Cat Schroedinger の 部屋
 
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介護施設クラスター50日間の闘い その2

 介護老人保健施設 しおさい・山本成久事務長 「お弁当をお願いしても『お宅の施設には出入りしたくない』とか、自動販売機の中身が売り切れになっても『補充には行きたくない』とか最初の内はありました」

 町は2カ所のホテルを借り上げ、しおさいのスタッフが体と心を休められるようにしました。家族への2次感染を防ぐこと、誹謗中傷を起こさない環境をつくるためです。

 西伊豆町・星野淨晋町長 「周りの人の目が痛いのはよくわかっているので。なるべく仕事をしている人の心理的不安も取り除かないといけないから」

 また、同報無線や各家庭にビラを配って、感染した人の特定や誹謗中傷をしないよう呼びかけました。

「支援の輪も広がる」

「おはようございます」

 心ない言葉や対応の一方で、助けたいと行動を起こす人も。

 町のボランティアコーディネーター連絡会は、買い物に行けない職員や利用者のため毎日おにぎりを作り届けました。1日100個近く36日間続けられ、支援の輪が広がっていきました。

 ボランティアコーディネーター連絡会・高木貴代副代表 「全然関係ない、友人が会員でやっている人が、そういう話を聞いて『私も参加したい』って言ってくれたんですよね」

 ボランティアコーディネーター連絡会・仲田慶枝代表 「誰か困っている人があればすぐ駆けつけてくれるグループがあると、多くの人に知ってもらえたのは良かったと思います」

 松崎町や河津町からも、個人や団体、企業からさまざまな差し入れや応援のメッセージが届けられました。
こども園からは「早く良くなりますように」と千羽鶴も贈られました。

 介護老人保健施設 しおさい・長嶋とも美看護師長 「もちろん悲しい言葉も頂きましたけれども、近隣の人たちからは、多くの人は応援のメッセージの方が多かったのでとても救われました。利用者のご家族は私たちを責めることはなく、逆に、施設で陽性者の対応をしていることに対して私たちを気遣って下さったり、とても救われることが多くありました」

 西伊豆町・星野淨晋町長 「誹謗中傷した人も、もしかしたら明日自分がその立場になるかもしれないんですよ。『そういうことはダメだよね』とか『みんな困っているからお互いさまで助けようね』という人の輪が大きくなれば、誹謗中傷することが恥ずかしくなってきますので。逆に善意の輪が大きくなる努力を僕らもしなければいけない」

 最後の感染者の確認から2週間、3月16日に終息宣言が出されました。日中に通う利用者も戻り、かつての姿を取り戻しつつあります。

 介護老人保健施設 しおさい・山本成久事務長 「安定した日常生活と安定した経営、それを示すことが安心につながると思ってますので。笑顔が見えるような施設にしていく使命感です」

 ワクチン接種が進むものの、新型コロナの脅威はいつなくなるのか先はまだ見えません。

 高齢者の命、介護の担い手をどう守るのか、地域に何ができるのか。介護施設の50日間の闘いが問いかけています。

 



2021年6月4日(金)00:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理

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