「小沢昭一がめぐる 寄席の世界」 |
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| 小沢昭一の「小沢昭一がめぐる 寄席の世界」朝日新聞社を購入した。
桂米朝と小沢昭一の対談で、いつも対比される五代目古今亭志ん生と、八代目桂文楽(黒門町)の話が面白かった。
どちらも名人だったが、米朝が師匠から聞いた言葉が、「わしらでも努力をすれば文楽にはなれるかと思う。だけど志ん生さんにはいくら努力してももうなれない。」
立川談志と小沢昭一の対談では、小沢昭一が晩年の志ん生の家に遊びに行ったとき、「いよっ」なんて声で迎えてくれたけど卓袱台の下に何か隠した。師匠がトイレに行くすきに隠した物を見たら、橘屋円喬の速記本だった。 談志が、徳川無声から聞いた話に「どうも志ん生さんは、演出をしているような感じがする」
本人は天衣無縫と言ってたし、天才と思われてたが、実際はものすごい努力してたようだし、それ以上に努力したと思わせない芸風が凄いと思った。
小さん師匠から「剣道やれ」と言われて、「金を賭けないスポーツは不純だからやらない」と談志が言って殴られた話。
談志が、小さん師匠に
「てめえのせがれを勝手に(三代目)三語楼にした。」と言ったら、 「あれは、みんながしていいって言うから、したんじゃねえか」 「ヨイショだって、なんで気が付かないの」 「うるせえ、このやろう」 この会話で3ヶ月くらい口利かなかった。
やっぱり談志は落語より、毒舌が面白い。
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2005年6月1日(水)20:22 | トラックバック(0) | コメント(0) | 落語 | 管理
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