Cat Schroedinger の 部屋
 
                        雑談の部屋です。
 



チェロの話

前から話していた、バッハの無伴奏チェロソナタの楽譜を見せてもらった。原譜はスラーなどボウイングや、開放弦の指定は無く、先生は結構沢山の種類の楽譜を持って来て、カザルス版や、フルニエ版、ロストロポービッチ版などいろいろあるのにびっくりした。

 バッハの原譜にボウイングがでてないのは、バッハの時代はチェロやバイオリンは、弦の張りが弱く、一度に4本の弦を弾く事が出来た。音も小さく張りの無い音だった。
 現代のバイオリンや、チェロは一度に2本の弦しか弾けないから、二つの旋律を同時に弾く無伴奏の曲は 超難曲

 その名のとおり、伴奏が無いので、開放弦を多用した方が、弦の響きが長く使える。カザルス版が一番良く出来てると思った。

いつかはバッハの無伴奏を聞く人に迷惑でない程度で良いから、演奏できるようになりた~~いっ!

 ベートーベンの「大公トリオ」は沢山聞いたが、カザルストリオ 【バイオリン:ティボー(ジャック) / チェロ:カザルス(パブロ) / ピアノ:コルトー(アルフレッド)】が最高というか、初めて新しい演奏法となり、その後の演奏家は後追いのような気がしていた。今聞いても演奏技術は現代の奏法に敵わないが、解釈は素晴らしいと思っている。

 弦楽四重奏は、一人が素晴らしいと浮きだってしまう物だが、ピアノトリオは、お互い競争のようになる。ピアノは音が大きいから、競い合いでは一番有利、バイオリンは音が高いからそれなりに張り合える。チェロは一番不利でどうしても頑張らないと負けてしまう。その点でもカザルストリオは、三人とも名手だから負けてないところも良い。



2005年6月1日(水)20:30 | トラックバック(0) | コメント(0) | 音楽 | 管理

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