与太郎 |
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| 最近落語ブームだそうで、TVなどでも良く放映されています。
与太郎は、少し足りない役柄で登場します。昔の落語では、噺によって与太郎はとても足りない人であったり、かなりしっかりしていたりします。
本来与太郎は口の利き方を知らなかったり、常識が無いだけで、知能が低くはありません。新しい落語ほど、与太郎はう~~と馬鹿に扱われています。更に与太郎を馬鹿にするような演じ方には、馴染めません。
江戸っ子は、与太郎であっても何かとかばったり、援助したりしようとします。一見馬鹿にしているようでも、江戸っ子の優しさが有ります。 江戸っ子は口は悪くても、人情味に厚いのです。
同じように、TVでも関西落語の出身の人達が、客を「いじったり」馬鹿にしたり、容姿の事をなじったりするのが受けていますが、やっぱり馴染めません。
関東の笑いとは違っているような気がします。志ん生の落語では、よくよく聴いていると、乱暴者が出てきても、周りの人達はとても優しくて、常識人なのです。乱暴者ばかりでは噺が成立しません。いくら面白くても、噺の根本に優しさや、人情味が無いのでは、後味の悪い噺になりがちです。
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2009年2月27日(金)01:07 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理
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