藤沢周平を読み過ぎて |
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| 名作でも一気に読むと、段々パターンが同じになってきました。
このシリーズは二冊です。このくらいで十分でした。
藤沢周平はこの作品を書くに当たって、沢山の武芸書を読んだそうです。この小説の中にある秘剣も、各派の特殊な技を研究し小説にしたそうです。
実際の剣道とはどんな物だったでしょうか。
江戸時代竹刀が発明されてのはかなり末期で、それまでは木刀で型だけの練習でした。木刀だから本当に身体に当てることは出来ませんでした。
試合でも寸止めでした。本当に打ち合うこともありましたが、大怪我したり命を落とすこともありました。
真剣での試合はよほど腕が違わない限り、勝った方も傷つく可能性は高くとても危険な物でした。
実際に見た人達の話をまとめると、真剣で立ち会った場合両者とも顔面蒼白で、見合ったままなかなか動けないそうです。つば競り合いなどということは殆ど無く、両者が斬り合うとどちらかが傷つき、その後打ち込まれて勝負が付くのが普通のようです。
一太刀で絶命などは、それほどありません。そのように切り込むのは、相手も打ち返すので相打ちの確率が高まります。 実践的な方法としては小手を狙うのが、安全な試合運びでした。
各派の奥義の多くに、死ぬことを恐れない心がけが必勝の秘結と有りました。危険だからこそ恐れては負けるのです。
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2014年5月16日(金)23:24 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理
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