Cat Schroedinger の 部屋
 
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江戸小紋

江戸小紋

 TVで江戸小紋の特集を見ました。江戸小紋とは、もともと江戸時代に武士の裃に使われ、各藩は特定の柄を定め、その藩のシンボルでした。

 江戸中期には庶民のあいだでも盛んに用いられるようになります。粋なセンスを愛する町人文化の発展とともに、柄の種類も色使いも飛躍的に増加しました。遠くから見ると一見無地に見える小紋は、近くで見ると繊細な柄が無数にちりばめられており、高度に駆使された技術はまさに江戸の「粋」を象徴する工芸品です。

 その技術は明治になって機械による染めが発達すると、それに負けないように更に細かい技術が発達したと言われています。

 白生地に細かい柄を切り抜いた型紙を載せ、糊を塗ります。白生地は一反で12m以上の長さがあります。型紙はそれほど大きくないので、型紙をずらして白生地すべてに同じ作業を繰り返します。各模様がずれないようにとても繊細な仕事です。
 その後生地を染料に付けて染色し、蒸気で蒸すと糊が溶けて白抜きになります。

 その型紙を作る作業は、人間業ではありません。1寸四角の中に何百という切り抜きを作るのです。単純何作業ですが、やり損なったら全ておじゃんです。もうこれは芸術と言う領域ではなくて、一種の職人の意地みたいな物だそうです。その型紙の紙を作る人も、職人技です。

 最近はコンピュータによる染めで、正確無比になっているようで、失われていく技術になるかも知れません。

 江戸小紋はとても上品な着物で、公式の場にも着られる素晴らしい物です。TVを見て感動しました。



2009年2月8日(日)22:39 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画  ドラマ TV | 管理

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