DIAMONDの「高橋洋一氏の俗論を撃つ!」より |
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| DIAMONDの「高橋洋一氏の俗論を撃つ!」の文章に驚かされました。 http://diamond.jp/articles/-/44438
薄々は知っていたけれど、はっきりした数字を聞いたのは初めてです。 以下に文章を紹介
電力自由化すれば自ずと原発はゼロに
電力自由化の流れさえできれば、後は自ずと原発ゼロになる。そのカギは原発コストの高さだ。 原発のコストであるが、内閣府国家戦略室のコスト検証委員会が発表した各エネルギー源による発電コスト(円/kW時)はつぎのとおりとしている。 原子力発電 8.9以上 石炭火力発電 9.5 LNG火力発電 10.7 石油火力発電 38.9 陸上風力発電 9.9~17.3 洋上風力発電 9.4~23.1 地熱発電 8.3~10.4 太陽光発電 33.4~38.3 ガスコジェネ 10.6~19.7
コスト検証委は再処理・廃棄物処理費などの「バックエンド・コスト」を最終的に20兆円程度と見積もり、kW時1.0円程度のコストとはじいているが、かなり甘い計算だ。そのコストは3~4倍以上になるので、それだけで2.0~3.0円以上のアップとなる。
次に、技術開発への補助金が含まれていない。これは1.6円程度だが、国民にとっては立派なコスト。また、従来の政府の試算では、送電費用がコストに含まれていない。発送電分離をしていないのでドンブリ勘定だが、分離したらコストになる。これが2.0~4.0円程度。
最後に、深刻な事故を起こしたので、事故のための保険に入る必要がある。政府の保険があるが、これはワークしておらず、結局、電力料金値上げという形で国民負担にはね返ってくる。これは本来、負担を平準化する保険で対応すべきものだ。
現段階でこうした保険を引き受けてくれる再保険会社はないが、500年に1度の重大事故だとすれば、標準的な原子炉1機の被害額1兆円に対して保険料は0.3円程度と計算できる。今回のように福島原発事故で40兆円程度の被害額とすれば、それをカバーするための保険料で3.0円程度は必要だ。
これらを全て合算すると、コスト検証委員会の数字に8.6~11.6円を上乗せして、原発の真の発電コストは17.5~20.5円となる。石油火力や太陽光を除くと、ほとんどの発電方式よりコスト高の数字だ。
非常に良く理解できました。
この数字から電力自由化したら、こんなに高い発電に手を出す人は居ないという理屈です。全くその通りです。 高橋洋一氏の理論は冷静で、数字がはっきりしていて理論的で本物です。最強の理論です。
はっきりとした数字は知らなかったけれど、廃炉一つ考えてもとんでもないお金がかかります。現在の原発による電気料にはこれが入っていません。利益の先食いであり、将来につけを回しているだけです。
さらに事故によって、税金が使われていますが、実際には電気料金が値上げされたのと同じです。
この理論から、既得権とか、原発村とかいわゆる独占企業であることを良いことに、好きかってやってきたやましい人達以外は原発を続けようとしないとさえ言えます。
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2013年11月14日(木)23:10 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理
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