Cat Schroedinger の 部屋
 
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老後に必要な金額

 雑誌を読んでいたら、山田真哉氏が老後に必要な金額を示されていました。

 自分なりに計算して、考えてみました。

 平成22年度の統計に依れば、日本人の平均寿命は男性79.64歳、女性86.39歳です。

 しかしこれは、今生まれた0 歳児の場合です。仮に60歳の場合、既に小児期に亡くなっている人たちを除いた生き延びた人たちですから、平均寿命よりさらに長く生きられます。男性82.84歳、女性88.37これが平均余命です。

 雑誌では60~65歳で定年退職し、おおよそ20年の人生と見積もっていますが、60歳で退職したら25年は平均的に老後の暮らしがあります。

 年金が60歳から貰えるのと、65歳から貰えるのでは結構な開きがあります。

 現在60歳以上の夫婦世帯の平均支出は、月に26.5万円程度です。ゆとりある生活だと思われる、ある程度希望が入っている統計だと36.5万円程度です。

 筆者の言う普通の暮らし月に30万円は妥当な額でしょう。

 今仮に60歳で退職し、25年間年普通に暮らすには一体いくらかかるのでしょう。30万円×12ヶ月で年間360万円です。360万円×25年できっちり9000万円です。

 9000万円必要な内の年金は65歳からしか貰えませんから、厚生年金を貰う夫の場合65歳から20年間の年金額は総額200万円×20年だと4000万円貰えます。

 サラリーマンの夫と国民年金を貰う専業主婦の場合、年間80万年程度です。80万円×25年で2000万円です。合わせて6000万円は貰えるわけです。

 ごく普通に月30万円位で暮らすのであれば、9000万円-6000万円ですから、貯蓄が3000円あれば、老後は安泰といえます。

 夫婦二人とも厚生年金だと、年間400万円、25年間で8000万円貰えるから、楽な数字です。夫婦共に公務員だと共済年金だから、さらに優雅に暮らせます。

 

 筆者の言うように大企業で退職金が2000万円~3000万円あるなら、ごく楽な数字です。中小企業で、1000万円以下なら2000万円不足です。厳しい数字です。

 もし多くの人が望む、余裕のある理想的な暮らし35万円程度で25年暮らすには、35万円×12ヶ月で年間420万円かかります。これで25年だと420×25年で1億500万円です。

 
 サラリーマンの夫と国民年金を貰う専業主婦の場合1億500万円-年金6000万円で貯金が4500円あれば老後は優雅となります。

 60歳から65歳まで月15万円程度の金額で働ければ、30万円×12ヶ月×5年間で1800万円かかる中の、半額900万円で済みます。


 自営など夫婦共に国民年金の場合、減額されない65歳から受け取るとすると、80万円×2(夫婦二人)で年間160万円で25年間だと160万円×25年間4000万円貰えます。

 普通の暮らしには5000万円貯蓄が必要です。退職金はありませんから、とても厳しい数字です。もっとも自営の場合60歳で定年しなくても、適当なところまで働くことが可能です。

 政府は老人がお金を使わないと言いますが、健康で生きているとは限りません。病気や介護の問題もあります。数字からはそれほど余裕がある人ばっかりではないことが解ります。



2012年10月17日(水)23:28 | トラックバック(0) | コメント(0) | 書籍 (短歌、漢詩) | 管理

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