大戦前夜、夫に先立たれ未亡人となったローラ・ヘンダーソンは、ロンドンのソーホーにある劇場「ウィンドミル」を買い取る。支配人として雇われたのはヴィヴィアン・ヴァンダム。彼の提案するノン・ストップ公演が当たり、劇場は連日の盛況に。 しかし周囲の劇場がマネをし出すと客足は減り、劇場は危機を迎える。そこでヘンダーソン夫人は、”女性のヌード”を見せる案を考え出す。
解説 映画には「バックステージもの」とも言うべきジャンルがあるが、これもそうしたもののひとつ。 裸に対して強い規制があった時代、どうやって検閲を通すのか?美術館に飾られているヌードの名画が「芸術」として許されるなら、同じ理屈で人のヌードも背景や舞台のセットのように「静止画」にしてしまえばいい。そんなお役人の顔も立つ「便法」が通ってしまうところが、またおかしい。 主演はイギリスの名優ジュディ・デンチ。時代ものだけでなく、こうしたコミカルな役どころも実にうまい。ボブ・ホスキンスとの夫婦漫才のような楽しい掛け合いや、ジェラシーから機嫌を損ねたりする可愛らしさの表現が、70歳を超えているとは思えない軽やかさだ。 映画は終盤近くなり、なぜ上流階級のヘンダーソン夫人がこのような興行を思いついたかが明かされる。「戦争」に対しての静かな抗議も、この作品には込められているのだ。 (映画生活より)
実話に基づいた話だそうで、実在したウィンドミル劇場は、戦争に屈することなく、兵士たちのために戦時中もオープンし、彼らを励まし続けた場所でした。 大空襲のときには、スタッフやキャストは映画同様、地下で寝泊まりして劇場を支え続けていたそうです。
感想 何気なく観たのですが、良い映画でした。ジュディ・デンチ扮するヘンダーソン夫人がとにかく面白いのです。我が儘ですが、ユーモアーに富み、高齢なのに子供のようです。 ボブ・ホスキンス扮する支配人も負けてはいません。とにかく二人の掛け合いが素晴らしいのです。解説に夫婦漫才のようなとありますが、将にそういった感じです。 コミカルな面のありますが、戦争に対する抵抗としても高く評価できる作品です。
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2009年7月7日(火)14:48 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画 ドラマ TV | 管理
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