Cat Schroedinger の 部屋
 
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「藤沢周平を読む」に感銘を受け

 TVで松平定知の藤沢周平を読むに感銘を受けて 、「隠し剣 弧影抄」と「隠し剣 秋風抄」を読みました。

 このジャンルの本は殆ど手にしたことはなかったけれど、読んでみて構成の素晴らしさ、人物の描き方など二感嘆しました。さすがに映画化されたり、人気が高いのもうなずけました。

 出てくる女性の描き方は、素晴らしいの一言です。武士の妻らしく、感情を大げさに出すことはないけれど、秘めた情熱の表現はまさに時代小説にピッタリです。


 単なる時代小説とは一線を画しており、見事と言うほか有りませんでした。やや難を言えば、いつもいつも御家騒動的な事が出すぎている感じがしました。

 幕末期には多くの大名の財政は逼迫していました。けれど小説に出てくるほど大名自身は権力を持っていなかったようです。そうならないように幼い頃から慎み深く育てられ、政治は家老以下多くの上級武士が取り仕切っていました。

 さらに汚職は殆ど無かったのが実情のようです。



 江戸時代は長く、戦国時代直後はともかく、平和な時代が続いた元禄以降は刃傷沙汰もどんどん無くなります。

 仇討ちを除いて決闘など滅多にというか、殆ど無かった事です。私闘は固く禁じられていたし、喧嘩して刀を抜いて相手を傷つければ、切腹は間逃れませんでした。

 武士が町人と喧嘩して無礼打ちにしてもよほどのことがないと、責任を取らされました。



2014年5月15日(木)23:45 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

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