囲米(かこいまい) |
|
| 豪雨で被害を受けられた方は本当に大変とお悔やみします。
諸外国では災害時に略奪など酷いことが起きることもあります。日本の人達はちゃんと順番を守り、争う姿が皆無なのを外国の人達は驚きました。
この習慣は古くから日本に有りました。江戸の町は大火が多く焼け出される人も大変な数になります。そのため町人達も「囲米(かこいまい)」つまり非常時のため米を備蓄していました。
大名なども戦の時兵糧米として備蓄するのですが、江戸市民が町で備蓄していました。その量は46万石にも達していたそうです。ざっと4600万食分です。
ひとたび火事が起こっても、あっという間に炊き出しが始まりました。
木場にも町人達が備蓄している材木、公の材木など莫大な材木を持っていました。
仮設住宅で千坪仮小屋は半日で造ったそうです。現代の日本より、対応だけなら江戸時代の方が遙かに素早かったのです。驚くべき組織力と、対応の凄さです。障子も雨戸も全て備蓄していました。
だから江戸っ子は火事になっても余裕でした。余分な物は持とうとしないし、大事な物は地下の穴蔵に放り込んでました。
幕末に日本に来た外国人が、自分の家が燃えているのに、平然としていたり、「良く燃えるな~」と笑っていたりする姿に驚いています。
こんなだから災害時にも争うことなく、整然と規律よく並び、助け合う日本の風習が出来てきました。
こんな姿に誇りを感じます。
| |
|
2018年7月9日(月)19:53 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理
|