対処は可能だった |
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| 東京電力福島第1原発事故で、東電は12日、事前の津波対策について「対処は可能だった」とする見解を明らかにしました。
外部有識者などでつくる「原子力改革監視委員会」の初会合で東電が示した。シビアアクシデント(過酷事故)対策が進まなかった点についても「経営陣の油断があった」と自らの問題点に言及。6月に公表した社内事故調査委員会の報告書では、事故の直接的な原因を「想定外の津波」としており、これまでの見解を一転させ、事実上の不作為を認めました。
過酷事故対策の必要性を認めることで、訴訟リスクが高まることを懸念した点も明らかにしました。
過酷事故対策が国民の不安をかきたて、反対運動が勢いづくことを心配した」と、反原発運動を必要以上に意識したことが、対策の足かせになっていたことにも言及しました。
この問題が日本においてもっとも不幸な結果に成った原因でしょう。原発推進派は何が何でも推進、少しでも不利な可能性は極力隠す。
一方反対派は、何が何でも反対、安全性については絶対を求めていました。
以前から指摘されていることですが、日本人は安全と、安心の区別が出来ないと言われています。確率的に極々僅かでも、0でない限り安心できないのです。
結局賛成派、反対派の両者の間で、冷静な議論は全く行われてきませんでした。
事実上ある程度の原発は再開されるかもしれません。もし電力会社なり、規制委員会が国内全ての原子炉について、安全度、危険度を表にして発表すれば、反対派も少しは納得するかもしれません。 どの原発も安心とか、全て対応済みなどと言われては信用できません。
折しも来るべき地震に備え、1981年(昭和56年)6月1日 建築基準法施行令改正(新耐震) 一次設計、二次設計の概念が導入された以前の建物が問題になっています。40年前に作られた原発については耐震基準の見直しも必要です。
津波津波と言っていますが、地震についてもより詳細な検討が必要です。日本では地震が全くないと言える所は有りません。一体原子炉の耐震性はどうなっているのでしょう。
浜岡原発の5号機が地震に弱い可能性は以前から指摘されています。 中部電力の想定震度は400ガルです。震度6弱の駿河湾地震で、浜岡5号機は426ガルの揺れを記録しました。もし震度7なり、8などの地震が来たら一体どうなるのでしょう。
どの程度壊れるかを示してくれれば納得できます。現在何の答えも示されていません。今回の事故は大部分人災でした。「想定外」と言う言葉は、そのまま信用できない、あるいは無能だったと言うことです。震度8の地震が来たらまた想定外とでも言うのでしょうか?
いいえ想定されているのです。少なくとも震度7は想定されています。
住民投票をすればたぶん反対になるでしょうが、ムードだけで反対と言わないで、そのデーターが開示されて冷静に検討して投票すべきです。
それにしても国は震度6弱であんなに揺れた、されに海水が入ってボロボロになった5号機を動かすつもりなのでしょうか、まさに人災がまた起ころうとしています。
管総理はとても悪い評価でしたが、浜岡原発を止めたのは素晴らしい指示でした。
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2012年10月13日(土)01:18 | トラックバック(0) | コメント(0) | 今日の出来事 | 管理
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