北の三部作 |
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| 2005年の「北の零年」、2012年の「北のカナリアたち」は先日、2018年吉永小百合、映画出演120本目の「北の桜守」を観ました。
「北の零年」
明治政府から北海道移住を命ぜられた淡路の稲田家主従546名。半月に及ぶ船旅の末、静内へと上陸した先遣隊は、家老・堀部賀兵衛と家臣・小松原英明を中心に、未開の地に自分たちの国を作るべく理想と希望に燃えていました。
だが、様々な困難が彼らの前に立ちはだかる。稲はなかなか育たず、第二次移住団を乗せた船は難破、更に廃藩置県によって彼らの土地が明治政府の管轄となってしまいます。
感想: この後の苦労はリアルで良いのですが、夫が開拓使の役人として戦の為の馬の徴用にやって来るというのはいただけません。あまりにも偶然でリアリティーを失くしていました。常識的に考えても、捨てた元の妻の財産を取り上げに来るとは不自然すぎます。
「北の桜守」
同戦中から戦後にかけて、北の大地で懸命に生きた親子の約30年の軌跡を描いています。
1945年、ソ連の侵攻によって樺太を追われた江蓮てつ(吉永)は網走にたどり着き、意識を失うほどの厳しい寒さと飢餓に苦しみながらも、息子2人を懸命に守り抜く。やがて時は経ち71年、行方知れずの夫を待ちながら、1人で質素に暮らしていきます。
感想: 映画の中で時々舞台の様な演出があり、付いて行けません。実際の引揚者の苦労を見事に描いているほどでもありません。セットもロケーションも安っぽいし、映画としての主張もありません。失敗作ではと思いました。
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2020年9月9日(水)21:31 | トラックバック(0) | コメント(0) | 映画 ドラマ TV | 管理
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